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映画評論独り言 ドミノ

 この映画ほど見終わった後の後味の悪さはここ最近ありませんでした。グロさやバッドエンドということではありません。あらすじが「誘拐された娘を探すうちに大きな事件に巻き込まれていく」的なサスペンス映画風に書かれていましたが、実は超能力アクションに近い映画であること以外はベンアフレック主演で、なんならラストはハッピーエンド。にもかかわらず何故かいや〜な余韻が残りました。
 敵役もよく出る演技の上手い俳優ですし、ストーリーも話が二転三転するので、観客も良い意味で騙されます。良い要素しかないのにこれほど見終わった後に「何だかなぁ〜」と溜息が出てしまう理由が明確に解説出来ません。ただ一つ言えるのは、ベンアフレックがラストの大ドンデン返しをもっとドラマティックに演じて欲しかったとは思います。味方の相棒が実は奥様で、その奥様が裏切っていたかと思いきや、その奥様の洗脳を解く為にベンアフレックが戦ってきた、と言われても多分読んでいる方は何のこっちゃでしょう。二転三転するやり方も上手く作らないと駄作になってしまう映画といえます。評点 42

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