若者とおじさんの間

こんにちは、店主の佐藤です。

のんびりお店のブログを始めてみました。

僕の中での「おじさん」の定義として、

① 聞かれてもないのに自分について語り出したら「おじさん」の始まり
②相手を替えて同じ語りを繰り返したら「おじさん」の中腹地点
③ 同じ相手に同じ語りを繰り返したら「おじさん」の最終形態

という持論があって、文章を書くことは好きなのですが、ブログはレベル①に片足を突っ込むことになる気がして避けていました（なお、Coolな「おじさん」はこの世に必要な愛すべき存在であり、いずれは自分もそこに到達したいとも考えています）。

でもたとえば「madara vintage」というお店に関わってくれた人たちが、日常の中で思ったことを文章の形で書き込める交換日記（なつい）のようなブログであれば、自分から語り出してる感（おじさんレベル①感）を薄められるのではないかと思い立ち、madaraの支配人である髙田くんに先陣を切ってもらいました（大人ってずるいですね）。

髙田くん、トップバッターありがとう。
コーディネート写真も牛乳色のファーマーズベストとブルーのランチパンツになっているところがさすが支配人だなと思いました。
フェルメール、、ベルメールさん、、ベルメールはフランス語で「義母」、、ギボandテイクでこのブログ頑張っていきましょう（フリースタイルラッパー）。

さて、突然ですが、僕は1989年3月生まれの35歳です（そうです、聞かれてもないのに己について語り出しています）。

村上春樹さんの小説には、これくらいの年齢の語り手がしばしばでてきます。村上さんの「35歳問題」という言葉もあるらしいです。

例えば、「騎士団長殺し」という長編小説の語り手も36歳なのですが、この小説に出てくる免色（メンシキ）さんは、語り手の年齢（36歳）を「人生でおそらくいちばん素敵な年齢」と表現していました（ちなみに僕はこの免色さんというキャラクターが結構好きです）。

今年の４月末に開催したmadara marketというイベントでGood Mediate（古着屋さん）の小西さんとお話しした際も、

小西さん「せいやくんていくつなんやったっけ？」

佐藤「35歳っす」

小西さん「いちばんいいときやね」

と言われました（小西さん、忘れてそう）。

果たして本当にそうなのだろうか、、

たしかに35歳というのはなんだか不思議な年齢で、
もう自分が「若者」ではないということははっきりわかるのですが、自分のことを「おじさん」と認識しているかというと、そこにはなんとなく「NO」と言いたくなる（僕だけでしょうか）、絶妙な年齢のような気がします。
子供と話すときや、若者と話をするときには自分について「もうおじさんだから」なんて口にすることが増えたけど、本心では「まあ実はそんなことないんだけどね」とこっそり思っています（これも僕だけでしょうか）。

そんなことはさておき、
自分が「人生でいちばん素敵な時期」を過ごしているという実感は特になく、むしろ、なかなかハードな本業に日常を支配されるなかで、漠然と「なにかを変えなきゃいかんぜよ」と感じて、とりあえず始めてみたのが「madara vintage」という古着屋でした。

こんな風に空っぽだった空間は、

今ではこんな感じになりました

＊めんつゆは非売品です

そして、今年中にお店を別の場所に移転する予定です（確定したらまたお知らせします）

まだお店を始めて１年ほどですが、
楽しそうに手伝ってくれる若者達や、お店を一緒に盛り上げてくれるおじさん達（失礼）のおかげで、これからもまだまだちょこちょこ進化できるような気がしていますし、
今年の4月に初めて開催したmadara marketというイベントには、人繋ぎの秘宝的な可能性も感じました（2回目は11/23と24に開催予定です。こちらもぼちぼちお知らせしていきます）。

今が「人生でいちばん素敵」な時期なのかどうかはまだわかりませんが、社会に出て10年くらい自分なりにがむしゃらに働いて、人生の「安定」とも「停滞」とも取れる時期に差し掛かる中で、「madara vintage」という空間を作り始めて、少なくない数の人達にサポートしてもらえているのはとても幸運なことだなあと感じています。

お店に関わってくださる方々に少しでも恩返しができるように日々精進して参りますので、今後とも宜しくお願いいたします。

本当はもう少しくだらない内容にしたかったのですが、一発目なのでお許しください。次回以降はもう少しふざけていきます。

お詫びとして、
前のめりな支配人で締めさせていただきます。

次のブログを書くのは、スマホの前のあなたかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました！