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ラジオ 零(こぼ)れ話 : カフェと雑誌

こんにちは。『うろこ』です。

いつも『漂着する!まだないとラジオ』を聴いてくださってありがとうございます。

第4回の『漂着する!まだないとラジオ』は、雑誌『& Premium』のウェブ版の企画で九鬼を訪れた写真家『工藤あずさ』さんのお話です。

九鬼を訪れた工藤さんを、『むすか』さんが現地を案内してくれのでその時の様子を話してもらうところから始まり、例によって話があっちこっちに漂着していきます。

ところで皆さん、『& Premium』という雑誌、ご存知ですか?

今日はちょっとラジオ企画と連動して、私の仕事(カフェ)と雑誌の話について書いてみようと思います。

ラジオと合わせてお楽しみください。




雑誌『& Premium』(アンドプレミアム)。

マガジンハウスから出版されているこの雑誌は、よくカフェなんかに置いているのを見かけるかとも思いますが、私(うろこ:カフェ店主)も自身のカフェに置いているお気に入りの雑誌です。

私がカフェを始めたのは2002年のこと。
その頃(2000年初頭)、私のように同じくインデペンデント(独立)で始めたカフェには、必ず、と言っていいほど置いていある雑誌がありました。

『クウネル』という雑誌です。

『クウネル』、出てくる人や特集されていることがすごくいい内容の雑誌でした。
ほぼ、他の雑誌やメディアでは取り上げられたことのないようなことが特集されていたり、知られていない人がインタビューされていて、とても新鮮でした。
(私は、『クウネル』の2号目か3号目でインタビューされていた、東京は下北沢にある『チクテカフェ』のオーナーのインタビュー記事があまりにも素晴らしすぎて、その後、東京の下北沢の『チクテカフェ』にわざわざ行った(そのため”だけ”に)くらい、、、それくらい影響を受けた雑誌でした。その後も、度々その号のその記事を読み直しては、初心に戻って自分のやりたいことや自分の立ち位置を、確認したり修正したりしています)

『クウネル』は、インデペンデントで仕事をしている人の、私はある意味では『心のよりどころ』となっていたのではないか、とすら思っていました。
(特集されていることがインデペンデントな内容だったので、勇気をもらっていた人も多かったのではないでしょうか?)

『クウネル』、数年前にリニューアルを果たし、かなりイメージチェンジさ
れました。

これまでは20代後半〜40代向けだった内容を、少し上の40〜50代以上向けをターゲットにリニューアルされた感じです。

おそらく、制作側が意図する、これまで『クウネル』が担ってきた役割は時代とともに終え、新しい役割を担うために刷新が必要だった、という判断だったのだと思っています。

長年購読していた私も、後半はかなり(購入の理由として)惰性が強くなってきたので、リニューアルを機に購読をやめました。

『クウネル』がこれまで果たしきた役割は、私(や、同じような環境にある人)にとって大きなものがありましたが、時代とともにその役割は完遂したと思います。(だからこそのリニューアルなのだと思います。)


もう少し詳しくマニアックなことを言うと、『クウネル』の創刊の年に、同じくマガジンハウスから出版されていた『Olive』が休刊になっています。

『Olive』の雑誌としての歴史や立ち位置も、なかなか興味深いものがあります。

ちょうど今、45歳前後の方がいわゆる『オリーブ少女』の世ど真ん中代だと思います。
『Olive』も、その独自の感性で、独特で特別な世界観や価値観を築いてきた雑誌でした。

しかし『Olive』も時代とともにその独自に確立していた価値観や世界観は一般に浸透していき、2000年代に入ってその役割を終えました。
(好きだっただけにとても残念でした)

それと入れ替わって創刊された(?)のが『クウネル』だったのではないかと思います。

10代の時に『Olive』を読んでいた少女がやがて20代になり、30代になり、歳を重ねることによって『クウネル』にその読者がスライドしていったのだと思います。

そしてその『クウネル』の昔からの読者ももう40代。
それに合わせた『クウネル』のリニューアルだったのだと思います。


『クウネル』のリニューアルと時を同じくして、『クウネル』と同じ出版社(マガジンハウス)から出版されている『& Premium』に乗り換えた人も多かったのではないか、と個人的には思っています。
(私がそうなのですが…。ちなみに『& Premium』の創刊は2013年。『クウネル』のリニューアルは2016年。)

『& Premium』のコンセプトは、『THE GUIDE TO A BETTER LIFE』。

どちらかというと落ち着いた大人の、上質な暮らしを提案している雑誌で、今の私の年齢にはとても良い内容なので、愛読しております。


そんな『& Premium』、ウェブ版の方も充実しており、いつも楽しく見ています。
(個人的には『土曜の朝と日曜の夜の音楽。』というコーナーが好きです。)

無料なのがびっくりなくらい充実している ウェブ版です。

第4回の『漂着する!まだないとラジオ』で取り上げた話題は、『& Premium』のウェブ版の『今月の写真家、今日の一枚。』というコーナーのことです。

『今月の写真家』として登場するのは『工藤あずさ』さん。
『工藤あずさ』さんは、ひょんなことからこの『& Premium』で1ヶ月間、毎日1枚アップする写真の撮影地に九鬼を選びました。

早朝に尾鷲駅に到着し、その後九鬼に移動。そして熊野へ。
その過程が写真と短い文章によって綴られています。

尾鷲に到着してすぐの写真が、カフェから歩いて数十秒のところだったので、個人的に大興奮でした。

その後、工藤さんがどのような足取りで尾鷲〜九鬼〜熊野を巡ったのかは、ぜひ、『& Premium』のウェブ版をご覧ください。

https://andpremium.jp


『今月の写真家、今日の一枚。』というコーナーです。





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