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SAPIXの2018年度入試報告会に行ってきた

SAPIXの2018年度入試報告会に行ってきた。
こういった会ははじめてだったので、内容を記録しておく。

全体の感想として、
開催日が平日しかないので共働きには辛いなあと思ったけれど、自分で膨大な情報を集めてああだこうだ分析するよりも、プロの手によるまとまった分析とトレンドを聞く方が圧倒的に効率が良いので、忙しいひとほど、しのごの言わずに時間を作って、聞きに行った方が良いと思った。

アジェンダはシンプルで、
最初に2018年度のSAPIXの実績報告と、入試全体の傾向。
次は教科別に、実際の入試問題を紹介しながら、教科ごとのトレンドと、それを解くために必要となる力をレクチャー。
という感じ。

生徒の様子を映したエモーショナルな映像などは一切なし。
無駄がない、合理的、クールなど、塾の特徴としても言われている通りの印象だった。
(この数日後に行った日能研の報告会と比べると違いが顕著)

以下、講演内容の走り書き。

2018年度の入試傾向

1)難関校のレベルの高止まり
→筑駒は受験者数は減ったが、高レベルでの戦いになるため、実質の難易度は変わらない

2)大学付属校の人気
→MARCHの付属でも人気が高まる

3)午後入試の活性化
→SAPIX生の平均出願:7.52校(昨年は7.3校)

また全体を通して重要なのは、ひとことで言うと「ずぶとい学習」の姿勢。
スマートな学習とは対極で、効率が悪く、まわり道に見えるが、試行錯誤することで、目新しい問題にも対応できる力がつく。

側から見ていると「そんな無駄なことせずに」
と言いたくなるかもしれないが、保護者はこれを許容すべし。とのこと。
はい、肝に銘じたいですね…。

算数
大きな傾向は例年と変わらず。一部の学校で、半端な数字が答えとなる問題が散見されたが、それを正解とする精神力・胆力も試されている。
また、楽をせず手を動かす。線を引く、丸をつける、図を書く。という訓練が重要。

国語
AIやロボットにまつわる出題が目立つ。問題からは「最先端の論調を知っておいてほしい」というメッセージが読み取れる。ニュースや親子の会話から、常識の幅を増やしていくことが大事。

理科
例年と傾向は変わらず、さらに深化させた問題も。
知識、原理原則を伴う解法は身につけていて当然で、与えられた情報を整理分析する力が必要。生物・地学では時事問題も頻出。

社会
憲法、イノベーション、災害など、ここ10年の世の中の動きが出題される。時事問題とは昨年のことだけはないので注意。
常識を疑うこと、自分の考えを提案すること、この2点が重要。

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