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わたしたちの話をしよう

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これで生きていけるのかは分からないけれど、とにかく、「わたしたち」の話をするね。そのうえで、もっとできることを見つけ出すために、今のわたしに必要なことだと思うから。わたしたちには…
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#雑記

それでも、いっしょにいよう

ぼくたちの時間だよってきみが言う。 ぼくたちは、いつからぼくたちなんだろう。 ぼくたちは、ぼくたちだから、さみしくても、さみしくないんだよ。 だけど、もっとみんな、いっしょがいいね。 どこかにいるひとりぼっちに、教えてあげられたらいいな。 ぼくたちがいるよ。 あなたはそこでひとりぼっちでも、大丈夫なんだよ。 あなたはいるよ。 いなくならないんだよ。 どうしたら、見つけられるかな。 ひとりぼっちの、あなたがいるなら、ぼくたちはいていいんだって信じられる。 ぼくたちは、ぼく

ゆうがたに生まれる感傷

外の空気を感じたい。 行先を決めずにあなたと歩きたい。 夏を暑がりながら、わざわざこんな日に、ねえ、って笑いたい。 花は見たよ。 桜もチューリップも。ハナミズキも。 つつじや藤も、バラも見た。 あじさいもいい頃だろう。 イチョウの幼い葉を見た。だんだんに葉が育って、真夏にさわさわと光を集める様を見るだろうか。 田んぼを見たい。 さあっと風が撫でていく清々しい景色を見たい。 果たしてどれだけを、もう一度あなたと過ごせるだろう。 心配ないよ。 月も星もまた姿を見せてくれ

季節はこれから満ちていく

ようやく体が寒さに馴染んできた。もっと寒くなる心の準備。12月の気候は難しい。「まだ大丈夫」な寒さと、「もう寒いな」と感じる気温を、日ごと行き来するので気を遣う。寒くなってしまえばあとは再び暖かくなる日を待てばいい。冬は人恋しくなったりするけれど、夏の暑さもまた恋い焦がれる疲労感のようで心地よくて好きだ。季節はいつでも、何かを想わせる。 窓辺でわたしの想う先を見て、季節の行く先を一緒に感じてくれるような、大切な人がただひとり、わたしにはいます。 たったひとり。 わたしが今も

時間をかけて大切に向き合ってきたものを、「誰か」が簡単に踏みにじっていく 絶望するのはあまりにも簡単だなあ わたしたちはひとりぼっちだ、何人いてもひとりぼっちだ わたしは怒りで戦えない。やさしい気持ちを取り戻して 夕方の月、また会えたね 夕方に光る細い月がほんとうにきれいだ