夏を呼びたいなら声をあげるよ
この声を必要としている君は、きっと大きな音に怯えているだろうから、大きな声を出すわけにはいかない。
僕の声が、君を追いつめる世界を壊すほどの力を持てばいいけれど。
それでは君に届かない。
君は破滅を望まないだろう。
だけど、優しさで覆ってしまったら、優しさだけを欲しがるなにかが、僕の声を、歌を、奪いに来る。
強いふりをして、弱いふりをして、優しいふりをして、悪いふりをして。
そうやって、上手にすり抜けて、なんとか君に届きたい。
僕を嫌ってもいい。
だけど、僕の歌は、君に