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難解な映画レビュー「グリーンブック」

アカデミー賞作品賞のこの作品を、紹介するまでもないと思いますが、もしかしたら、僕のような理由で観るのを躊躇っている方がいたらもったいないと思いまして、レビューします!

少し前のある映画でのこと。
怒涛の後半の展開に、涙が止まらず、ハンカチがビショビショになるまで、号泣していた自分。
劇場を出ようと立ち上がったとき、後ろの席から、
「前のおじさん、無茶苦茶泣いてたな」
という声が・・・。
顔から火が出るほどの恥ずかしさで、ダッシュで劇場を駆け出し、トイレに駆け込みました。

予告篇を観る限り、この「グリーンブック」という映画は、まさにこのトラウマ体験を繰り返してしまいそうな、号泣映画の予感が。。
ここで躊躇ってしまっている方もいるのではないでしょうか?

ところがです。
勇気を振り絞って観に行ってみたところ、予告篇の印象を「いい意味」で裏切ってくれました。

重いテーマを扱っているにも関わらず、なんとも軽やかな、とてもウェルメイドな映画に仕上がっていたのです!

シネマクティフのポッドキャスト(vol.27-2)
http://cinemactif.com/podcast27_2_2/
で、紹介した、僕の大好きな映画「紙屋悦子の青春」を観た時の気持ちを思い出しました。


もう一つ。
シネマクティフメンバーのペップさんが主宰されている、もう一つのポッドキャスト、ツイシネポッドキャストの30回裏
https://itunes.apple.com/jp/podcast//id1111800452?mt=2
に、ゲスト出演させてもらった際、僕が話したこと(詳細は上記のポッドキャストで)についての補助線的な話をさせてください。

この「グリーンブック」も、

起(導入)承承承・・・(展開)転(クライマックス)結(エピローグ)

という、きれいな形をとっている映画だと思うのですが、
「承」の部分を見てみると、
そのひとつひとつにおいては、主人公ふたりの関係性が、向き合っていたり、背を向けていたり、それぞれ違う形で展開しています。

しかし、その「承」を連ねてみると、どんどんふたりの関係の深さが、「承」を経る度、深まっていくことが、観客には伝わってくるのです。

これこそ、シリョウにしていただきたい映画!


つまりは、言うまでもなく、オススメということです!

text by ラロッカ




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