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難解な映画レビュー「仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FOREVER」

なかなか理解されない難解な映画レビューをつぶやくブログ。
今回は、劇場版「仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FOREVER」を取り上げます!

平成最後の劇場版仮面ライダーということで、クウガからジオウまでの18人の平成ライダーが総登場の今作。
それを記念して、ラロッカ的「平成仮面ライダーベスト5」を挙げようと思います!

第5位「仮面ライダー オーズ」(2011~2012)

この作品は、とにかく変身ベルトのクオリティが素晴らしい!
「人間の欲望」をテーマにした今作は、その「欲望」をメダルとして可視化し、あらゆる立場の人間、怪人が、メダルの攻防戦を繰り広げるという意欲作。
主人公が、手に入れたメダルをベルトに取り付けると、仮面ライダーに変身できるのですが、ベルトには3つメダルを取り付けられ、そのメダルのバリエーションによって、無限に変身のバリエーションが増えていくという、画期的なシステムなのです。
例えば、鷹メダル、虎メダル、バッタメダルの3つを取り付けると、それぞれの生き物の特徴を携えた「タ・ト・バ・モード」になったり、何を言っているのか分からないかもしれませんが、とにかく次はどんなメダルが出てくるのか?どんなモードに変身してくれるのか?、ワクワクが止まらないライダーでした。
これ以降のライダーもメダルをスイッチだったり、USBメモリだったり手を変え品を変え、無限変身モードを追究していくことになるのですが、「オーズ」ほど、シンプルかつスマートなものはなかったと思います。


第4位「仮面ライダー 電王」(2007~2008)

「毎週がクライマックスだぜ!」が口癖の今作ですが、僕からすると、「毎週がシットコムだぜ!」
シットコムとは、「奥様は魔女」や「フルハウス」などの、ワンシチュエーションで行われるアメリカのコメディドラマ。
この「電王」は、さすがに本家シットコムのように観客の笑いは入らないものの、魅力的なキャラクターの、軽妙な掛け合い合戦によって、毎週腹をかかえて大笑いさせてくれる素晴らしいコメディドラマに仕上がっていました。
タイムトラベル物でもある本作。過去を変えたことによって現代が変化したことを表すのに、ハシゴに上っている人のハシゴだけが突然消えて、その人が落っこちるみたいな、突っ込みどころ満載のタイムトラベル感もちょっとしたお楽しみ。
5人以上の多重人格キャラを演じ分けた、主人公の佐藤健のすごさも必見です!


第3位「仮面ライダー キバ」(2008~2009)

主人公の「仮面ライダーキバ」が活躍する現代パートと、なぜ「キバ」が誕生したかを主人公の若かりし父親視点で描いていく過去パートが入り乱れる非常に複雑な作品。
例えるなら、スターウォーズのエピソード4~6の話をしている間に、エピソード1~3がちょくちょく挟み込まれてくる感じでしょうか。
そんな設定であっても、観ている方が全く混乱しないように、主人公と父親のキャラクター分けがしっかりしているし、このストーリーはどうなっていくんだろうというミステリー仕立ての脚本の素晴らしさ、そして、切ないラブストーリーの要素もあるという、お金をかけた海外のSFドラマに負けないくらいのクオリティの作品だと思っています!
また、仮面ライダーの造形も1,2を争うカッコよさ!
ダークSFファンタジーの傑作です。


第2位「仮面ライダー 響鬼」(2005~2006)

まずは観た瞬間に度肝抜かれます!
なんせ武器が楽器なんです!
人間界に危険を及ぼす妖怪たちが出現すると、その被害を未然に防ぐために、「鬼」になる修行を経たライダーたちが出動。太鼓のバチ、トランペット、エレキギターを駆使して、妖怪たちを倒していくという異色作。
とにかく戦う姿を観てほしい!
一目みた瞬間、当時アラサーだった僕のトキメキが止まらなくなってしまいました!
あと、彼らを補佐するディスクアニマルたちのかわいさもたまらない!
そして、ドラマにおいても異色作。「師弟関係」や、「仮面ライダーの引退」といった、今まで描かれたことのない設定で突き進んでいく一年間。
主題歌も布施明が朗朗と歌い上げるという異色さ。
でも、その異色さが究極まで積み上がって、とてつもない代表作になってしまった作品です!
中でも僕が好きなのはエレキギターで戦う「仮面ライダー轟鬼」。たまに「相棒」の犯人役などで出てくる彼の活躍も期待したいです!


第1位「仮面ライダー クウガ」(2000~2001)

これはもう、デビット・別格!!

突然現れた、人間たちを襲う「未確認生物」たち。
それと戦うために集められた警察を中心とした対策チーム。
彼らの攻防をリアルな映像で、丹念に描いた一年間。
群像劇の最高峰といっても過言ではないでしょう。
いわば、「シンゴジラ」を毎週やっていたようなもの!
最初は「未確認生物」の一種だと思われていた「クウガ」が、だんだんとチームに認められていくようになる展開は、涙なしでは観ていられません!
この「クウガ」に関しては、仮面ライダーの枠を超えて、日本の連続ドラマ史の中でもトップ5に入るほど素晴らしい作品だと思います!


さて、結局また映画と関係ない話を長々と、とお思いでしょうが、実は、そうでもないのです。一つは、この映画では以上のライダーの中のどれかが大きくフィーチャーされています。

そして、もう一つは・・・・
「君のくれた笑顔だけポケットにしまって
 僕は、青空になる」

text by ラロッカ


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