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GUITAR RIG 6解説【サイドチェーン編】

この記事ではGUITAR RIG6におけるサイドチェーンの情報を整理しました。

この記事はGUITAR RIG 6を使ってギターの音作りをする際に整理した情報を残したものです。
マニュアル読もうにも英語苦手な方や、手っ取り早く設定を知りたい方は是非活用ください。


概要

サイドチェーン機能を使用することで、外部の信号をトリガーとして各コンポーネントの操作をすることができます。
「ダッキング効果を得るためにコンプレッサーにサイドチェーン機能を適用する」というのが良くある使われ方です。

以下のコンポーネントにはデフォルトでサイドチェーン機能が搭載されています。
Dynamics: Fast Comp, Solid Bus Comp, Solid Dynamics, Stomp Compressor, Tube Compressor, VC160, VC2A, VC76
Filters: Auto Filter
Modulation: Freak
Modifier: Envelope, Input Level, LFO

GUITAR RIGではModifierを用いることでサイドチェーン信号を取り込んで、それをコンポーネントの制御に使用することができます。例えば、ModifierのInput Levelにサイドチェーン信号を適用し、それをLow-shelf EQのゲインに割り当てることで、キックドラムが発音した時にベースギターの音を抑えるダッキング効果を得ることができます。

サイドチェーン機能はスタンドアロンモードでも使用できるが今回は割愛します。
今回はDAWのプラグインとしてGUITAR RIGを使用する際の手順を記載していきます!


サイドチェーン機能の使い方

概要で記載したダッキング効果を作り出すのを題材とする。

Step0 キックドラムとベースギターのトラックを作る。
Step1 DAW上でサイドチェーンの設定を行う。(以下はStudio Oneの場合)
  Step1-1 ベースギターのトラックにGUITAR RIGを挿入する。
  Step1-2 キックドラムのトラックのセンド設定で、Step1-1で設定したGUITAR RIGを選択する。これでベースギター側のGUITAR RIGにキックドラムの信号が送られるようになる。

Step2 GUITAR RIGでサイドチェーンを有効にする。

Step3 GUITAR RIG内で「EQ Shelving」と「Input Level」を追加する。
   「Input Level」はSidechainを有効にしておく。

Step4 「Input Level」を「EQ Shelving」のLow Shelf側のGainに適用し設定完了。


使用例(シンセコードのダッキング)

 【やりたいこと】
  キックが鳴ってから徐々にEQを開いていってシンセコードにうねりを持たせる。

 【使用音源】 
  キック:Dance Drums
  シンセコード:Saw Synth
  ※すべてStudio One付属音源です。

 【GUITAR RIG設定】
  サイドチェーンがトリガされてからテンポ同期してEQを開きたかったのでInput LevelではなくEnvelopeを使用しました。
  細かい設定は以下を参照ください。

 【結果】

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