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GUITAR RIG 6解説【ディストーション編】
この記事ではGUITAR RIG6におけるディストーション・コンポーネントの情報を整理しました。
GUITAR RIG 6を使ってギターの音作りをする際に整理した情報を残しておきます。
マニュアル読もうにも英語苦手な方や、手っ取り早く設定を知りたい方は是非活用ください。
Big Fuzz
![](https://assets.st-note.com/img/1714815114191-1Z9V3IT4om.png?width=800)
概要
Big Fuzzは、1970年代のロックギターに適したクラシックなディストーション・ペダルをモデリングしている。汚いテイストのディストーションがかかることが特徴。
サウンド特徴
・滑らかで厚いファズ・トーン。
・個人的にはSustainを真ん中、Toneを右いっぱいに回したサウンドも好き。
コントロール
Sustain:ゲインを調整する。右に回すことで、より歪んだ音になる。
Tone:周波数特性を調整する。左に回すことで高域が強調され、右に回すことで低域が強調される。
Volume:このコンポーネントの出力レベルを調整する。
↓↓↓↓以下エキスパートモードでのみ設定可能(上級者設定)
Bass:低域周波数の応答性を調整する。
Treble:高域周波数の応答性を調整する。
モデル機種(元ネタ)
Electro-Harmonix Big Muff Pi
BITE
![](https://assets.st-note.com/img/1714815104901-VH0F3EVpec.png?width=800)
概要
ローファイプロセッサの一種。BITEは、ビットレートとサンプルレートを落とすことで得られる、信号の劣化を目的としたディストーション。
サウンド特徴
・ヴィンテージのスタジオ機器の様な、ディストーションエフェクト
・古いビデオゲームの様なローファイなサウンド
コントロール
Freq:入力信号のサンプリング周波数を、0.1[kHz]~44.1[kHz]の幅で調整する。
Depth:ビットレートを、2[bit]~16[bit]の幅で調整する。値を小さくすることで、サウンドの歪みが大きくなる。
DC:ビットレートに応じて、入力信号の量子化のモードを2つから切り替える。DCをONにすることで、使用可能なビット値から0が削除され、ブーンという方形波サウンドが持続する。OFFにすることで、出力信号はすぐにフェードアウトして無音になる。
Jitter:クロックのジッター(揺らぎ)量を調整する。これにより、サンプリングレートが変動するようになり、信号のノイズ成分が増加する。ジッターは左右のステレオチャンネルに独立して追加されるため、ノイズ成分はワイドなステレオイメージとなる。
Crunch:ビットレートの劣化前に、信号レベルを下げることで使用される量子化値を削減する。これにより、ステップ効果を発生させずにサウンドの解像度がスムーズになる。
Pre Filter:入力信号にかかるLPFのカットオフ周波数を調整する。調整範囲は50[Hz]~22050[Hz]。
Dither:入力信号をサンプリングした結果に追加されるノイズの量を調整し、量子化エラーによって生じる歪みを低減する。ノイズ量を調整する目的で使用する。
Post Filter:出力信号に適用されるLPFのカットオフ周波数を調整する。エイリアシングノイズを除去するために使用する。調整範囲は50[Hz]~22050[Hz]。
Expand:振幅範囲内の量子化値の分布を変更する。左いっぱいに設定すると、低レベル信号がより高い解像度で量子化される。右にいっぱい設定すると、低レベル信号の量子化に使用できる分解能が低下し、事実上パルス波に変換される。
Saturation:量子化された信号をサチュレータに送り込み、飽和によるラウドネスの増加を補正する。
Mix:入力信号とエフェクト信号をブレンド比率を調整する。
HP:出力信号に適応されるHPFのカットオフ周波数を調整する。信号から低域周波数成分とDC成分を除去することを目的としている。カットオフ周波数は、5[Hz]・100[Hz]・200[Hz]から選択できる。
モデル機種(元ネタ)
???(なし?)
Cat
![](https://assets.st-note.com/img/1714815093908-Zo7mGsIdM0.png?width=800)
概要
Catは、ブルースとロックのリードギターとリズムギターに一般的に使用される、クラシックなディストーションペダルのサウンドをモデリングしている。
サウンド特徴
・滑らかだがヘヴィなディストーション。
・設定を上げると、高域で独特な吠えるようなサウンド。
コントロール
Distortion:ゲインを調整する。右に回すと歪みが強くなる。
Filter:周波数特性を調整する。左に回すことで高域が強調され、右に回すことで低域が強調される。
Volume:このコンポーネントの出力レベルを調整する。
↓↓↓↓以下エキスパートモードでのみ設定可能(上級者設定)
Balls:低域のパンチ量を調整する。右に回すとパンチ量が増加し、左に回すとよりフラットで噛みつくサウンドが得られる。
Bass:低域周波数の応答性を調整する。
Treble:高域周波数の応答性を調整する。左に回しきることでワウのようなエフェクトが得られる。
Tone:ディストーションがかかる前の中域周波数ブースト量を調整する。
モデル機種(元ネタ)
Pro Co RAT
DIRT
![](https://assets.st-note.com/img/1714815084073-zNSlrImyRS.png?width=800)
概要
DIRTは2つのディストーションを組み合わせ、さらにクリッピング動作の種類を制御する。2つのダイオードクリッピングステージを直列もしくは並列に構成できる。ディストーションは3つのモードがあり、各ステージで独立してクリッピングの動作タイプを選択できる。
サウンド特徴
極端なディストーションエフェクト
コントロール
Drive:ゲインを調整する。右に回すと歪みが強くなる
Safety (warning symbol):一定の音量を維持するゲイン補正をオフにする。より高い歪レベルで信号を2番目のステージに送るために使用する。
Amount:サチュレーションの量を調整する。
Mode:ステージAとステージBで使用する3つのディストーションモードを選択する。
I:最も弱いディストーション。信号に最小限の色付けを加える。
II:デフォルトのディストーション。もっとも明るいトーンでバランスの取れたタイプの歪み。
III:強いディストーション。ダークトーンでクラッシュタイプのディストーションになる。
Bias:回路に非対称動作を追加することで、信号に非対称性を導入し、偶数高調波を生成する。これにより、歪んだ音が空虚に聴こえるのを防ぐ。
Tilt:歪んだ信号にフィルタリングを適用する。右に回すと高域周波数が強調される。左に回すと低域周波数が強調される。
Routing:ステージAとステージBのルーティングを選択する。
A > B:入力信号はステージAを入った後、ステージBに入る。
A < B:入力信号はステージBを入った後、ステージAに入る。
A + B:入力信号はAとB両方に入る。
Mix:ドライとウェットの比率を調整する。ルーティングが「A + B」の場合はこのつまみが「Blend」に変化し、ステージAとステージBの出力信号のブレンド比を調整できるようになる。
FX Trim:ウェット信号のレベルを、-18[db]~+6[db]の範囲で調整する。
モデル機種(元ネタ)
なし
Demon Distortion
![](https://assets.st-note.com/img/1714815073600-L97Sg0s9ve.png?width=800)
概要
Demon Distortionは、ハードロックのリードギターとリズムギターに一般的に使用される、ディストーションペダルのサウンドをモデリングしている。
サウンド特徴
・どっしりした強烈なディストーション。
・3バンドEQで多彩な音を実現できる。
コントロール
Gain:ゲインを調整する。右に回すと歪みが強くなる
Bass:低域周波数の応答性を調整する。
Mid:中域周波数の応答性を調整する。
Treble:高域周波数の応答性を調整する。
Scoop:中音域を減衰させ、モダンなメタルサウンドを生み出す。Scoopが有効の間は「Mid」は機能しない。
Volume:このコンポーネントの出力レベルを調整する。
↓↓↓↓以下エキスパートモードでのみ設定可能(上級者設定)
Bottom:ディストーション部を通過する低周波数成分の量を調整する。左に回すことで、より明確でタイトなサウンドが生成される。
Boost:ディストーション部の前に適用される、追加の中域ブーストの中心周波数を調整する。
Bass Freq:「Bass」で適用されるフィルターの中心周波数を調整する。
Mid Freq:「Mid」で適用されるフィルターの中心周波数を調整する。
Treble Freq:「Treble」で適用されるフィルターの中心周波数を調整する。
Bright:中高域成分を減衰または協調することで、サウンドの存在感を調整する。
モデル機種(元ネタ)
MXR Dime Distortion DD11
Distortion
![](https://assets.st-note.com/img/1714815062779-UHlUxMw690.png?width=800)
概要
Distortionは、スタジオだけでなくライブステージでも広く使用されている有名なディストーションペダルのサウンドをモデリングしている。
サウンド特徴
・シャープでエッジの効いたディストーション。(ライトからヘヴィまで)
・音色はリッチでギターの特色を良く保つ。
コントロール
Distortion:ゲインを調整する。右に回すと歪みが強くなる
Tone:周波数特性を調整する。左に回すことで低域が強調され、右に回すことで中域が強調される。
Volume:このコンポーネントの出力レベルを調整する。
↓↓↓↓以下エキスパートモードでのみ設定可能(上級者設定)
Bass:低域周波数の応答性を調整する。
Mid:中域周波数の応答性を調整する。
Treble:高域周波数の応答性を調整する。
モデル機種(元ネタ)
Boss DS-1
Fuzz
![](https://assets.st-note.com/img/1714815054363-wQdbwWzQtv.png?width=800)
概要
Fuzzは、ミックスを突き抜ける倍音豊かなリードギターに適した、1960年代のファズペダルのサウンドをモデリングしている。ビンテージのリズムギターにも使用できる。
サウンド特徴
・厚くバチバチ鳴る、湿ったファズ。倍音豊かなリードギターに向いている。
コントロール
Fuzz:ゲインを調整する。右に回すと歪みが強くなる
Volume:このコンポーネントの出力レベルを調整する。
↓↓↓↓以下エキスパートモードでのみ設定可能(上級者設定)
Bass:低域周波数の応答性を調整する。
Treble:高域周波数の応答性を調整する。
モデル機種(元ネタ)
Arbiter Fuzz Face
Gain Booster
![](https://assets.st-note.com/img/1714815045630-iocrXAnEtK.png?width=800)
概要
Gain Boosterを使用することで、ラックの任意のポイントで信号レベルをブーストできる。これにより大量のオーバードライブを追加したり、低レベル信号を補正したりできる。
サウンド特徴
ー
コントロール
Boost:信号に追加するゲインの量を調整する。
モデル機種(元ネタ)
なし
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