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GUITAR RIG 6解説【Modifiers編】

今回はGUITAR RIG6におけるModifiersの情報を整理しました。

Modifiersを使用することによって、時間の経過とともに自動的にサウンドをコントロールすることができます。
例えば、時間の経過共にコーラスエフェクトを深くしていったり、LFOを使って周期的にワウエフェクトをかけたりといったことができます。

使いこなせれば音作りの幅が広まるかと思いますので、積極的に使っていきたいですね。

この記事はGUITAR RIG 6を使ってギターの音作りをする際に整理した情報を残したものです。
マニュアル読もうにも英語苦手な方や、手っ取り早く設定を知りたい方は是非活用ください。


Modifiersの基本的な使い方

【画面の見方】

例. LFOの画面

①Modifierアイコン
 →このアイコンをドラッグ&ドロップで設定を割り当てる。
②エキスパートパネルの表示
③エキスパートパネル
 →ここで各種詳細設定を行える。

【使い方】
 LFOを使用し周期的にワウエフェクトをかける時を例として説明。
 ワウエフェクトは「REAL WAH」を使用する。
 Step1
 LFOのModifierアイコンを「Wah」までドラッグ&ドロップする。
      これによりLFOが「Wah」に適用される。

 Step2 LFOの詳細な設定を行う。各Modifierの設定は以下に記載したのでそれぞれの項目を参照。
    また、Modifierをかける強さはエキスパートパネルで設定することができる。

エキスパートパネル


Analog Sequencer

見た目

概要
 Analog Sequencerは、最大16ステップの制御信号を生成することができる。各ステップには独立して制御信号の強さを設定できる。

コントロール
 Steps:ステップ数を指定する。
 Tempo:
1ステップ当たりのテンポを設定する。
 Slide:
次のステップに移るまでの時間を指定する。
 Sequence sliders:
各ステップ時の値を調整する。


Envelope

見た目

概要
 Envelopeは音楽的なイベントで起動する柔軟な制御信号を生成することができる。入力信号やサイドチェーン信号で起動させるほか、再生ボタンで手動で起動することも可能。

コントロール
 Play:Envelopeを手動で起動する。
 Auto:
入力信号の変化からEnvelopeを自動で起動させる。
 S.C.:
自動起動に使用するソースをサイドチェーン信号に切り替える。
 Mode:
Envelopeを編集する際のモードを選択する。Slideは各ノードのタイミングを調整すると後続のノードのタイミングも変動するため、合計のEnvelope時間が変動する。Fixedは各ノードのタイミングを調整しても、後続ノードのタイミングは変化しないので、合計のEnvelope時間は常に一定になる。
 Loop:
ループモードを有効にする。有効時はエンベロープのサスティン部分をループ再生させる。無効にすると
 Sync:
シンクモードを有効にする。有効時は「Graph」での編集をメトロノームに同期させることができる。
 Release:
リリースモードを有効にする。有効時はトリガーが解除されるとリリース部分が再生される。
 Graph:
エンベロープ波形の編集を行う。詳細は以下「Envelope Graph」を参照。
 #:
選択中のノードの番号が表示される。
 Abs. Time:
エンベロープの開始から選択中のノードまでの時間が表示される。
 ΔTime:
選択中のノードと前ノード間の時間を調整する。
 Slope:
選択中のノードの左側の輪郭を調整する。

Envelope Graph
 Envelope Graphは設定したエンベロープの形を確認でき、同時にこの画面上で編集も可能。

 ① Position marker:現在の再生位置を示している。
 ② Node:
エンベロープを分割する役割を持つ。何もないところで右クリックとノードを追加し、ノードを右クリックすることで削除することができる。
 ③ Slope:
ドラッグ&ドロップでそれぞれのセグメントの形状を調整できる。
 ④ Sustain phase:
サスティン部分を示す。ループモード中はこの部分がループ再生される。
 ⑤ Sustain markers:
サスティン部分の開始点と終了点を指し示し、ドラッグすることで別のノードに割り当てることができる。
 ⑥ Zoom:
エンベロープのズーム倍率を変更する。
 ⑦ Time scale:
横軸の単位が表示されている。


Input Level

見た目

概要
 Input Levelは、入力信号のレベルに応じた制御信号を生成する。信号が振幅の変化を追従するため、「エンベロープ・フォロワー」と呼ばれる。
 AutoFilterコンポーネント等の一部のコンポーネントにはすでにエンベロープ・フォロワーが組み込まれている。

コントロール
 Sidechain:自動起動に使用するソースをサイドチェーン信号に切り替える。
 Attack:
制御信号が目標値に到達するまでの時間を設定する。
 Decay:
入力信号が無い場合に制御信号が最小値に戻るまでの時間を設定する。
 Offset:
制御信号の最小値を設定する。
 Level:
制御信号の全体的な強度を設定する。

LFO

見た目

概要
 LFOは、周期的に変化する制御信号を生成する。

コントロール
 Play:LFOの位置をリセットし最初から開始する。
 Auto:
入力信号の変化からLFOを自動で起動させる。
 S.C.:
自動起動に使用するソースをサイドチェーン信号に切り替える。
 Rate:
LFOの周波数を設定する。
 Tempo Sync:
Rate」での設定をメトロノームに同期する。
 Waveform selector:
LFOの波形を選択する。
 Waveform display:
LFO波形が表示され、リセット位置(下のスライダー)とレベルオフセット(右のスライダー)を調整できる。

Step Sequencer

見た目

概要
 ステップシーケンサーは4分音符~32分音符の長さを持つことができる最大16個の制御信号を生成する。Analog Sequencerとは違い各ステップのレベルは調整できない。リズミカルな効果を狙ったオンオフトリガーとして使用する。

コントロール
 Steps:ステップ数を調整する。
 Tempo:
各ステップの長さを調整する。
 Legato:
隣接するステップを結び付け、より長いステップを生成する。
 Attack:
制御信号がトリガーされて最大値に到達するまでの時間を調整する。
 Decay:
制御信号がトリガーされて最小値に到達するまでの時間を調整する。
 Offset:
制御信号のオフセット値を調整する。
 Width:
トリガー時の制御信号の長さを調整する。右に回し切ることで、設定された音価と同じ長さになる。


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