より具体化することで問題は解決に近づくのではないかという話

何か問題があり、その問題について話し合う時。ぼんやりとした状態のまま話し合いを進めると、「困ったね」で終わってしまい、何のために時間を費やしたのかが分からなくなります。
 なので、自分はそういう話の時は必ずディテールを掘り下げるようにしています。
 誰かが何かに不満を持っていてそれを打ち明けた時。
「何に不満なの?」「どうして不満なの?」そして「どういう状態なら不満は解消するの?」という問いかけをします。
 問題を解決するには、まず問題点を抽出する必要があります。問題点を出来るだけ細かく抽出することで導き出される解決策の精度があがるからです。
 問題点を抽出するには状況把握が必要です。その状況によって導き出される解決手段も自ずと決まってくるからです。
 このふたつは具体的であればあるほど良いです。できることなら数値化できる段階まで具体化できればなお良いと思います。
 例えば自分のSNSアカウントに不満を持ったとしたら
フォロワー数が少ないことが不満なのか、賛辞が少ないことが不満なのかで、解決策は自ずと変わってきます。
 フォロワー数が少ないことが不満であった場合、何人だったらその不満が解消するのか?を導き出す必要があります。千人増やしたい時と一万人増やしたい時では、やっぱり解決策は変わってくるでしょう。そしてそこで考えたいのは「そもそも何故フォロワー数が少ないことが不満なのか?」ということも考える必要もあるかと思います。そこを突き詰めるとSNSにおける不満だった筈が、実際にはそれ以外のところに不満があったなんてことも少なくありません。なので人から相談された時や問題提起がなされた時、自分は、いろんなことを問いかけるようにします。
 問題を具体化していく過程、解決策を導き出す過程で新聞記事などで言われる5w1hはこうした問題を明確にする時も有効だったりします。
 ひとと対話をしながらディテールを浮き彫りにしていくのが、比較的お手軽な方法だと思っているのですが、ノートなどに書き出していくのも有効だと思います。その時はマインドマップやマトリクス、ボーンフィッシュなどのメソッドで書き進めると整理がしやすいかもしれません。頭の中で進めても良いですが、頭の中では、どの要素も等価で考えてしまうこと、感情のフィルターやバイアスがかかってしまいがちなのであまりお勧めはしません。
 一度相手に対話のセッションをする、ノートなどに書き出すことで問題を客観視することで自ずと解決策も見えてくるかと思います。
 でそこで導き出された解決策を採択するか否かの判断は感情に任せれば良いのではないでしょうか?
 昨今、club houseやスペースなど、音声によるSNSが活発ですが、こうした具体化するプロセスはかなり重要になってくるのかもしれません。
 最近は論破とかの部分がクローズアップされがちで、こうしたセッションや問いかけを攻撃的なものとして受け止められがちですが、相手と同じ言葉を共有するために言語化することはかなり大切なのではないかと考えています。
 ー

 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?