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サトリのこととか

先日の橋の下世界音楽祭
幻燈座妖怪絵巻にて
岐阜の妖怪 サトリをやりました
ゴトウイズミさんからお話をいただいて
共演の皆さまとの中でどんなのがいいか話しながら
わたしの中で出した妖怪案は 
垢舐め と サトリでした
儚いもの、日陰の存在、妖怪でいることのいたたまれなさみたいなものを考えながら
イズミさんも「マコやんぽいねー」と言ってくださりサトリに決まりました
サトリはほんとはお猿さんみたいなフォルムのけむくじゃらの妖怪で、目の前の人の気持ちが全部わかってしまいます
調べた情報では、なんでもお見通しな部分と、サプライズに弱いためにそこがコミカルに描かれてたりしていてたのですが、今回はイメージを作りながら「それって孤独じゃん」みたいな方に誘導してました
そしたらそこから
人の気持ちを想像し過ぎて空回ったり、
感情移入しすぎたり
はたまた被害妄想に陥ったり
サトリのように人の気持ちは読めないけども
少しだけわたし、サトリっぽいな
なんてことを思って
先日まこさんぽで歌った詩のことがちょっと浮かんでいました 結局自分からは離れられないのか
自分のことばかり考えているなよ自分

と軽く落ち込みましたが
まぁそれでも自分ってものはどうしようもなくあるもので
妖怪絵巻をみてくださった方もそうじゃない方にも
みてもらえたらうれしいな、と思って、ここに残しときます

垢舐めも機会あったらやりたいです…
世の中の 社会の淀みを舐めとる、垢舐め



よっぱらいが夢みたのは
キラっキラのストリッパー
毎日だけじゃ足りなくて
すこしさみしかっただけ
はだかがてっとり早かった

脱いで脱いでぜんぶ脱いだら
ほんとのわたしになれるかな
脱いで脱いでぜんぶ脱いで
消えてなくなったらいいのにな

わたしに生まれてよかったと
そんな日がいつかくるのかな
よわさもこころ細さも
大人は見せないって
本当かな

臆病ものが信じたのは
誰のでもないこのからだ
自分のことしか言えないよ
そのうちなんにもなくなって
なんにもないとうたいます

脱いで服いでぬいだわたしに
なにかとりえがあるのかな
脱いで脱いでのこったものは
からっぽのわたしだけ

わたしに生まれてよかったと
そんな日がいつかくるのかな
天職だとかわからない
今日も裸にたよってる

わたしに生まれてよかったと
そんな日がいつかくるのかな
今はまだわからない
もがいてるけど
わからない

読んでくださってありがとうございます。 葵マコは本業がストリッパーです。 このnoteでいただいたサポートはDX東寺劇場さんの設備修繕費に充てさせていただきます。 この世界がまだまだ続きますように。