見出し画像

子供を伸ばすには教える? それとも、、、

マツダミヒロさんの「しつもん財団」による
『13歳からのアート思考』著者 末永幸歩さんのトークショーを観た。

末永さんによると、
アートとは
「生き方・考え方の基盤になるもの」

アート思考とは
「自分なりのものの見方で
世界を見つめ、
自分だけの答えを創り、
それによって
新たな問いを生み出すこと」

・・なんだか、面白そう!

人は皆、生まれながらにして
興味のタネ”を持っている。
外からタネを与えられる必要はなく、
常識のタガを外して
自分の持つタネに気づくことができれば良い。

そして
大切なのは、花(結果)ではない。

興味のタネからは、四方八方に
探求の根が広がっていく。
一見秩序のない無数の根は、
いつか1本に繋がって、大きな根となる。
この、根を張る過程こそが、アートの本当の目的なのだ。

花は美しいが、
ほんの束の間に咲く花よりも、
地中深く、絶え間なく広がっていく根っこの方が、
人生(花生?)において重要。


あぁ、子供たちに、このことを伝えたい。

ならば、子供たちには
きっかけと畑を用意して、あとは見守ること

大人が肝に銘じるのは、
根を張る過程に面白さが見つけられないのは、
子供の問題ではなく
親や指導者の力量不足。

花(結果)にばかり目がいき
根(過程)の面白さが見当たらない時、

それは「自分が大人だからではないか」
と疑ってみる。
大人の私には当たり前のことが、
子供の彼らにとっては、
目を輝かせるほど新鮮な発見なのかもしれない。
そう、未熟なのは、当然のこと。
時には逆に、大人が再発見させてもらえることだってある。

用意するとは、
時間・場所・問い

そして、もっとも難しいのが
見守ること。
見るだけではなく、守るのだ。
どうやって? 何から?

普段、どれだけ「根が大事」と言っていても、
子供たちは、周りから花を評価されてしまう。
「その学びにこそ価値がある」
ということを、本人に伝えたり気づかせてあげること。

そのためにも、問いを大切にしたい。
その際、
「分からない」という回答も
良しとすること。
大人でさえ、質問の答えに詰まることがある。
子供に、今すぐ正解を答えさせる必要はない。
よもや、正解を教えることは、
その子の考える力
自分だけの答えを創る力
を奪うことになる。

質問の答えは、
全て正解。
分からない、も正解。

急いで答えようとさせてしまうことは、
今持っている情報だけを組み合わせて
対処する力を身に付けさせるだけ
の場合もある。
質問されたことは、時間をかけて
不意に答えが出る場合もあり、
そうして自分で

出した答えにこそ価値がある。

自分なりのものの見方で
世界を見つめ、
自分だけの答えを創り、
それによって
新たな問いを生み出す人

それが、アーティスト

アーティストでありたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?