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マツダミヒロさん×渡部建さん 出版記念コラボ講演会 2023.1.28 〜その1

マツダミヒロさんと言えば、そのコミュニケーション力の高さゆえ、世界中の女性が羨むようなパートナーシップを奥様と、そして周りの方とも築いている”質問家”。
そのミヒロさんが「芸能界一の質問力では」と注目していたのが、渡部建さんだそうだ。
渡部さんと言えば「まとめ力、喋りの天才」だと思っていたが、その「聞く力」も素晴らしいのだそう。
おふたりが”質問”をテーマに出版記念講演会をされるとのことで、贅沢にも日帰りで東京(from大阪)まで行って来たのだが、十二分にお釣りがくるほどの素晴らしい内容だった✨
帰りに受付で「大阪でも、いや全国でこの講演会を開催してください!」と出版社の方に勢い込んでしまうほどに感激した、その内容をまとめてみた。
…長文ですが、最後まで読んでいただけたらとても嬉しいです…

渡部建さん  『超一流の会話術』

拍手の中、あの件以来初めてのお客さんの前だと申し訳なさそうに登壇した渡部さんは、コミュニケーションについての企業向け講演で好評を得ている現在に至るまでの経緯を、さすがは芸人さん‼︎ 面白おかしく笑わせながらも誠実に語り、会場はあっという間に親近感を抱き、話に引き込まれた。

コミュニケーションのゴールとは?

世の中に溢れるハウツー本は「難しすぎる」という渡部さんは、コミュニケーションに才能も努力もスキルもいらないと言う。
まず、人が一番好きな話は「自分の話」であり、
自分の話を聞いてくれる人」に最も好感を持つ。
”話し上手”は一緒にいて楽しいが、また会いたくなるのは”聞き上手”。
コミュニケーションのゴールは人から好感を持たれることである
と認識すれば、自ずと会話の在り方は変わる。
しかし、話を聞いているだけでは場は盛り上がらず、更に上をいくのが”質問上手”なのだ。

とは言え、何を質問すれば良いのか・・・

質問に困った時に使えるのが「縦・横・前・後」で聞く方法。(ミヒロさんも絶賛✨)
まずは、話題に登ったことを詳しく”縦”に掘って聞いていく。
「釣りが好き」と聞けば、
「何を、どこで、どんな風に釣るのか?」
といった具合。
ここですぐに、
”横”=「他に趣味は?」
に行ってしまうと、だんだんと尋問のようになってくるため、”前”を使う。
前=以前・過去。
「今までで一番、大きかった魚は? 荒れた漁は?」
過去の経験談からは感情の乗った話が聞け、話す相手はとても気持ちが良くなる。
(尋問に対する回答とは、ここで大きな差が出る)
その次の展開は”後”。 そう、未来の話だ。
「今後、釣ってみたい魚は? 将来は海辺に住みたい?」などの質問に対する答えには、相手のワクワクが乗ってくる。

「共通点を探せ」の落とし穴

会話において、2人の共通点を探すというのは常套手段だ。
共通点が見つからない時には、その枠を広げると良いと言う。
阪神ファンと巨人ファンなら、違うチーム…
ではなく「同じ野球ファン!」
阪神ファンとサッカー好きなら、競技が違う…
ではなく「スポーツに熱狂する仲間!」
休日の過ごし方が、アウトドア派かインドア派かの違いだって「休日に趣味に没頭するって良い!」という共通点にすることができる。
ピンポイントで共通点が見つかれば、これほど楽なことはないが、実は、ここに落とし穴がある。
相手が、自分と同じ阪神ファンだとわかったとき、あなたはどうするだろうか?
きっと嬉しさのあまり、滔々と語り出すだろう。
また、相手を喜ばせようと思って、阪神にまつわる知識や体験談をこれでもかと披露するに違いない。
…忘れてはいけない。
人が好きになるのは「自分の話を聞いてくれる人」だ。
話を途中で奪われた経験は誰にでもあるだろう。
あの、なんとも言えない苦いモヤモヤ感💧
渡部さんは、会話は、相手7割・自分3割でちょうど良いと言う。
(あぁ、穴があったら入りたい😭)

そして、共通点が全くない、自分の知らない話題だった時は、ピンチどころか大チャンスなのだ、と!
話の中心は間違いなく相手になる上に、人は自分のトークで相手の価値観が変わることが最大の快感なのだそう。つまり、あなたが質問をしながら興味が湧いてきたなら、それだけで相手に最大の快感をプレゼントすることができるのだ。
快感をくれる人=好き❤️ に決まっている。

アドバイスをすると、相手を好きになる!?

一見、逆ではないかと思えるこの法則。
人は、アドバイスをし続けると、その相手のことが気になり始め、好意を持ちはじめるという心理作用がある。
企業研修で、部下との関係に悩む上司の方には、部下にアドバイスを求めるよう助言するそうだ。「娘への誕生日プレゼントのおすすめは? このアプリの使い方は?」などの教えを乞うだけで、部下は自分のことを好きになってくれると言うのだ。
嫌いな人、苦手な人にも同じようにどんどんアドバイスを求めると、相手の態度が変わる可能性が期待できる。

そうは言っても、聞くより喋りたい

喋りのうまい渡部さんも、かつてはそう思っていたそうだ。
価値観を変えたのは、ダライラマの言葉
『自分の話をしている時は、知っている話をリピートしているに過ぎない。他人の話を聞いている時には、もしかしたら知らない話を聞けるかもしれない。』
…そこに「何か得をすることがあるのではないか!?」と、己の利益のためだけに相手の話を聞けば良いのだと思った時から、例え嫌いな人の話でも「どういうところが嫌いなんだろう」と分析することで得られるものがあることがわかり、イヤではなくなったのだそうだ。
(損得勘定を持ち出せば、私にもできるかも😅)


ここまで、今すぐに使える様々な方法を教わったが、究極を言えばテクニックは不要だそうだ。

「聞く力」において何よりも大切なことは、非言語

人は、相手の言葉ではなく、身振り手振りなどの視覚情報から、より多くの影響を受ける。
その割合はなんと、視覚情報55%に対して言語情報はたったの7%💦
芸能界の聞き上手は、一様に皆、よく笑う。
明石家さんま・松本人志・有吉弘行などの人気大物司会者が誰よりも笑うことによって、出演者はリラックスして話すことができ、結果、良い話が聞ける。
※ちなみに、お喋り怪獣などと言われる明石家さんまさんだが、実は大変な聞き上手だそうだ。さんまさんの番組では、何故みんながあんなに面白いことを喋るのかという疑問が解けた。

ここまでのまとめ
人から好感を持たれる
というコミュニケーションのゴールに向かうために必要なのは、自分が喋ることではない。
相手に気持ちよく話してもらうことだ。
会話は相手7割自分3割を目指せ。


。。。長くなってしまったので、続き(ミヒロさんパートとお二人の対談パート)は、その2へ。


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