8月21日 今日の一冊

今日読んだ一冊は、
「齋藤孝が読む カーネギー『道は開ける』」です!

これは、昨日紹介した「人を動かす」の続編的なものになります!
カーネギーの主要三部作、『人を動かす』『道は開ける』『話し方入門』の1つです!

『人を動かす』は、人間関係のマニュアルだとすれば、『道は開ける』は、誰もが抱える悩みについて、実態や解消法が具体的に記されている本です!

これも本当に読みやすかった!
何も、難しいことが難しい言葉でか書かれてないから、すっと頭に入ります!

その中でも印象に残った言葉を紹介します!

「明日になったらジャムがあるとか、昨日だったらジャムがあったのにといっても、それは今日のジャムでは絶対無いのだ」

これは、『鏡の国のアリス』で白い女王が言った言葉です。
つまり、未来のことを考えて不安になったり、もう二度と戻らない過去のことを考えても意味がない。今と向き合い、今をどれだけ大切にするかが大切であるということです。

そしてもう一つ、この言葉に関する言葉として、

「今日という日はもう二度と巡ってくることはないと忘れるな」

これは、哲学者のダンテという人の言葉です。これも、白い女王の言葉と同じく、今日は二度とこないから、今日を精一杯、後悔のないように生きろということです。

つまり、まだ起きてもないことや、もう変えられないことを考えて今日という日を無駄にするなということです!

確かに私達は、「あの時ああすればよかった」とか、「これから〇〇があって憂鬱だなあ」とか、悩みの半数は過去や未来のことです。
それらに向き合っていることで、現在を大切にしていないと感じることが多くある気がします。
禅の言葉やマインドフルネスというものがありますが、「今ここ」を感じて、生きることが何よりも大切だと思いました。

では、その未来の不安に打ち克つには何が良いのでしょうか?

「私達が最悪の事柄を受け入れてしまえば、もはや失うものはなくなる。」

その答えが、この言葉です。
最悪の事態を想像すれば、それに満たない事件が起きても、想定の範囲内という気持ちで、無駄な負担をかけないでいることができる、という意味です。

一時期、
「死ぬこと以外かすり傷」
という言葉が流行りましたが、まさにそうだと思います。

この本にも、
「どうせ殺されるわけじゃないんだから。」
と呟けばなんとかなる、と書いてありました😅

そして、この言葉に関する言葉として、

「武士道とはしぬこととみつけたり」

という、山本常朝という人が「葉隠」という本に記した言葉があります。

これは、
武士道=死ぬことが良い
という考え方ではなくて、

「常に死を覚悟することで、心安らかに生きられる」

という意味です。
武士の時代は、生きるか死ぬかの真剣勝負でしたから、常に死が身近にいたのです。
この場合、最悪の事態は死んでしまうこと、と考えれば心安らかに生きられるという意味になります。

つまり、現代の私達は、未来や過去を考えすぎて、今をないがしろにしてしまいがちなのです。
もう取り返しのつかないことや、起きるのかどうかさえわからないものに悩む時間はめちゃめちゃもったいないなと、感じました。

哲学の言葉にも、

「我考える故に我あり」

という言葉があります。
これは、この世のものは全て幻かもしれないけれど、そう考える自分が存在していることだけは確かである、という意味です。

自分が存在している、「今ここ」に集中して生きてみませんか?

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