White rabbit 2023

1980年に発売されたBLACK ALBUMの前に発売されたシングルはアルバムからのシングルカットというわけではなく、white rabbit、rabbit(over you)、seagulsの動物3部作(て言われてはいないよ、勝手につけました)のA面で、ご存じjefferson airplainの1967年のヒット曲のカバーで、本家よりも長い。
ダムドはカバー曲をやる時にオリジナル完コピ派ではなくちょっと盛る。Helpは早口すぎてオリジナルの節回しと全然違っちゃってるし、i feel alrightもlooking at youもオリジナルより早いしカオス。バンクバンドがカバー曲をやるなら大体スピードアップさせるのが常だけど、white rabbitの盛り方は、この曲の良さを生かすならテンポはそのままが良いだろうと踏んで、ギターソロを盛り込んだ。でもこの曲、Aメロ、Bメロ、ブリッジ、サビという構成なのに繰り返しがないから歌が切れるタイミングがないので歌を2回しした…のに、演奏時間3分台で、さすがパンクバンド、冗長になりそうなところを上手くまとめてなかなか良い、ていうかオリジナル短くねーか?
ところでこの年、ピストルズはもう当然いなくてprofessionalsのjust another daeam、PILはドラマーが抜けたので出してなく、clashはbunkrobberで、damnedがwhite rabbit。ちなみにjamがgoiog underground、specialsは前の年にrat raceを出して、この年にはmore specialsを出してる。パンク第一世代、第二世代はすでに音楽的成熟に達しており、いわゆるパンクはすでに第3世代のoi、new punkやhardcore punkへ主役の座を渡していくのです
。が、それはパンクという土俵の話。この頃ダムドは「俺たちはパンクじゃないですよ」と言ったり、バグルスをプロデューサーに迎えたりして、明らかに色眼鏡を外そうと躍起になってたのがわかる。
キャプテンセンシブルがデイヴのゴシック趣味のソングライティングに目を向けて、ポジゴスの祖になって行くきっかけになったのがBlack albumだと、もののインターネット(Wikipedia)には書いてあったけど、そう考えるとスピードで押してく時代が終わって、表現が変わったのがこのシングルかもしれないね。
さてそんな背景で見ると、ホワイトラビットTシャツ、なかなか良くできてませんか?このダムドっぽいTシャツシリーズは今回ジャケットもラインナップに含めて明日ご予約締め切りです。イラスト、デザインはお馴染み白根画伯。想像以上にヒラヒラマシマシで、うさぎのお腹がもふもふしてます。(タレコミ。賢様はフードインスタンドカラーをお気に召されたようです)お見逃しなく。

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