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やりたいことがない人は転職してはダメなのか?

noteを初めて3週間近く。まだまだビギナーなので、色々と試してみたくイベント投稿にチャレンジ。
現在公開中のイベントで自分が書けそうなテーマが「私の転職体験」しかなかったので、あまり読者の皆さんの参考にはならないとは思いますが、自分の体験を書いてみます。

今流行の「Want」で生きてきた訳ではない

近頃、ビジネスニュースでよく目にするのが、これからは「Want」、つまり「自分が何をしたいか?」を軸にして働いていく時代だっていう話ですが、私は今まで1mmたりとも「これがしたい!」と思って転職をしたことはありません。

現在、4社目に勤務中ということで、転職回数だけで見れば、どちらかと言うと多い部類に入るのかなと思いますが、過去3回の転職全てにおいて、何かをやりたくて会社を辞めたケースは1度もありません。

若い頃から少しは変わったとは言え、相変わらず消極的で、自らああしたい、こうしたいと思って行動するよりは、ダラダラしながらのんびり生きてる時間のほうが圧倒的に長かったし、今でもそうです。

だから、自分がやりたいことが明確にある転職なんて1度もしたことがないのです。

じゃぁ、なんで転職したのかって言うと、ただ単に流されただけ。
「流された」って言うと、語弊があるかも知れない。
「自ら流されに行った」の方が正しいかも。

そんな私の退職理由を紹介していきます。

退職理由

1社目

あまりにもの激務に体が持たず、このままだと心も体も病んでしまうと思ったから。辞める前の半年間は、毎日、睡眠時間が2時間で、土日も休みがなくて、毎月のお給料がボーナスの倍出てたっていう、とんでもない勤務状況でした。

2社目 

いくつかの理由の組み合わせです。

  • 長年同じ仕事をしてきて飽きてきた。

  • 一緒に働いていたメンバーの、難しいことは私に聞けば良いっていうおまかせ思考に少しうんざりしてきた。

  • 新しく赴任した社長のレギュレーション違反も厭わないその姿勢と全く折が合わず、一緒にビジネスを盛り上げていく気が失せた。

3社目

競合企業である4社目からの、断っても断ってもしつこくアプローチしてくるその熱意と、面談の都度、夢と希望を熱く語られたその情熱に負けた。


ここまでお読みいただいて分かる通り、かなり消極的な退職理由ばかりです。
何か実現したい事があって、それにチャレンジしたいから辞めるみたいな、超前向きな退職ではないですね。

ちなみに、次も決まってないのに会社を辞めたのは1社目だけで、あとは全て次の勤務先が決まってから退職しました。

退職理由をお読みいただいたところで、次は入社理由も紹介していきます。

入社理由

2社目

この2社目には派遣社員として期間限定で勤めていたのですが、ある日、正社員採用のお誘いがあり、年齢も27だし、そろそろ身も固めなきゃなぁってことで受諾。

つまり、ITがやりたくて入社したんじゃなくて、ただオファーが来て、仕事内容もほぼ変わらないし、いつまでも非正規でプラプラできないからOKしただけ。

3社目

特にそこで働きたかった訳でも、自分がやりたかった仕事があった訳でもなく、強いて言うなら、日本法人立ち上げ中で更なるビジネス拡大に貢献してほしいっていう先方の話を聞いて、「確かにスタートアップは経験がないから、一度くらいは経験しておいたほうがいいかなぁ。給料も上がったし。」っていう何とも適当な理由。

4社目

3社目もスタートアップでしたが、ある程度の枠組みが出来上がってしまってからの参加に対して、現在の勤務先である4社目は、日本法人として法人登録されてすぐだったので、立ち上げ初期から携われることと、契約書の上ではロールとJD(職務記述書)は決まっているものの、それに関係なくマルチに仕事をさせてくれることを会社が約束してくれたので、オファーを受諾。
この2つがなければ、冗談抜きにして3社目を辞めてなかったですね。本当に気に入っていたので。

転職だけではなく、転籍も経験しています。

2社目では、転籍も経験しています。

前述の通り、ローカルIT責任者として採用されましたが、入社6年目だか7年目くらいで、新規で自社ハードウェア専用のソフトウェアビジネスを立ち上げるということで、当時の社長からやってみないかって声がかかり、日々のIT業務にも飽きていた私は、「やります。」って即答してました。

その新規ビジネスがよっぽど性に合ったのか、結局、2社目にはIT管理者の時期も含めて、16年もの長期間在籍することとなりました。

他もすぐに辞めたわけじゃない

1社目は冗談抜きにして身体が持たなかったので2年で辞めましたが、2社目は16年、3社目は4年と、決してすぐには辞めてません。

特に希望もなく流されて転職した割には、入った環境とはよく馴染んで、長く勤務しています。3社目は結果的に4年でしたが、そもそも辞めるつもりはなくて、4社目からの熱烈ラブコールもずっとお断りしていました。

ここまで振り返ってみると、自分のやりたい事が明確になく転職したが故に、却ってそれが良くて長続きしたんだろうと思います。

「Want」がないのは決して「悪」じゃない

結局、自分のやりたい事があったとしても、「一寸先は闇」なんて言葉に代表されるように、いつ状況が変わるかなんて誰にも分かりませんし、特に変化の激しい今の時代は、1つの物事に執着しすぎるのはリスクでしかないです。

原因は全く分からないのですが、なぜか私は昔からその考えがあって、「自分はこうなりたい」あるいは「自分はこうしたい」って希望があっても、5年後には実際にそのとおりにできる保証はまったくなく、自分ではどうにもならない外的要因によって、自分の希望が叶えられない事態もあると思っていて、それだったら、ボンヤリとだけ自分の希望があって、あとは常にニュートラルなマインドで、その場その場の状況に合わせて自らを変化させていくということを意識していました。

その結果、どの会社でも本当に楽しくやらせてもらって、品質管理、サービス、IT、プロダクト、コンサルタント、マーケティング、ファイナンス、ロジスティクス、プロジェクト管理、経営などなど、異なる業種、異なる職種のマトリクスで数多の経験を積むことができたことは、「Want」がなかったからこそなし得た実績だと自負しています。

ここまでの転職は私にとってマイナスになったものは1つもなく、今の自分を構成する要素として、結果的に過去3回の転職は必要不可欠なものでした。

なので、最近のビジネスニュースに流されて、目的や希望もないから転職できないなんて思われてる方がいらっしゃったら、それはとんでもない間違いです。

余計な情報に振り回されることなく、理由や自分の能力、希望に関係なく、「転職したい」って思ったら、まずは転職のための情報収集とか、次に進むためのアクションを起こしてくださいね。

色々悩んで、最終的に転職しないっていうのも当然OKだし、なんだか分からないけど、未知の領域でやっていける根拠のない自信があるから転職するっていうのも当然OK。実現したいこと、働きたい会社があるからそこに行くのだってOK。

少なくとも、「自分には実現したい夢や希望がないから、自分には転職は無理。」なんてことは思わないでほしいです。

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