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とべ動物園のサルたち⑥「ギニアヒヒ」

ギニアヒヒ
Papio papio
Guinea baboon
 ほかのヒヒに比べてやや狭めのケージに2頭が生活していた。残念ながらギニアヒヒについてはよくわからないことが多い。研究が進んでないことが大きな要因が思われるが、僕の身のまわりに詳しい記述のある本が見つからなかった。彼らは西アフリカ西部のセネガルからシェラオネにかけて分布している。砂漠やサバンナの水場の近くになわばりを持って生活し、20~80頭の群れを作る。食べ物は主に草木類の葉や芽、種子などだが、まれにガゼルや他のサルも狩って食べるという。近縁種のアヌビスヒヒは、最近自然状態でマントヒヒとの混血種をつくっているのが発見され、話題を呼んだ。
 混血ができるといえば、ニホンザルやタイワンザル、ボンネットモンキー、クロザルなどが属するマカク属のほとんどの種間で混血ができ、しかもその産まれた子供にも生殖能力がある。これは、広義でとらえればこのあたりは全部1種であるといえなくもない。研究者の中にはヒヒについて、すべてのヒヒは1種として扱うべきだと主張している人もいるという。サルについてはまだまだわからないこと、未整理のことが多い。



 

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