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北コースの見どころ③|キュポラの煙突のある風景

「さびたキューポラの見える街で ふたりあるいてたね」
高岡の地場産業を取り上げた短編映画「すず」の主題歌の一節です。

キュポラとは、鉄鋳物を製造するための鋳鉄溶解炉のことです。
煙突からもくもくと立ち上がる黒い煙の連なる景色が、かつての高岡の繁栄を示していました。

近代までは鉄鋳物(特に、美術鉄器)を製造する工場は千保川沿いや金屋町を中心に多く立地していたようですが、事業所は減少傾向にあります。金屋町の一角に南部鋳造のキュポラが残されていますが、これも現在は引退したもの。

そんな中、今なお美術鉄器を鋳造している工場として継続しているのが、今回訪問予定の岡鋳造所です。
工場には燃料のコークスや材料の鉄塊が積み上がり、鉄が流し込まれるのを待つ砂型がずらーっと並べられています。お店で目にするステーキ皿をはじめ、干支の置物、記念品の文鎮など、幅広い製品を製造しているそうです。

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土日はお休みですが、岡さんのご好意で当日は少し覗かせていただける予定です。
普段何気なく使っている製品がここで生まれていると思うと、どこか感慨深い気持ちになりますね。

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そして、岡鋳造所の隣には時代を感じさせる平家建て木造住宅が。。。
一体どのような経緯で建てられたのか、気になります。

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