ストレスで爆発しそうだったのでソロ原稿合宿に行ったが心が穏やかになりすぎて『無』になりかけた話
きっかけ
それは、職場がいろいろと嫌すぎてストレスが溜まりに溜まっている時期でした。
もともと温泉にまったく興味がないのに、近場の温泉施設を調べてリラクゼーションへの慕情を募らせるくらいには、疲れていました。
そんな折、ひょんなことから1週間ほどの休暇が取得できることになりました。
せっかくだから泊まりがけでどこか旅行に行きたい……日頃のストレスを癒したい……でもわざわざ観光したい場所もないなあ……とあれこれ考えていたところ、小説などの原稿を執筆するのに特化したプランがある旅館がいくつかあるのを思い出し、「温泉とおいしいごはんと創作が堪能できる環境、私にはこれ以上ない極楽じゃん……」と思い、うきうきで旅館を予約しました。
お世話になった旅館
こちらの『大人の原稿執筆パック(2泊3日5食つき)』を利用しました。
旅館内はレトロで落ち着いた雰囲気で、随所に置かれたYogibo(人をダメにするクッション)がカラフルでかわいいです。Yogiboがほしくなりました(まんまとダメにされた人)。
ごはんを堪能しようね
海沿いの旅館というだけあって現地の新鮮な魚料理がふんだんで、どれも非常においしかったです。上の写真のようにソースが複数あったり、朝食はごはんのお供的な小鉢が種類豊富にあったりと、さらに自分で工夫して楽しめるのも良かったです。
スタッフの方が毎回料理の説明をしてくださいますが、早く食べたすぎて内容がまったく頭に入ってきませんでした(ごめんなさい)。
何もしなくてもごはんの時間になればごはんがもらえる生活、最高だなあ。
その他の旅館の様子
掛け流しの温泉が気持ちよかった(計4回入った)
私の他に数組の宿泊客がいらしたけど、明らかに創作の話をしていて「実際に対面して創作のことを語り合える仲間、いいな〜」とちょっとうらやましくなった
フリードリンクのコーヒーを飲みすぎて胃が痛くなった
原稿執筆パックなんだから原稿をしようね
上記作品のシナリオを執筆しました。ちょうどクライマックス部分を書いていたこともあって、通常なら1日に2000字進めばすごく頑張った部類に入る執筆スピードの私が、1日に5000字書けたのでとても集中できたと思います。
それ以外に1冊本を読了できたり、イラストも描けたりと、充実した趣味時間を過ごせました。
私に訪れた平穏による副作用
このようにストレスフリーで充実した時間を過ごすことができ、「こんな生活が毎日送れたらいいのに」と思いもしましたが、あまりにも静かで外部刺激が少ないので、2日目の夜には「ずっとこんな生活をしていたら……私……虚無になっちゃうなあ……何も作れなくなっちゃうなあ……」とYogiboに埋まりながらぼんやりしていました。
ぶっちゃけ怒りや不満を燃料にして創作するタイプの人間なので、私の場合はストレスがなさすぎるとアイデンティティクライシスが起きてしまうのだなあと悟りました。
おうちに帰ろうね(帰るとは言っていない)
3日目の朝にチェックアウトを済ませ、都心のほうまで戻ってきたのですが、非日常に浸りすぎて感覚がバグっている+ずっと引きこもっていたので体力が有り余っていたので「そうだ! せっかくだからついでにずっとやってみたかったヒトカラをやってみよう! 近くにヒトカラ専門店があるらしいし!」と思い立ってひとりカラオケへ行き2時間歌って帰りました。楽しかったのでまた行こうと思います。
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