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データから見る伊豆市の特徴

こんにちは。モトキです。早いものでもう6月です。関東は梅雨入り宣言がされました。今年の夏は暑くなるそうですので、熱中症には気を付けて過ごしましょう。

今回は【データから見る伊豆市】というテーマで少しお話ししたいと思います。

以前、まえけんさんが

「データから見る修善寺の魅力」

「データから見る静岡県の魅力」

と二度にわたり、アンケート結果に基づく魅力をお話ししておりましたが、私はRESAS(地域経済分析システム)というシステムから見る伊豆市について、お話ししたいと思います。

そもそも伊豆市ですが、伊豆半島(※)のうちどこに位置するかご存知でしょうか?

※伊豆半島は熱海市、三島市、沼津市、伊東市、伊豆市、伊豆の国市、下田市、函南町、東伊豆町、河津町、西伊豆町、松崎町、南伊豆市の7市6町からなる半島です。

出典:QGISにより国土地理院標準地図を加工し作成

伊豆市は伊豆半島の丁度真ん中にあたる位置にある市になります。

そして、この伊豆半島には伊豆市の他にも、

・伊豆の国市

・西伊豆町

・南伊豆町

・東伊豆町

と1市3町も「伊豆」と名の付く市町がある非常にややこしい半島になっています。

もしかしたら「伊豆市」と思っていても実は「他の市でした。」なんてこともあるかも知れません。

さて、今回はそんなややこしい伊豆半島の中にある伊豆市について、データから見える特徴を少しお話ししていきたいと思います。

出典:RESAS(地域経済分析システム)

伊豆市の産業大分類別に見た売上高(企業単位)の構成比でみると、伊豆市は建設業、宿泊・飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業の割合が顕著に高いことがわかります。
中でも宿泊・飲食サービス業の割合は全国、静岡県と比較して大幅に高く、伊豆市の主力産業の1つが観光であること伺えます。

出典:RESAS(地域経済分析システム)


伊豆市の人口移動を転入数・転出数及び流入者数・流出者数の4項目についてみると、いずれも伊豆の国市、沼津市、三島市が高く、その他、伊豆半島が多いことがわかり、伊豆市の人口移動の多くは伊豆半島内であることがわかります。
ちなみに、伊豆半島13市町の人口を合計すると、60万人弱、面積では1,542㌔㎡と政令市である静岡市の人口70万人弱、面積1,412㌔㎡と大きくは変わらず、ほぼ政令市レベルの経済圏を有していることが伺えます。

続いて農業、林業、漁業の第一次産業の状況を見てみましょう。

出典:RESAS(地域経済分析システム)

まず農業ですが、農業算出額を見ると、野菜は産出額、特化係数(※)いずれも高く、主要農業であることがわかります。一方、花きは産出額は高くないものの、特化係数は高く、全国的と比較して盛んな農作物であることが伺えます。
※特化係数1のとき、全国的にみて地域内構成割合として平均的であるとされます。

出典:RESAS(地域経済分析システム)

林業の経営体数では、ほだ木用原木の経営体数が数、特化係数ともに高いことがわかります。
ほだ木用原木とは、キノコを栽培するための原木のことであり、伊豆市ではしいたけ栽培が盛んで特産物として位置づけられているため、経営体数が多いと考えられます。機会があれば是非特産品のキノコも食べてみてください。

出典:RESAS(地域経済分析システム)

最後に漁業です。
漁獲物等販売金額でみると、海面漁業では全国、静岡県平均の10分の1以下となっていますが、内水面漁業では全国平均の約4倍であることがわかります。
伊豆市では内水面漁業いわゆる淡水魚などの漁業が盛んであることがわかります。伊豆市の淡水魚といえば川魚の中で最もおいしいと言われるアマゴが有名です。こちらも機会があれば是非食べてみてください。

RESASを利用してわかることは、この他にも製造業や小売業の動向など、まだまだあるのですが、長くなってしまうので今回はこの辺にしておきます。

今回使用したのはRESASのサマリーという機能です。あまり知られていない機能ですが、使い方は簡単で、地域の特徴を概観することができるので、気になったら是非使ってみてください。知らなった地域の新たな発見が得られるかも知れません。

いかがでしたでしょうか。
データから見る伊豆市ということで、データから伊豆市の特徴を考えてみました。

伊豆市というとやはりワサビが有名かと思いますが、それ以外にも花キ類やしいたけ、淡水漁業とデータから見える特徴もあったかと思います。

機会があれば次回は、伊豆市内のことをさらにデータから見ていきたいと思います。

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