自分の好きなこと、大事にしたいよね

好きなこと。
楽しいこと。
夢中になること。

人は総じてそれらを趣味と呼ぶ。


ぶっちゃけ音楽よりアニメを観る方が好きです。マッチです。


好きなことを挙げろって言われたら余裕で10個くらいポンポン出てくるくらいには僕はそこそこ多趣味な人間だと思う。

オタクの端くれなのでアニメは大好きだし漫画もそれなりに読む。
読書もする方だしたまにだけど絵とかも描く。
あとこうやって文章を書くのは昔から結構好きだ。

車が好き。麻雀が好き。喫茶店が好き。サイクリングと銭湯巡りもそろそろ趣味に加えて良さそう。

音楽それ自体はもはや趣味といっていいのか微妙だが、ギターを弾いたり蒐集したりするのは趣味の範疇だろう。

あとはラーメン。この世で一番美味い食い物。もう食うこと自体が趣味。ラーメンは総合芸術。太古にラーメンを生み出した人間には5000兆円を贈呈したい。

……


僕としては、これらは立派な趣味だと思っている。
僕が好きなこと、楽しいこと、夢中になれるもの。

叶うことなら全部突き詰めてみたいけど、それをするには人の人生は余りにも短い。無情だ。


趣味。

簡単なようでいて、実は人によって定義が全然違う難しい言葉だ。
そもそも各々が定義する”趣味”の範囲が万人で違う。


なまじ表現を生業にしている身なので、自分の程度では趣味と呼べないとか、これでは本気でやってる人に失礼とか、そういう話はよく周囲で目にするし耳にもする。

個人的にはあなたが好きなら好きって普通に言えばいいと思うし、趣味だと思うならそれはあなたの自由じゃない?と思うけど、どうやらそんなに簡単な話じゃないっぽい。

人の価値観って、難しい。


僕の母(物事を筋道立てて話すのがとても上手い)によると、世の中の人間はおおよそ二種類に大別されるらしい。
それ即ち“相対評価型”の人間と”絶対評価型”の二種類がいるという。

一体何の話かというと、これは自分で自身を測る際の指標の話だ。


“相対評価型”の人間は自己評価や自身の価値判断を他人と比較する事で推し測るという。
この人に比べて私は優れている!とか、あの人に比べたら僕なんて……という思考をする人はこちらに分類される。

対して”絶対評価型”は自己評価や価値判断などに他人という要素がほとんど介在しないタイプの人間を指している。
そもそも自分と人を比較することにあまり意味を感じず、良いと思ったものは良い、悪いと思ったものは悪いというある種直球な思考回路を持つ人たちだ。


自己分析だが、僕はコテコテの”絶対評価型”だと思う。
他人と比べて自分は〜とかはそもそも考えないし、自分の良いと思ったものしか基本的に信じない上に興味も持てない。
多分マジでスポーツとか向いてない。競争系は全部ダメだと思う。

もちろん別に他人に関心が無いとかでは全然なく、この人のこれすげ〜!とかはよく思うしそれが自分自身の価値判断に影響を与えることはよくある。

ただ、すごいものを目の当たりにした時にマジで凹んで病む、とかは基本的にほとんどない。
自分が好きなものは素直に好きだし、嫌いなものはとことん嫌い。周囲に無理に合わせるとか絶対したくない。

僕と母の体感では、世の中の人間はどちらかというと相対評価型の人の方が多い気がしている(母はたぶん相対評価型だ)。
そもそも流行という概念や競争を煽るコンテンツはその殆どが自分と他人を比べさせるものなので、もしかしたら大多数の人はそうなのかもしれない。


自分の趣味とか好きなことを素直に口に出せなかったり、一体どこからが趣味〜 みたいな話が出てくるのはこの「他人と自分を比較する」という所に端を発しているのだろう。

他人と自分を比較すること自体は決して悪いことではないと思う。むしろマイペースすぎる僕はもうちょいそういう思考を持った方が良い。
ただ、それに囚われすぎないで欲しいとなんとなく僕は思うわけである。

好きな事があるってとても素敵な事だと思うし、それを素直に好きと言えないのは悲しい事だ。

  別に良いじゃない、他人より出来なくたって。
全ての物事において自分より上の人間なんてごまんといるわけで、そういう人たちと自分を比較するのはあまり意味が無いと僕は思う。

そもそも大なり小なり熱量や技術に差があるのなんて当たり前なのだから、もっとみんな素直になれば良い。

趣味があるってたぶん素敵な事だから。


人間、もっと好きなものを好きと言ってくれ〜



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