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私の芝居日記 第23号「連鎖街のひとびと」

「連鎖街のひとびと」(こまつ座)

作:井上ひさし
演出:鵜山仁
キャスト:
高橋和也、千葉哲也、加納幸和、鍛冶直人、西川大貴、朴勝哲、石橋徹郎、霧矢大夢

日時:2023年11月11日(土)18時30分~21時20分
劇場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京新宿)

昭和二十年 旧満州国大連市。
日本の敗戦で大連に取り残された劇作家たちに課せられた使命はソ連軍の通訳将校歓迎会の台本作り。
しくじればシベリア送りの状況下で繰り広げられる芝居づくりのお話しです。
そして、外地で敗戦を迎え、祖国に見捨てられた人々の物語でもあります。

千葉哲也、加納幸和、石橋徹郎といった芸達者達の芝居が楽しいです。
高橋和也も良いです。
敗戦により混乱する満州国大連市の雰囲気や祖国に見捨てられた人々の気持ちが伝わってきます。

人間はどんな困難に出会っても、なんとか、可笑しく、逞しく生きていくんだ。
そんなお芝居です。

それでは、またお会いしましょう。
さようなら。

(山本満)

シベリア抑留
「シベリア送り」という台詞から、ふと昔読んだ「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(辺見じゅん)を思い出しました。映画「ラーゲリより愛を込めて」の原作です。
極寒のシベリアの収容所に送られて、強制労働を強いられた男たち。そんな過酷な環境下でも短歌や俳句を作り続けた男たちの物語です。
一読をお勧めします。

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