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「在宅支援」医療、介護職ばかりで盛り上がってないか?

のりまきです。
訪問看護師をしております。

地域で暮らす方たちを中心に、住み慣れた我が家で暮らし続けられるように、お手伝いをさせていただいています。


いつも、そういう思いで仕事をしていますが、時々、私たち支援側の人ばかりでやった気になって盛り上がってっているんじゃないか?本当に暮らす人に寄り添えているのだろうか、と
感じる事があります。

最近、
結局「家族」が頑張るしかないの?

感じる事例が重なりました。

その中のひとつです。

精神障害のある方の主たる介護者が「お母さん」というのは珍しくありません。
同居していなくても、何かあれば「お母さん」
ご本人はもちろんそうなのですが、支援体制も「お母さんありき」の場合が多いです。
もともとの、精神疾患の事であれば、長くお付き合いのある精神科の病院が相談に乗ってくれるのですが、ご本人も年齢を重ねれば、いろいろな病気になります。そもそも、セルフケアが得意でない方ならなおさらです。

精神疾患と慢性的に腎泌尿器系に病気がある利用者のAさん。入院治療を要するくらいの状態で、でもなかなか病院に行ってくれなくて、結局、救急搬送されるまでになってしまいました。なんとか治療は上手く進んで、また家で生活出来るかも。でも、また、療養生活がまずかったら再発しちゃうかも。
そんな状態のAさん、お母さんに頼っていて、でもひどくワガママ。
でも、お母さんだってもう高齢。お父さんの介護もあります。

もう、このお母さんには頼っていられないのでは?

そう思って関係機関と話してみるけど
みんな
具体的なアイディアは出ません。


自分も含めて

情けないな

そう感じました。


家族が無理して頑張ってるから成り立ってる

これ、在宅支援が上手くいってるって言えるのかな。

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