中小企業診断士2次試験~大事な知識がため!

こんにちは。

今回は、2次試験においては与件を分析しソリューションを端的に回答するという「応用力」が一番大事ですが、知識もとても大事です。2次試験で問われることの多いキーワードについて十分な知識が無いと、時間内に回答が構成できません。

例えばあなたがある会社の人事部で働いていて、従来の能力主義であったところ、「成果主義の年俸制導入」という検討課題を、役員会に報告するとします。 その場合、その報告書には新しい年俸制導入に関する様々な視点を盛り込むことになるでしょう。例えば、能力主義と成果主義の違い、成果主義導入の目的、年俸制のメリット・デメリット、制度導入時・運用時のついての留意点、導入フロー、などについて分析を加えるはずです。

中小企業診断士2次試験の回答プロセスも上記人事部の話に似ていて、例えば「年俸制」に関する設問があった場合、 年俸制に関するこれらの特徴がすぐさま頭に思い浮かび、その設問に必要な知識を用いて回答することで、回答の質を高めることが出来ます。

僕自身が経験していますが、知識の力は強力です。例えば設問で「年俸制」という言葉を見つけた場合、年俸制の良い所、悪いところ、留意点は●●だから、多分こんなことが聞かれるのだろうなぁ」、という感じで回答の方向性に目星をつけることで、回答のスピードアップ、質の向上が可能になります。

そのため、2次試験の学習に「知識を固める」、というプロセスを加えましょう。「そんなに知識固めが必要なら、もう一回1次試験のテキストを全部見直す必要があるのか」、と思われ方もいるかもしれませんが、そこまでは必要ありません。 2次試験で問われることの多い主要キーワードはだいたい決まっており、それに関してのみ知識がためを行えば十分です(僕の場合は全部で30もなかったです)。

例えば、事例I:成果主義、 権限移譲、事業部制・・・、事例II:提案型販売、インターナルマーケティング・・・、などです。

ご参考までに、下記が実際に僕がまとめた「成果主義」の特徴に関する知識のノートです。
フォーマットは、TBCのを参考にしてます。

名称 成果主義
定義 従業員個々人の顕在化された短期的貢献を成果としてとらえ、それを賃金および処遇に結びつけようとする考え方
目的 ① 評価制度によって公平な処遇を実現
② 賃金にメリハリをつけることで社員のモチベーションの向上
③ 組織を活性化させ事業性を向上させる
メリット ① 仕事に対する意欲が高まる
② 人事評価の重要性や納得性が高まる
③ 中途採用された社員だと勤続年数の短い日とも公正に扱われる
④ 従業員の経営参画意識の醸成
⑤ 業績と連動した費用構造の適正化
⑥ 人材や意識の面で新陳代謝が促進
⑦ 公平・公正な評価基準と報酬制度が確立・定着
デメリット ① 制度設計・運用が難しい
② 個人の短期的な成果を追求するため、従業員間の和が乱れる
③ 成果は市場動向や市場成熟度といった外部環境に依存されやすく、評価が難しい
留意点 従業員の理解を得る:人事制度変更の必要性を事前にきちんと説明する(文書配布、説明会の開催、個人面接)
外部人材の活用:コンサルタントなどの外部人材に変革代理人の役割を担ってもらう
成果の基準を明確化:授業員は評価項目を意識して行動するため、企業業績や企業価値を高める項目を評価対象にする
成果主義の評価:「努力して業績に貢献している社員」を適切に評価する
成果主義の給与への反映:人件費の固定費と変動費のバランスを考慮
能力開発の実施や効果的な適正配置

キーワードの知識をまとめていくのはそれなりに時間がかかるので、2次試験本番までまだ時間があるうちに少しずつ準備をしていくことをおすすめします。

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