中小企業診断士2次試験~書き方スキルアップ②~詰め込み過ぎない

こんにちは。

今回は、中小企業診断士2次試験の答案の書き方スキルップの方法として、 「答案は詰め込み過ぎないこと」について説明します。

この話をするのは、何を隠そう、この僕が「内容を詰め込み過ぎていてわかりにく答案」をずっと書いていたからです。MMCの先生からは、「君の答案は読みにくなぁ、もっとわかりやすく書こうよ」と何度も言われていました。それは、「部分点を少しでも上乗せするために内容を詰め込む」、という誤った意識が僕にあったためです。

中小企業診断士2次試験勉強の一年目は、TACの通信講座を受講していました。その講座で、「2次試験答案はキーワードを中心に採点される。そのため、もし書きたいことはたくさんある場合は、部分点確保のためにキーワードを織り込んで詰め込んで書くべき」、と教えられました。この事がずっと頭に残っており、ひとつの設問に対したくさんの内容を無理やり詰め込む、という悪しき習慣が形成されてしまったのです。

MMC最後の模擬試験後の講師フィードバックの中で、とても印象的でその後の僕の合格を左右した一言があります。「書きたいことが3つあったら3つ全部詰め込んで書いてわかりにくい答案になるよりも、ひとつ減らして書きたいことを2つにしぼってわかりやすく書いた方が絶対に良い(そちらのほうが点数が高くなる)」ということです。この一言は僕にとっての一転語で、それ以降詰め込んで書くことを止め、いかに採点者にとってわかりやすい表現で書くか、ということを心するようになりました。一言でいれば、大事なのは採点者への「愛(!)」です。採点者が読みやすい、コンパクトでインパクトな見栄えのある答案を書くように心がけましょう。

話題が逸れますが、昔読んだ遠藤周作の本に、「『見栄え』という言葉は『見られる人』が栄えるのではなくて、『見る人』が栄えるという意味だ」、という内容があったと記憶してます。見栄えのする答案は、採点者を良い気持ちにして栄えさせるです(その結果としてあなたの答案の点数があがります)。

TACの講座は素晴らしい内容もたくさんありますが、上記の「とにかく詰め込んで部分点を狙う」、という戦略ははっきり間違っていると思います。 もちろんキーワードが入っていることはとても重要ですが、その上で文章として論理的で読みやすくなければ、点数があがることは無いと断言できます。

今回のまとめですが、①たくさんの内容をごちゃごちゃ詰め込むことを止めて、②言いたいことを絞ってコンパクトでインパクトな採点者が読みやすい答案を書く訓練をしましょう、でした。


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