73/1000 ブラジレイロ(禁煙) @福岡県福岡市博多区店屋町 190921
このお店も福岡の友人にオススメしてもらいました。今年の7月に千葉館山のTRAYCLE と言う喫茶店に行ったことをFacebookで書いたら↓(あれ〜見えない…)
「福岡に似たような外観のお店があるよ」
と教えてくれました。あれから4か月、ようやく来れました。
↓千葉館山のTRAYCLE。台風大丈夫だったかな。Facebookみると営業してるみたいなので、一安心です。
今回訪れたのが、こちら↓
雰囲気確かに似てますね。調べてみると、ブラジレイロは日本における珈琲文化の礎のひとつとして歴史を担っていることがわかりました。
1930年(昭和5年)、日本人移民の多かったブラジル・サンパウロ州のコーヒー局が当時はまだ珍しかったコーヒーのプロモーションと代理店を兼ねた「カフェ・ブラジレイロ」(本店)を大阪・梅田新道にオープンさせた。同年には東京・銀座に、その翌年には神戸・三宮と京都・四条河原町に次々と支店を展開した。そしてその3年後に博多に出来た5店目が現在の店屋町にある「ブラジレイロ」の源流である。所謂全国チェーンのカフェの「博多支店」だったのである。店内には当時のエンブレムが飾ってある。創業当初は店屋町ではなく那珂川にかかる西大橋の東中洲側に店を構えた。当時としては非常にモダンな総ガラス張りの白い外観で中は吹き抜け。ジャズのレコードが流れ、キャパは250席という広い店内。鯉や金魚が泳ぐ噴水もあったそうだ。古い写真を見ても喫茶店ではなくウェディングレストランやセミナーホールを想像してしまう。さぞや当時の博多っ子には自慢だったことだろう。現在この場所には九州文壇の取り纏め役であった小説家・詩人の原田種夫の記念碑と「人」というモニュメントがある。「人間」という詩碑と共に「思い出の記」という石碑があり、当時のブラジレイロの様子や、師事した北原白秋を迎えて出版記念会を行ったエピソードが刻まれてある。原田種夫や若松出身の小説家・火野葦平、「ドグラ・マグラ」などの探偵小説で知られる夢野久作など当時の地元文豪・文化人の溜まり場でもあったそうだ。しかし時代は戦争へ。空襲の激しくなった1944年(昭和19年)、建物強制疎開によって東中洲のブラジレイロは跡形もなく取り壊されてしまう。全国展開していたブラジレイロも解散することになる。終戦の翌年、1946年(昭和21年)に最後の支配人だった先代の中村安衛氏(2代目 中村好忠氏[現 福岡市喫茶組合理事長]の父)が奥堂で「レイロ」として再興。コーヒーに飢えた博多の人々は長い行列を作ったそうだ。そして1951年(昭和26年)に店屋町に正式に「ブラジレイロ」として新店舗を開き現在に至るのである。
↓上の文章は下記のブログの抜粋です。カフェ・ブラジレイロって戦前、銀座、京都、神戸にもあったんですね。そんな歴史があったなんて今まで知りませんでした。
そんな、歴史を今に残す、博多最古の喫茶店でランチを頂きます。
木を基調とした、落ち着いた店内です。
2階もあります。螺旋階段が洒落ています。
この日は1階の席に案内されました。予約が出来るようで、みなさん2階に通されていました。(2階には昔のポートレートやポスターが飾ってあってとても雰囲気が良いそうです。)
さてさて、何を食べようかなぁ。
???
なんと既に売り切れがあります。オープンして30分も経っていないのに。
これ、売り切れなんですか?
と、念のために、お店の人に確認すると、
「ごめんなさい、そうなんです、予約で売り切れてしまうんです。」
そう、この料理が、名物のミンチカツレツ。ラグビーボールのような形です。
予約で、売り切れるなんてすごいな。わー食べてみたかった。毎日限定15食らしいです。
気を取り直して、他から選ぼうと思ったのですが、選べない。どれも食べてみたい。
そんな時は、お店の人に聞いてみます。
どれもオススメだと思うんですが、この中で、どれが最初に食べるべきですか。困る質問ですよねw
「そうですね。ベースにデミグラスソースを使っているハンバーグもオムライスも人気があり、食べて欲しいのですが、まず最初と言うなら、是非ドライカレーを食べてもらいたいです。」
カレー好きな私のことを見透かされているが如く、背中を押してくれるレコメンデーションですw
はい、そうします。ドライカレーお願いします。
12時過ぎると、続々と予約した人や、ひとりで食べる人で、ほぼ満席です。女性率8割って感じです。喫茶店と言うより、老舗の洋食屋さんのイメージがあるのかもしれませんね。
先ずはサラダから。
これ、絶対美味しいやつです。間違いない。食べる前にわかります。一口食べると、
わー美味しい。ミンチのお肉たっぷりのカレーは、カレー屋さんのカレーではなく、洋食屋さんのカレー。しっかりと旨味をブイヨンからとっているのがわかります。目玉焼きと一緒に食べると、よりマイルドになります。なるほど、オススメするのわかりますね。
珈琲も美味しい。
氷で冷やしたクリームを添えてくれるのが、嬉しいですね。
クリームを溶かしながら、頂きます。まろやかになります。ん〜優雅な気分。
レジでお金を払う時に、お店の人に、ミンチカツレツ、どうすれば食べること出来ますか?と尋ねると、
「ありがとうございます。電話で、希望の日を言ってもらって、あるかどうかを確認してください。有難いことに既に10月も予約でいっぱいです。県外、海外からも予約を入れて旅行としてお見えになる方も多いですよ。」
さすがにすごい人気ですね。次回は、予約を入れてから、再訪問したいと思います。ブラジレイロでミンチカツレツが食べれる日にあわせて、日程を組む感じになりそうですねw
福岡市博多区店屋町1-20
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