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気づいたら副業先に転職していた件

私事ですが、2019年12月で株式会社リクルート住まいカンパニーを退職し、2020年1月より以前から副業でジョインしていた株式会社YOUTRUSTに正式に入社することになりました。

副業から転職というケースはまだまだ日本だとレアなのかなーと思い、せっかくの機会なので退職エントリーとして経緯を書かせていただこうかと思います。

突然の副業の誘い

新卒で6年半を過ごしたDeNAを退職し、リクルート住まいカンパニーに転職したのは2018年11月。

ずっとソーシャルゲーム事業に携わりプロデューサーとしてゲーム運用を行っていた自分にとって、事業領域も組織構造も異なるリクルート住まいカンパニーへの転職は新しいチャレンジでした。

そんな新しい環境にも少しずつ慣れてきた頃、DeNA時代の同期の山田(YOUTRUSTの共同創業者)から突然LINEが来ました。

山田からのお誘い(LINE)

誘われた時の実際のLINE
※ユートラ=YOUTRUST、やまでぃ=山田

もともと山田が岩崎(こちらもDeNA同期)と共同創業で会社をつくったのは知っていたのですが、何をやっているかは正直知りませんでした。そして代表の岩崎も、同期であるけどほぼ話したことなくて、ぶっちゃけどんな奴かわからない…という状態でした。

更に言えば、転職からまだ1ヶ月…本業に120%の力を使いたいというのが正直なところでした。

しかし、山田は新卒で一番最初に同じゲームタイトルに配属され、自分がプランナー、山田がエンジニアとして毎日深夜まで一緒にゲームづくりに励んだ仲で、人としての信頼がありました。なので聞かずに断るのも悪いなーという気もして、とりあえず話を聞いてみることにしました。

自分、山田、岩崎の3人で飲んで、YOUTRUSTの概要や状況の説明をされました。自分自身「日本を元気にしたい」というモットーで仕事をしていることもあり、利益先行だったら断ろうかと思っていたのですが、どうやらそうではなく、むしろ結構エモいことが分かり手伝うことに前向きになりました。
(ちなみにこの飲みの時、僕は山田と行ったマカオのカジノの思い出話とプロダクトの些末な部分の話しかしていないので、岩崎は「コイツ大丈夫か…」と思ったらしいです 笑)

そして飲みの翌週には基本稼働毎月50時間(単価は本業の時給換算くらい)で業務委託契約を結び、2018年12月中旬よりYOUTRUSTでの副業がスタートしました。

手探りの副業から得た信頼

副業はリモートでもいいと言われましたが、自分が自宅だと集中できない性格な上、都合よくオフィスが本業の最寄り駅から自宅の最寄り駅までの途中にあったこともあり、仕事帰りにYOUTRUSTのオフィスに顔を出す生活がはじまりました。

自分が手伝い始めたタイミングではまだPMに相当するような人がいなく、具体的な指示が特にないところからのスタートだったので、まずはDeNA時代のゲーム運用を思い出しながらプロダクトの構造を分解しデータを取得すべきポイントを整理することからはじめました。

そして、最初に改善するKPIを決め、少しずつ施策の提案をはじめました。また、施策を打つ時に基準となる価値観が分からないとやっていいこと・ダメなことの線引ができないので、サービスのあれこれをなんでも話す時間として毎週土曜日に2時間ほど岩崎、山田の時間をもらうことにしました。

そんな形で手探りながら自分なりに考えて真剣に副業を続けるうちに目線が揃ってきてサービスのキモとなるような大きな変更もできるようになり、最初は僕を半信半疑で見ていた岩崎も自分を信頼してくれるようになりました。

本業と副業の相乗効果

本業と副業の両立がうまく行くか不安はありましたが、いざやってみたら意外とどうにかなるもんだなーと思いました。

むしろ、副業でも一定の価値を出せたことが自分の自信にもなり、本業でもモチベーション高く毎日を過ごせたように思います。

また、本業と副業の異なるコミュニティに同時に属して様々な情報が入ることが刺激になり、「もっとこうしたらリクルートは更に強くなる」と本業での課題提議にも繋がりましたし、逆にリクルートという会社の凄さを改めて感じることもありました。

同じコミュニティにずっといるとその環境が当たり前になってしまうものですが、複数のコミュニティから情報が入ってくると良くも悪くも当たり前にならずに済むので、課題意識を持ち続けやすい状態になります。

いつの間にかYOUTRUSTが転職先候補に

YOUTRUSTで副業を初めて半年近く経過し、最初は何やってる会社かすらよく分からなかったはずなのに、気づけばYOUTRUST大好き人間になっていました。

そして「俺とこいつらが組んだら本気で日本の文化を変えることができるんじゃないか?」と毎日ワクワクするようになっていました。

また同時に、自分が計画をつくり場を回すような動き方をしていたため、「自分のYOUTRUSTへの関わり方だと中途半端に自分にボールが集まってかえって組織の進化を阻害するかもしれない…気合を入れてフルコミットするか、逆に思い切って副業を抜けて他の人を探してもらうかした方が良いんだろうなー」と考えるようになりました。

そんな中、岩崎が「町田さんよりいいPMは見つからん」と言ってくれたこと、自分と同じタイミングでYOUTRUSTで副業を始めたメンバー(プロダクト以外を幅広く担当する佐藤)がYOUTRUSTへの転職を決めて組織の広がりが見えたことなどが重なり、「YOUTRUSTに転職」という選択肢が現実味を帯び始めました。

もしいきなり「YOUTRUSTに転職しないか?」と言われていたら、「良くわからんベンチャーに行くのなんて絶対に嫌だ」と120%断っていたと思います。でも副業を通してお互いを知るうちに、いつの間にかYOUTRUSTが有力な転職先候補になっていたわけです。

一方で、本業リクルートでもまだまだやりたいこともある状態だったので、毎週の上長との1on1で今後どんなキャリアを歩むかなどを相談させてもらいました。

「本業リクルート、副業YOUTRUSTを続けた場合」「YOUTRUSTを辞め本業リクルートだけにした場合」「YOUTRUSTに転職した場合」にそれぞれにどんな未来が待っているか、その時に自分がどんな気持ちか…

結果として、自分が一番ワクワクすること…「YOUTRUSTの仲間と新しい社会をつくるチャレンジをする」という選択をしました。

まとめ

そんなこんなで、今月よりYOUTRUSTのプロダクトマネージャーとして、本腰を入れてサービスアップデートの指揮をとることになりました。

YOUTRUSTはまだ正社員5名、副業メンバーを入れても15名程度の小さな会社ですが、毎日が刺激的で楽しいです。

僕は副業を通して「転職を決めてから働くのではなく、働いてから転職を決める」という一般的な転職とは逆の流れを経験し、当初は考えられなかったようなキャリアを歩むことなりました。この自身の体験を持って、「副業は新しいキャリアを切り開く上で有用な手段である」と心底思いました。

そして、副業をすることや、副業経由での転職は近い将来日本の当たり前になるんじゃないかと思っています。(我々がその時代をつくります。)

長文になってしまいましたが、この退職エントリーが少しでも自分のキャリアに悩む人の参考になれば幸いです。

ついでに宣伝!

「何か新しいチャレンジをしたいな」と思った方…YOUTRUSTがお役に立てるかもしれません!YOUTRUSTは「友人」または「友人の友人」からオファーが届き副業が始められるサービスです。これからサービスがどんどん進化しますのでお楽しみに!


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