#こども救命士になろう vol.3 テーマ 意識

こどもたちにわかりやすく

楽しみながら学べるように

メンバーと話し合っている。

まずは、

私が考えるテーマ ”バイタルサイン”について

検討する。

なお、検討する際、

救急現場を想定して、

救急隊と傷病者を基準に考える。


まずは、バイタルサインについて調べると

生命兆候となる。

救急救命士標準テキストより抜粋

意識について


意識とは、

傷病者がどれくらい会話が成り立つのか、

傷病者から口頭や身体的動きで

主訴(痛いところ等)を確認するために

必要なことである。

意識が悪い場合、

傷病者から質問や

顔の症状等で症状を確認することが

困難である。

故に、意識を評価(アセスメント)する

必要がある。

そこで、救急隊が第一選択で意識を評価

する方法がある。

それが、

JCSである。


看護Roo! HPより引用

こどもたちにJCSを、

短時間(10分程度)で

伝えるには、

ポイントを絞る必要がある。

・ 正常

・ 命に危険がある

この2点を伝える必要があると考える。


正常とは


具体的には、

正常とはどんな状態のことを言うのか。


① 自発開眼あり(視線が合う)

②名前と誕生日が言える(日本ではこれが多数派)

③見当識障害がない(時人場所の認知)


①②はわかりやすいと思う。

③について少し解説すると、

今日の日付が言える。

例えば、この記事を書いているのが

2023.2.10であり、

「今日は2月です。」

と回答できればOK。

質問をしている救急隊に対して、

「消防の人、救急の人。」

などと回答できればOK。

今いるここの場所はどこと言う質問に対して、

「救急車の中、自宅です」

などと回答できればOK。

以上の①②③が全て回答できれば

正常と言える。


命に危険がある とは


命に危険があるとは、

すなわち重症である。

動かない人は、

何かしらの異常があると言って良い。

動かないと言っても、

どの程度動かないかを

調べることが重要である。

そこで、

刺激をしても、目を開けない

この状態を

命に危険があると判断する基準とすると

良いと考える。

刺激とは、

・声による刺激

・痛みを加える刺激

この2点を実施する。

声をかけて、

自ら目を開けるか?

身体に痛み(叩く、つねる、押す)を与え、

自ら目を開けるか?

これで目を開けなければ

重症と判断する。


数値化してみる


以上の評価(アセスメント)をして、

数値で表現することを伝えたい。

専門用語は、

どんな業界でも

判断のスピードを早め、

質を高める。

正常については、

JCS0

命に危険がある意識とは、

JCS3桁(100以上)

と表現する。

図で言えば以下の通り。



こどもたちに伝える


私ならどのように伝えるかを

検討する。

まずは、

正常について、

こどもたちの意見を聞く。

そして、

具体例をあげ、

正常と異常を意識させる。

例えば、寝ている状態、

朝目覚めた時の状態、

この時が正常ではないことを

理解させる。

そして、

正常な時の言動で

具体例(名前、誕生日、見当識)を、

チーム内で直接聞き合う。

次に、命に危険のある意識状態について、

動画や写真等を使ったり、

指導者(大人)が、

JCS3桁の状態をシミュレートする。

最後に、

問題を出題し

知識の確認を行う。



まとめ


指導時間を10分と短くすることで、

ポイントを絞る必要がある。

意識の場合は、

・正常

・命に危険がある

この2点に焦点をあてると良いと思う。


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