地方創生


時折ニュースで聞く「地方創生」という言葉。

意外とちゃんと説明できない人もいるのではないでしょうか。今回はそんな「地方創生」について


・地方創生とは
・地方創生の目的 
・中村ブレイス株式会社
・現状と課題




▶︎地方創生とは

主に第2次安倍内閣からの地方活性化への取り組みや事業を指します。

2014年9月3日、第2次安倍改造内閣発足と同日の閣議決定によって「まち・ひと・しごと創生本部」が設置され、2014年12月2日に「まち・ひと・しごと創生法」が施行されたことにより、「まち・ひと・しごと創生本部」は内閣設置の法定組織になりました。この本部の通称が「地方創生本部」であり、第2次~第3次安倍内閣の地域活性化の取り組みが一般的に『地方創生』と呼ばれています。

「まち・ひと・しごと創生本部」は、地方の活性化を目指す方法論として「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。これは急速に進む日本の少子高齢化に対応し、人口問題に歯止めかけるべく施策されています。この施策を実現するには、人口が首都圏に集中することを食い止め、各地方自治体がワークライフバランスを保って、日本の社会全体を活気あるものにしていくことが必須となります。

ここで1つ皆さんに質問です。この「まち・ひと・しごと創生本部」の本部長を担っているのは誰か知っていますか??

そうです。この「まち・ひと・しごと創生本部」の本部長は安倍晋三内閣総理大臣が務めています。そして副本部長を担っているのが地方創生担当大臣になります。その名の通り、地方創生の担当者として、内閣総理大臣による職務の辞令を受けた日本の国務大臣です。しかしこれは通称名で、辞令の上での正式な職務名称は「元気で豊かな地方を創生するための施策を総合的に推進するため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整担当」となっています。みなさん知ってましたか??

また、「まち・ひと・しごと創生本部」の特徴のひとつに、内閣府隷下ではなく内閣直属だということがあります。そのため、地方創生担当大臣は内閣府特命担当大臣ではなく、内閣府以外の特命事項担当大臣として辞令されています。

(※内閣府以外の特命事項担当大臣はほかに郵政民営化担当大臣、海洋政策担当大臣、拉致問題担当大臣などがある)



▶︎地方創生の目的


地方創生には2つの目的があり「人口減少問題の克服」と「成長力の確保」を長期ビジョンンに掲げています。

そして、 2020年までの具体的な取り組みとして、下記の4つに分けています。

①地方において安定した雇用を創出
②地方への人の流れをつくる
③若い世代のファミリープランの実現
④地域と地域を連携させる

地方創生の1番の問題は都心への人口の一極集中です。

上記の図のように、これからの日本の人口は確実に衰退の道へと進んでいきます。それなのに下記の図のように都心に人が集中し、地方はどんどん過疎化が進み高齢化もより深刻化していきます。

この状況を打破するために地方創生案が出たわけです。



▶︎中村ブレイス株式会社


地方創生の取り組みには様々な形があり、ユニークなものから地域に根ざしたもの、企業の社会貢献活動などがある。

島根県大田市に拠点を構える「中村ブレイス株式会社」では、義肢装具、医療器具として形状も色合いも本物そっくりな人工の手や耳、乳房などを制作しており、世界に誇るほどの独自技術に注目が集まり、 日本中から入社希望者が集まると言われています。

そんな同社は社会貢献活動の一貫として街の景観を維持するために、補助金や融資に頼らず、40年間で古民家50軒以上を再生しています。


旧郵便局舎を活用した日本一小さなオペラハウスなども作り、このような取り組みがメディアに取り上げられることで、地域のPRにも貢献しているそうです。さらに改築した古民家には、若者が多数移住するようになったといい(平成26年度実績で63名)、まさに地方創生の成功例の1つと言えるでしょう。



▶︎現状と課題


そうは言っても全然歯止めがかかってないのが現実で、東京圏への一極集中は依然として続いています。転入超過数の大半を10代後半、20代の若者が占めており、大学への進学や就職がきっかけになっているものと考えられます。

私も就職するこのタイミングに都内で1人暮らしを始めました。地元に思い入れがないわけではないですが、賃金であったり、利便性やプライベートを考えるとやっぱり都内がいいなと思うのが多くの若者の現実だと思います。

それでも日本が少子高齢化という世界にれいのない社会問題に対面したことは、新たな道を開けるチャンスだと思います。ネオキャリアに就職するにあたって、この問題は常に隣り合わせにあると思うので、これを自分の転機に変えられるように考えて行動していきたいと思います。










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