スクスト2 EPアルコア 第2話感想

さて、スクールガールストライカーズ2、EPアルコアの第2話。

EPV+と違って次回予告がなかったけど、月末更新なのは変わらないみたいね。(今回も予告なかったけど。)
バトルも変身も全くなかったし、ひびきがエテルノに来るぐらいしか動きはなかったけど、全体の殺伐とした空気が維持されててよかったと思う。
いいぞアルコア。次回も楽しみだぞアルコア。

以下、内容ごとに感想です。


◆鎮目ひびきがやってきた

保護とか協力とか情報源とか監視とか色々思惑はあるけど、とにかく鎮目ひびきがエテルノに登場。
(「連れてきちゃったんですか!?」呼ばわりは捨て猫のようだったけど。)
迎える側のストライカーズが、それぞれ考えがあって必ずしもまとまってない感じがイイですね。
エテルノ内で揉めてほしいわけじゃないけど、満場一致の仲良しムーブばっかりだと面白くないからさ……。ギスギスしないぐらいでほどよい緊張感。

人と馴染めないひびきが遥・天音と遊ぶ約束をして喜んでたけど、実はそれも監視の一環だと思うとカワイソーではある。(遥本人は素で遊びたいと思ってやってそうなので、うまいことクッションというかカモフラージュに使ってんなぁとは思う。本当の監視役は天音の方か……。この辺の人繰り誰が考えてんだろうね。時空管理官ティエラと、警戒しまくってたあおい・栞あたりかな。)


◆鎮目ひびきの謎あれこれ

天体観測の時の「星を見られる環境になかった」発言、イミナの言う「都会育ち」の意味そのままではないと思うんだけど……「両親を亡くしてからそんな気分になれなかった」とか、そういうニュアンスかな。
それとも、五次元感知能力を持っていることに関連する何か?(まなや降神三姉妹のように?)

死の予兆を示す星・アルコアの話をする時に「確かに見える」と言いながら顔が映ってなかったのも気になる。
迷信を元にして星を見るストライカーズとは、何か別の見え方でもしていたのかしら。

それと、紗々の「私たちとそんなに変わらない気がする」発言。
紗々が今回の「気づく役」だとして、彼女が言うことを当たりとして扱うと……これアレかな……ストライカーズに近い存在、たとえば極端な話「オブリ因子を持って生まれてしまった子」とか、そういうのあるのかな?
ストライカーズと対をなす、裏返しの存在みたいな。
五次元感知能力はあるけど、二穂の冥導に干渉して増大した力が支配しかける……いわば「他人を乗っ取る」のはむしろオブリの能力だし。

そう思うと、冒頭でいつみが止めちゃった警報。
誤報や故障じゃなくて、鎮目ひびきをオブリと認識して鳴らしまくってたのかもしれない?
本文をそのまま受け取ると、警報が鳴ってたのが「2月某日」、ひびきがエテルノに来たのが「調査チーム帰還当日」なので、これが同じ日を指すかどうかわからないけど。
(警報とひびきを結びつけないようにわざと表記をずらしてる?)


◆だいぶやらかしている(ことになるはずの)いつみと真乃

っていうかそうだよ。今回明らかに扱いが悪いのがいつみと真乃。
よくわかんないのに警報を切ってしまういつみ!
「部外者だけど戦力アップするから入れたらええやん」とか言う真乃!
なんというか、ひびきをエテルノに入れるための「話の都合」を、この2人で引き受けてしまった感がありますね。
仮にひびきがオブリ属性だったとして「エテルノに来た時点で警報が鳴ったのでは?」というツッコミはこれで無効になったのだ。いやなってないが。いくらうるさいからっつって切るなよ……警報を……ダメでしょ……。
いつみが警報切らずにおいて、真乃が冷静だったら「もしや鎮目ひびきに対して警報が鳴り続けている?」とか気付けたと思うんすけどね。李野田は性能に目が眩んでいるからもうダメだ。むしろメリットを説いてたぐらいだし。

いつみと真乃……というか、紗々も遥も天音もひびきと絡んできて、プディング総出になってるわけだけど。この先もプディングが話に(ひびきに)絡んでいくのか、単に序盤の進行役になっているだけなのか。
遥が喜んで仲良くしに行ってるし、これでもしひびきの正体がオブリ側だったりしたら面白くなりそう。(二穂も「人格は嫌いではないけど能力は警戒」的なこと言ってるし、ストライカーズ間でもどっちを取るかで割れそう。)


◆冥導世界のストライカーズ

一方で、調査対象の冥導世界。今回はハヅキの報告書のみ。
現今世界とそっくりなのに、冥導世界のストライカーズの所在が不明。
メモカはあるから少なくとも「いる」のは間違いないのに。
この辺うっすらとゾワゾワさせる感じで好きです。

第1話でひびきが二穂と紗々を「見かけたことがある」って言ってるから、やっぱりいるはいるんだろうけど……。
しかし言ってるのが“どうやら普通じゃないひびき”なので、果たして「何を見たのか」もちょっと怪しくなってくる気がする。


◆二穂紗々サトカ

キャラの扱いあれこれ。

前回に続き、二穂紗々の扱いがすごくいい。
イヤ、単に表に出てるという意味ではなく。
EPアルコアはお嬢様方がやたらと大物ぶらないのが好きなんだけど、今回の二穂と紗々の会話でも「今後、入洲を背負う立場」って言い方してて……彼女らはまだ中学〜高校生なので、あくまで先の話というニュアンスがないと途端に「世間知らずお嬢様」になっちゃう。この辺の細かいとこ大事だと思う。
それでいて、ひびきを疑いまくる二穂と、それをやんわり指摘する紗々のやや気まずい会話もよかった。
しばらく過剰なまでにベタベタ仲良しな会話ばっかりだったからさ。

そしてサトカ……前回もそうだったんだけど、「サトカっぽい喋り」を意識しすぎて、ですです言い過ぎな気がする。
いや確かにそういう喋り方の子だけどさ。ちょっと濃すぎるというか。
似たような話で、アコがのだのだ言い過ぎないのはいい感じなんだけど。


◆ラストの急に襲ってくるカメラワークが怖い

今回、バトルも変身も一回もなかったけど。
天体観測して画面が落ち着いてる時に急に鋭いカメラワーク来るからやたら怖かったです。
いや本当そんだけなんすけど。

襲ってきた人型の影はなんだろね。


◆余談:ひびきの名前の表記

スクストでは所属する世界ごとに名前のカッコが違うけど、ひびきはエテルノに来ても冥導表記の〔ひびき〕のまま。
単に表記のルールに則ってるだけだと思うけど、彼女が異物であることを表してる……ってこたぁないかなぁ。どうかなぁ。
あとこのカッコ〔〕、過去エピソード見返したら神装世界のキャラクターの表記と同じなのね。
なんか関係あるのかなぁ。単にカブっただけかなぁ。
俺が気にしてるだけで「冥導世界出身」以上の意味はないかもしんない。


◆余談:予告のアレ

予告でティエラ先生が警報鳴る中で「私だって考えて仕事してるんですよ!」って言ってたけど、「やっぱりひびきをエテルノに入れたのがマズかったのかな?」とちょっと思ったり。


◆最後に

全体的に落ち着いたトーンで進むEPアルコア、2話も良かったです。
派手なアクションこそなかったけど、この続きが気になる感じは初期のスクストみたいでいいですね本当。
警報止めちゃったりひびきをエテルノに入れたりしたのが後の話でどう効いてくるのかが楽しみです。
次回は4月末かな。