スクスト2 EPアルコア 第10話感想

Twitterで「11話がすごい!」と話題なので急いで追ってるスクスト2。
10話まで来ました。
ここまでの謎だった部分が少しずつ明かされてきてますね。
毎回少しずつ挿入されていた日常パート……というか「ひびきのエテルノライフ」パートは今回はナシ。まぁ公演までやっちゃったし。
以下感想ですが、本編10話と、その直後の様子が描かれた2022年12月協力戦プロローグを合わせて。

◆ひびきについて

ひびきの身辺調査の結果をティエラに伝えるサトカとアコ。
冥導世界から来て冥導変身に干渉する上、現今世界でも「何かしらの特性を持ってそう」な情報ばっかり出てくるひびき。
本人は本当に何も知らない様子だが……それが嘘だとしたら「とんでもない演技力」というサトカの皮肉が光りますね。
スクストは平行世界ものであってタイムトラベルものではないんだけど、しかし転移先の座標のズレはありうるということで。「いま関わっているひびきは自身の能力について知らなくても、この先の未来で冥導変身に関わるのかもしれない」っていう話の持っていき方は面白くて好きです。

このくだりでアコが言及した「冥導変身は何のために?対オブリ?それとも……」が気になりますね。
こういうこと言ったらたいてい「それとも」の方が真相じゃないすか。
対オブリじゃなかったら何なんだろう。対人間?単なる兵器ってこと?

◆前話ラストで現れた人物

死んだはずの冥導二穂、黒い冥導変身と共に登場!
仮面の下は無表情(ちょっと笑顔?)で、目が赤く光って、明らかにオブリ側の動き。
……特撮ヒーローやロボではよくあるけど、やっぱり「色違いの敵役」ってなんかいいなぁ。ブラックバージョン。
続きとなる12月協力戦プロローグではブラック紗々も登場。いいのかイベントプロローグで出しちゃって。

冥導二穂について、「あれは冥導世界のあたし(二穂)だ」って言われたハヅキの「そんなのは顔見りゃわかるよ!」がよかったですね。緊迫感というか、混乱というか、余裕のなさというか。
……しかしEPアルコア、ハヅキがちょっと言葉キツめじゃないすかね。さっちゃんにひびき襲撃の疑いがかかった時といい。
……いや、初期も陽奈に対してこんな感じだったからむしろ原点回帰なのか……?
色々忘れてたことを思い出させますね、EPアルコア。

◆ペンタヴァーンで拾った実験報告メモ

その黒二穂。
P社で拾った資料が……「妖魔残骸細胞を利用した実験報告メモ」!!
うわ!!オブリ属性の改造人間だ!!
盛り上がってきたぞ!!
いやこんなんオタク全員好きなやつじゃん。全員ではないか。まぁいいや。
えー、じゃあなんですか……死んでしまった冥導二穂にオブリ細胞を入れて復活させたとかそういうアレですか……。
超いいな……平成ライダーみたいで……。
ただまぁブラック紗々も同じ改造をされてるだろうけど、こっちはまだ死んでる情報は出てないから「死者を使った兵器」ってわけじゃないかも?

……でもじゃあ、その冥導変身に干渉できるひびき。フィフス粒子を動かしてるのか、オブリ因子を動かしてるのか。どっちなんでしょーね。
冒頭のサトカも「冥導世界の未来でひびきが冥導変身に関わる『何か』が明らかにならないことには……」って言ってたけど。
オブリか?
オブリ側のなんか……あの……アレか?
わかんないけどこの先オブリ側のなんかにアレされる感じか?

この研究をしてる「第弐研究所」の「芙治川」って誰だろう。
研究所は無人だったけど、まだどこかにいるんだろうか。

◆楓の調査と……

冥導世界の自分になりすまして親戚筋から情報を得る楓。
やたらと「叶一と二穂の繋がりの強さ」を強調する話が多くてもはやちょっと怖い。
しかも「二穂の死を親戚が知ったのは葬儀の後」「二穂の死後、叶一は変な研究に没頭」「灰島姉妹も叶一の元へ」と……これやっぱり死体持ってって蘇生させてない?灰島姉妹もついてっちゃったし。
……EPアルコアのキャラクターの動かし方は、EPVの「イマイチ締まらないトーク」からガラッと変えて個々の性格を強調するように意識してると思うんだけど。(と思うと、口調キツめのハヅキもそうか。)
灰島姉妹の良くも悪くも二穂様ニホサマ言ってる性格は「死んでも慕い続ける」という形に強調されたのかも?
……まぁこれは冥導世界の話だから、そもそもエテルノの双子とは多少違うかもしれない。

ほかに楓の情報で出てきたのが「亡くなった美山副長官」。椿芽の親父ですね。
椿芽に伝えると「の世界の崩壊……そしての戦いは、父の死から始まりました」といい、冥導世界が同じようにオブリの侵攻で崩壊することを危惧する…………って。
この椿芽、「アルタイル・トルテの世界」の記憶(EP1第15話)を持ってるな?
今エテルノにいる椿芽って、この記憶持ってていいんだっけ?
トルテの世界で敗北して、エテルノに転生して記憶を失ってるんじゃなかった?
気になったのでEP1終盤を読み返したら、余話でサトカが「椿芽はこの五ヶ月間で元々生まれた世界の記憶と、誰かにチャンスをもらったことを断片的に思い出した」って言ってるから……まぁいいのか……。
しかし椿芽の本来の事情って、EP1以降は全然触れられなかったじゃない。
すごく久々に聞いたよ。
……EP3ラストで色々調整して「現今世界に椿芽がいるが、エテルノの記憶はない」状態になっちゃったから、エテルノとの行き来はどうなってるんだとか放置されてたと思うけど(まさか「現今世界のお友達の椿芽ちゃん」というだけではなかろう)……少なくともアルコアでは「自分がトルテ世界出身ということを自覚している椿芽」なわけね。

◆襲撃者の正体

留守番組の幸子と陽奈の会話で、第2話ラストでひびきを襲った「幸子らしき者」に言及。
もしあれが別の世界の幸子だとしたら、「(自分と同じように)何らかの事情でエテルノと敵対していたら襲撃するかもしれない」と考える幸子。

これだけだと幸子の後ろめたい気持ちを描いただけで終わりだったんだけど。
直後を描いた12月の協力戦プロローグでは、本当に冥導世界の幸子(向こうでは「伊佐美」?)が登場してプリズムルームを襲撃。
それを見てティエラに「ここは任せてください!」って言い切る幸子がよかったですね。
幸子が過去を振り切る表情がいい。
……本編で見せてくれてもいいぐらい美味しいとこだったと思うけどなぁ。イベントプロローグに回されちゃいましたね。

◆その他

冥導調査に出ていた二穂、紗々、ひびきと、ハヅキ、イミナ、マリ、真乃、翠。
この8人の救援要請を受けたティエラが「あのメンバーで手こずるなら、一人で救援に行っても無駄」って言うのが精鋭チーム感あってすごく好きです。

EPアルコア、1話2話の頃から「初期のエピソードに絡んだネタを持ってくるなぁ」と思ったけど、10話にして今度は(扱いづらそうな)椿芽の本来の世界のネタが入ってきたりして、気合い入ってる感じするねぇ。
それでいて本筋もちゃんと面白いのですごくいい。
次回はいよいよ噂の11話なので楽しみです。