スクスト2 EPアルコア 第9話感想

日常パートは演劇が大成功!
一方で冥導世界はどんどんきな臭い方向に向かっている。
温度差がすごいですね第9話。

◆劇団エテルノ

開演前の一コマ。絵面的な話だけど、入り口が描かれた楽屋の背景をうまく使って「ほたる達が部屋に入ってくる」動きをつけたのはウマイなと思いました。

ひびき脚本の演劇は「呪いを受けた孤独な若者が、救いを求めて女神の元へ向かう旅をする。だが、本当に救いになるものとは女神ではなく、道中で出会った仲間達と、そこで得た勇気だったのだ……」という話。
こうやって大きく扱われる劇中劇って、たいてい本編の展開の暗示だよね。
まぁひびきの境遇(と願い)を反映したであろうことは明らかだし……。
……となると、ハッピーエンドの演劇とは裏腹に、本筋では落とし穴が待っているのがお約束。
孤独を克服したひびきにこの先何があるんでしょーね。

◆現今世界のひびき情報

サトカから説明される「こっちのひびき」情報。
現今世界にも鎮目ひびきは存在して、こちらでは隣県の女子校に通う普通の生徒だった。ただし、入洲の関係する学校なので何かしらの特性は持っている可能性があるらしい。
そういえば第4話でも真乃が「私たちのように、知らないうちに実験体になっていた可能性」に言及してたので、匂わせはこれで2回目ですね。
……別世界で別の自分(ないしは仲間)を探す展開は何度もあったけど、別世界の人間を現今世界で探したのは初めて?
「こっちの世界にはいなかったので謎が深まる」とか持ってくるかと思ったら「在籍してる場所からして何かある可能性が高い」と来るの、情報チラ見せしつつ全ては明かさないのうまいなEPアルコア。

ところでひびきのハンカチ?を隊長が持ってたけど、隊長が受け取るエピソードなんてあったっけ。
俺が何か見落としてるのかな。

◆冥導世界のペンタヴァーン社の資料

ペが怪しいことがわかったので本格的に乗り込むストライカーズ。
ハヅキ、イミナ、マリ、真乃、翠という……ベガ3人はともかく、真乃翠が入るのは珍しい組み合わせ。
……と思ったけど、見返したら6話でも似たようなメンバーだった。「(現今世界での)ペンタヴァーンを知る真乃」と「侵入要員の翠」だったね。完全に忘れてたよ。
俺の好きなキャラがセットで出てくるので嬉しい。

さて何やら生物の研究をしていたようだけどイマイチ掴めないペンタ研究所。
……っていうか背景が「ひびきが見るビジョン」や「第8話冒頭」で出てきたあそこだ。
謎の研究所はペンタヴァーンだったのだ。マジでなんでもできるなP社。
さらには落ちていた「大臣確認申請メモ」で色々わかる。

・ 申請者 折江幹子
・事業所名 P&Q合同研究所
・実験概要 遺伝子組み換え生物の兵器応用
・安全委員会責任者 折江幹子 緋ノ宮叶一

あっ折江幹子。久々に見たぞその名前。EP1ぶり?
確かクアルタの研究員で、しかもモルガナ化したんじゃないかアンタ。
サクッと振り返れないかなと思ってスクスト公式LINEで名前を送ると「クアルタで兵器の研究を行っていた」って出てくる。(EP1の終盤エピソードも読み返したけど、本編で担当分野に関して言及されたタイミングはわからなかった……。)
まぁそうでなくてもすぐ後に「兵器応用」って書いてくれてたから話はわかりますね。親切。

折江幹子が関わっているとなれば、「P&Q」も「ペンタヴァーン&クアルタ」のことだよね。
……ペンタヴァーンは世界が変わるとゲーム会社が兵器製造するぐらい様変わりしちゃってるけど、さすがにこの文脈で出てくるクアルタは相変わらずフィフス粒子の研究なんだろうな……。オブリの侵攻も起きてる世界だし、そのための「兵器応用」?
ペンタヴァーンは何やっててもいいけど、クアルタは基本設定の根幹に関わる組織だからブレないでほしいところはある。(……所長はやっぱり幸子の親父なのかな?)
あと、ここに名前があるってことは、この世界の折江幹子はモルガナ化していないのかな。……単に人間時代に作った資料ってだけでやっぱり手遅れなのか?
別世界とはいえ、この先本人が登場したら面白いですね。

この後に出てきた資料で「芙治川」という名前も出てきたけど、この人は初登場かな。
過去エピソードで見た覚えはない……けど忘れてるかもしんない。
そして久々の折江幹子、新キャラ?の芙治川の登場で、安全責任者になってる緋ノ宮兄の存在感があんまりない。まぁ数話前から言われてたし……。

最後に出てくる実験リストで、とうとう冥導世界のストライカーズの所在が判明。
判明っていうか。実験されてました。
「融合実験・運搬済」がサトカ、雪枝、伊佐美、華賀利。
「実験済」がマリ、ターニャ、二穂、紗々。

「遺伝子組み換え生物の兵器応用」「融合実験」って書いてあるから、何か埋め込まれてるのね。アマゾン細胞みたいなことか?
冥導ペアで名前が載ってるから、これがメモカ参照元の冥導変身なのかな。
……しかし幸子は「田中幸子」じゃなく、本名の「諌見伊佐美」の方で載ってるのか。
こっちの世界では正体を隠す必要がなかったのかな。(じゃあ父である諌見博士も何のトラブルにも遭わず過ごせていたのか?)

っていうか二穂の名前がリストに載ってるけど、安全責任者の兄貴は当然このことを知ってるんだよね?
……冥導二穂の死は実験の前なのか、それとも死んだから実験体になったのか……?

◆次回へのヒキ

現れた人物を見て驚く現今二穂……で続く。
なんだ?改造されて復活した冥導世界の二穂登場か?

11話がなんだかすごいらしいので、10話も急いで読みます。