スクスト2 EPアルコア 第5話感想

スマホゲー「スクールガールストライカーズ2」のメインストーリー、Episode Alcor第5話の感想です。

今回も良かった。
……って毎回書いてると貧乏舌の食レポみたいで嫌なんだけど。
違うんすよ。貧乏舌かもしれないけどEPアルコアでは毎回ちゃんと美味しいものを食べてるんですよ。
たまに微妙な味がしても平均値が高いからそんなに言わない感じになってるんすよ。
アルコア面白いんすよ。

しかし今回もバトルパートはなく、冥導世界の調査が進むわけでもなく、全体的に落ち着いた回だったね。
前回が派手目な回だったし、なんとなく波を作っているのだろうか。(そう思うと2話も同じ扱いだった気がする。)
そんで、そういう話が落ち着いてるとこでひびき個人の話を盛り込んでる気がする。
今回はそういう「静」の回だったので、次回はまた何か「動」の大ネタが待っているんじゃないでしょうか。
ラストでまたひびき襲われたし。

以下いろいろ。

◆大立ち回りのあとしまつ

二穂・ひびきがオブリを退治した後の、現場処理の説明パート。
楓の「まさか『友達がバケモノと戦ってます』なんて言えないでしょ」のセリフは好きですね。
スクストは「女子高生バトルもの」でフィクションもフィクションであり得ないことだらけなんだけど、こういうとこで「普通の感覚」のバランスを取ってくれるのはいい感じ。
あんまり女の子が何もかも仕切って解決しだすと、いくらなんでも都合が良すぎて冷めちゃうからさ……。なぁEPV。

その一方で冥導世界の調査が進……んではいないんだけど、「冥導楓に連絡が取れない」ことはわかった。
私への・・・電話はもういいわ」の言い回しがいいですね。
こういうちょっとしたところが好き。
……でも、またしても冥導ストライカーの存在が確認できないのが不穏。

◆二穂の兄について

冥導灰島姉妹が緋ノ宮家を離れたことに疑問を抱く依咲里。
その理由を考えて「緋ノ宮の長子」の存在に思い至る楓。
「緋ノ宮の長子」。
ニホの兄。
つまりアニホですね。

アニホの情報ってこれまで何か出てたっけ?
存在はどっかでチラッと言及されてたと思うけど……個別エピソード見返さないとわからないかな。

……と書いたところで、アルコア第5話更新の少し前に二穂の日常編が追加されたのを思い出した。
タイトルも「いずれ訪れる日のために」だし、元の世界の話っぽい。
読んでみると、
・二穂の兄は海外にいる。
・二穂は兄に懐いている。
・雪枝にも詳細は言えないが、家を継ぐのは兄ではなく二穂。色々あってそうなった。
という話。(つってもそんなヘヴィな話じゃなく「前向きに頑張るぞ」的な話だったけど。)
更新タイミング的に、アルコア5話に備えての予習編とか補足編のつもりだったのかな、これは。
……そう思うと、アルコアでちょくちょくEP1の設定に言及してるのは原点回帰アピールではなくて、どこに埋まってるかわからない記述を探して膨大なストーリーを遡らなくていいように、最低限の部分だけセリフでフォローしてくれてたってことなのか。

二穂の話に戻って。
兄が健在にも関わらず二穂(しかもかなり重い病を抱えている)を跡継ぎに据える理由って、まだ明かされてないんですね。
いや、俺が二穂の個別エピソードをまともに追ってなかったから全然知らないだけかもしれないけど。「兄は勘当された」とかあったっけ?ない?
最新の日常編でも明かされてないあたり、まだ出てきてないと思っていいかな……。
冥導世界での話に被せて、現今世界の事情も一緒に明かしていくつもりだろうか。
そうでなければ、黒鳥物語みたいに個別エピソードでも用意するのかな。
新メモカ登場の流れでしれっと解決済みにするのは二度とやるなよ。

◆冥導世界の五稜館

ハヅキ、アコ、リョウコの話によると、
・冥導リョウコは転校した。携帯には繋がらなかった。
・冥導ハヅキは急にいなくなったので死亡説まで出ていた。
・冥導二穂は死亡届が出て除籍。
・冥導灰島姉妹はアニホのところへ言ったのでは?(と楓は推測している。)

3つ目の二穂の件、アコが「例えば二穂とかは」って言い方したけど、他にも死亡扱いのメンバーがいたんだろうか。
……せっかく大きく扱ってる二穂の印象がボヤけるから、そういうのはないかな?
ともあれ、誰一人存在が確認されないので死んでてもおかしくなさそう。

一般人を追ってもラチが開かないので、アコは緋ノ宮お家騒動に絞って調査をすることに。
次回なにか出てくるといいですね。
しかしここのアコ、「なのだ」を言い過ぎない口調でバランスがいい。

あとサラッと描かれてるけど、冥導世界での調査では「エテルノ外の友達」に聞き込みしてるんだよね。
普段が閉じた空間で限られたメンバーでのやりとりしか描かれないから、ちゃんと他の友達もいるのが描かれるとなんかいいですね。

◆「死の記憶が引き継がれる」仕組み

ある実験を例に挙げて「生存本能の恐怖はどこから来るのか?脳以外で死につながる恐怖を引き継いでいるのか?」という話。
EPアルコアで言えば、冥導変身の話になるたびに「恐怖を感じる」って何度も言われてるので、
じゃあもう「別の自分は冥導変身で死んでしまい、その記憶ごとメモカに記録されている=変身時の恐怖」って話になるじゃないすか?
冥導世界のストライカーが誰も見つからないし。
答え合わせが楽しみです。

◆歌うひびきと劇団エテルノ

音痴の表現と言ったら「ボエ〜」だよな。
と思ってたら本当に「ボエ〜」って鳴ったので笑った。
遥が気絶するほどひどいらしいので、1話の歌劇サークルの部員も意地悪で言ってたわけではなかったっぽい。

それでも歌は直すし脚本もやろうということで、劇団エテルノへ勧誘。
……今後どっかのイベントで、本当にひびき加入の劇団エテルノやるつもりかな?
メインストーリーはやっぱり「メイン」ストーリーなので、ここを軸にして他のイベントが開かれるような流れは良いですね。

ところでひびきがしゃべってる途中、「結局、居づらくてやめちゃったの」の直前に一瞬目が開くのがなんだか怖い。
本当に一瞬なんだけど、チラッと見るのが結構気になる。
どうも表情を切り替える時に一回開いちゃってるように見える。あとで修正されるかな。
そのまま目に注目してると、天音に促されてコンクールの話をする直前には瞳が潤む描写が入ってるのが芸が細かい。

◆日記を書くひびき

エテルノのみんなは優しく

ジャージは私だけ灰色で

えんぴつはビビるぐらいふとい

◆また襲われるひびき

眠れないので星空の境界へ散歩に出るひびき。
……一人でエテルノの外に出ちゃってるけどいいのだろうか。
本人の人柄は問題ないにしても、能力への警戒はまだ解いちゃダメだと思うんだけど……。
戦闘に同行させる都合でパトリ渡してるにしても、機能に制限かけたりはできないんだろうか……逃げ放題じゃないすか……。

「少しだけなら出歩いていいよね」のフラグを見事に回収し、何者かに襲われるひびき。
っていうかまたこの場所だよ。「星空の境界」。なんかあるんじゃないのここ。
どこかの研究施設?のイメージがフラッシュバックし、「そっか……私……」「そう……だよね……」の意味深なセリフ。
襲撃者の一撃で真っ赤な血のエフェクトと共に暗転。
つづく。

うおおー!続きが気になるぜ!……と思ったんだけど、倒れてから「そうだよね」の間、セリフログを見ると隠された赤文字があったんですね。

「そっか……私……」

ああ 失敗した。
浮かれてしまって 可哀想な子。

でも大丈夫。やり直しの機会は
まだまだ いくらでもある。

そう──

あなたが観測しているかぎり・・・・・・・・・・・・・

「そう……だよね……」

赤文字メッセージ、時々出てくるけど何者だろうね。
しかも隊長の方を見ている。
プレイヤーしか見えないところにメッセージを仕込んでくるの、見つけるとゾクッとしていいですね。

ひびきのフラッシュバックで研究施設らしきものが映るけど、予告でもるがなが言ってた「結成前に頓挫した研究チーム」の話に入っていくのかしらね。

◆余談 携帯電話やスマホ、パトリの呼び方

4話感想で書いたんだけど、スクストは「スマホ」って表現避けてたよねって話。今回は楓が「端末」、リョウコが「携帯」と呼びましたね。
いずれも冥導世界の自分が持っている機器についての言及だから、パトリを指している言葉ではないんだけど。
なんかスクスト的に明確な基準があって呼び分けてるのかなぁ。
まぁ現実でも「ケータイ」「スマホ」「電話」と色々呼ぶから、本当にその程度の話かもしんない。

◆締め

EPアルコア、本当に調子がいいな。面白いぞアルコア。
面白いんだけど、その分Twitterでペラペラとネタバレを言ってはもったいない!と思うので塩梅が難しい。
ニンジャスレイヤー公式が言ってた「コンテンツを広める最もいい手段は、君が楽しんでいる姿を見せることさ」ってのは正しいと思うよ。
スクストのストーリーまた面白くなったからみんな読んでね!
……とここに書いても、ここまで読む人はストーリー読んでるだろうから意味ないすね。

おわり。