マネ→宇宙時間と地球時間の✡両立の絵を描くことに成功 フォリー=ベルジェールのバーより

今回の印象派でメインディッシュだった、

マネの「フォリ=ベルジェールのバー」を観た。


この絵は、

宇宙の時間と地球的時間が交じった絵なの。

(こういう宇宙的要素の入った絵も!残ります)

とくに、時間のうつろいを感じました。

「フォリ=ベルジェールのバー」を観て、

過去も感じるし、

現在も感じるし、

未来も感じるのですよ♪

この作品には、

習作があるんだけれど、

本作品のバーメイド(メインキャラの女性)は、

背筋がのびて、

はっきりとした潔さが滲みでています。

と同時に、

物憂げな表情が気になります。

(はい!

二律背反のバランスでこの作品の妖しい色気に

いろいろと考えさせられる魚姫(゜))<<ちゃんでしたw

こういうのを宇宙的な絵ともいいますw)

時のうつろい暗号アイテム

〇若く美しいバーメイド

〇新鮮な薔薇

〇おいしそうな、つやつやの、食べごろのオレンジ

〇まだ、開けられていない酒のボトル

〇束の間の、桟敷席の群衆

〇あかあかと照らす照明や。シャンデリアの明かり

〇声をかけて、まるで、バーメイドと今夜の交渉でもするような

 そぶりのシルクハットの紳士

これらは、すべて、

これから消えたり、

褪せたりするイメージを

彷彿とさせるものばかりです。

時間の途中経過の絵。現在

過去にバーの準備やサーカスの準備、

からっぽの桟敷席もイメージできて、

未来の、バーの片づけや誰もいないバー、

同じくからっぽの桟敷席。

これらを同時にイメージできる作品です。

バーメイドの作品の、

宇宙時間と地球時間の両方を

描くことに成功している部分は、もっとあった。

これは鏡の虚像が永遠につづくようなトリックが仕掛けられている。

ここに、「永遠」という時間のキーワード

つづいて、

こちら側の現実で鏡にも映っている、サーカス団の女性の

足の切れ端が物語る、「一瞬間の時」

「永遠」と「一瞬間の時」を同時に成立させていることに

成功している!

ということに気づいて、

なぜ、マネの「フォリ=ベルジェールのバー」が

長く伝えられているのか?

その謎が解けた気がします。

それは、宇宙の法則が入っている作品だからです。

イメージとしては、

すべて幻想の暗示の「海王星」

無に帰すイメージの「冥王星」(セザンヌ最期の作品でもあります)

の星のエネルギーをこの絵から感じました。

そして、

そのエントリーに入るマネも「天王星」の影響を受けたからこそ、

「草上の昼食」など、物議を醸しだしたのでしょうね。

マネもまた、トランスサタニアンと関わった人生の人といえます。

いいところは、見本にしましょう!

ところで、

ふと、マネのサインが見たくなって、

バーメイドの作品で探していました。

ぱっと見、わかりません。

よく探すと、妙なところにマネの名前を見つけました。

手前、一番左端のボトルのラベルに

「マネ1882」と記されたサイン。

これは、マネの遊び心か、

最期を知り、

自分は脇役だ!

描かせてもらった、この「フォリ=ベルジェールのバー」という作品

こそ、主役なのだ!という気持ちからなのか。


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