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越えた山、越えられなかった山 〜11/19~20 富山旅行〜

2022/11/19に立山黒部アルペンルート、11/20に富山vs鹿児島戦と行ったのでまとめです。
2023年2月に書き終わりました!なんだそれ!

1年越しの実現

前年(2021年)鹿児島ユナイテッドFCの最終戦がアウェイでの富山戦だったので見に行ったのです。

試合は引き分け
よく見たら富山に戸根選手がおる

その際考えたのが「立山黒部アルペンルートで行ってみようかな」ということ。
いろいろ個性的な乗り物に乗れたり黒部ダムが見れたりするということで元から興味を持っていたのだけど

試合日:12/5
立山黒部アルペンルート:11/30まで

…ということで泣く泣く断念。
代わりに宇奈月温泉に行ったのであった。

雨だったけどこれはこれで良かった

そして今年。
なんと2年連続で最終戦がアウェイ富山戦に。
しかも11月。
これは行くしかない!
日程が決まった半年以上前に既に心は決まっていた。

1日目
(立山黒部アルペンルート)

立山黒部アルペンルートは複数の乗り物を乗り継いで長野から富山まで向かえる。
今回は

これで終わりではない。
⑧室堂→(高原バス)→美女平
⑨美女平→(ケーブルカー)→立山駅
⑩立山駅→(富山地方鉄道)→電鉄富山駅
…と実に10の乗り物、いや大宮まで行くのに乗り換えが1回あるので11の乗り物を乗り継いで行くことに。

ん?今の絵は僕が描いたものかって?
そんなわけないでしょ。こんな絵が描けるならTwitterでめちゃくちゃ上げている。
これはとある漫画から拝借したものである。

それがコチラ。「山と食欲と私」である。
自称・単独登山女子な主人公・日々野鮎美(同い年の27歳)が登山と山で味わう食事を堪能する日常を描いた作品である。現在は16(15?)巻まで出ているが画像の6巻で鮎美が母親と立山登山のために立山黒部アルペンルートを利用する話がある。(室堂から立山に登るため先程のルートの画像は室堂止まりなのだ)
これは僕ではなく登山が趣味である両親が買っているものなのだが、これを読んだことが今回立山黒部アルペンルートを利用するきっかけのひとつになったのは間違いない。
ちなみに今回立山黒部アルペンルートを使うことを両親に行ったらめちゃくちゃ羨ましがられた。

閑話休題。

18時までには富山駅に着きたいことを考え時刻表とにらめっこした結果9時長野駅出発のバスで行くことに。
その結果4時起き5時出発7時前大宮駅発の新幹線というなかなかのハードスケジュールに。
普段使わない早朝の駅。
「只今5時○○分です。○番ホームには6時○○分まで電車は来ません。」みたいな(うろ覚え)新宿駅のアナウンス。
普段乗らない早朝の電車。
スマホゲーしながら寝落ちして思いっきり僕の二の腕に頭を食い込ませてきた隣の乗客。
綺麗に見えた日の出と富士山。(写真撮れなかった)
僕が席移動しても起きず結局大宮まで完全に寝てたさっきの乗客。

そんな感じで大宮駅に到着。そこから新幹線へ。
去年富山に行った時は深夜バスだったので下りの北陸新幹線は初めてである。

朝食を食べたり途中で乗ってきた小さな女の子がやたらこっちに興味示してたので相手してたら約1時間の乗車時間もあっという間に過ぎていった。

朝食はチキン弁当
ゆないくーも興味津々よ

8時過ぎに長野駅に到着。扇沢行きのバスのチケットを買ったりATM使ったりしても40分くらい時間が余る。善光寺は1km以上離れているのでさすがに無理。しょうがないので駅前をうろついて時間を潰すことに。

※富山に向かってます

扇沢行きのバス停があるのは善光寺がある方とは逆側の出口である東口。
土産物屋と大学のデカい建物があるその出口あたりをウロチョロしていたら3、4人くらいの集団がエスカレーターに乗って降りてきた。
手に段ボールを持っているのが見える。
ん?段ボール?…あ!もう中学生さんじゃん!
そういえば長野出身!
とりあえずどうしていいかわからずひたすら会釈していたら「楽しんでね〜」と声をかけてもらえた…!
そのまますぐタクシーに乗り込んでいった。
(後で調べてみたらこの日はスポーツイベントのゲストだったらしい)
かなりテンションの上がる出来事だったが同時に「『楽しんでね〜』と言ってたってことは確実に長野が目的地だと思われてたな…すぐに富山行っちゃうんだけど…」と少し申し訳なく思ったのであった。

そんなこんなで扇沢行きのバスが来たので乗車。乗客は長野駅では僕も含めて4人。途中のバス停で1人乗ってきただけだった。信濃大町の辺りから4時起きのツケで半分寝ながら扇沢に到着。

扇沢駅

ここから立山黒部アルペンルートの旅が本格的に始まる。

ここから富山まで6時間以上、1万円超えの旅…!

まずは黒部ダムまで電気バスで行く。
前のルート紹介の画像では「トロリーバス」と書かれているが2019年に電気バスに変わったらしい。(先程の画像は2017年掲載のもの)

こちらが「電気バス」

え?そもそも違いがわかんない?
簡単に言えば電線を通じて送られた電気で走るのがトロリーバス電線を使わないけど電気で走るのが電気バスだそうだ。
「電車っぽいバス」と「電気自動車のバス版」とでも言えばいいだろうか。
電気バスはずっとトンネルの中を走っているのだがその中には「破砕帯(建設工事の際にぶち当たった地下水がめちゃくちゃ出てきた場所)」「長野と富山の県境」「両側から掘っていたトンネルの合流地点」などが立て続けに来て飽きない仕様になっていた。
個人的には合流地点を通った直後に黒部ダム側から来たバスとすれ違う形になっているのが粋な演出のように思えた。(偶然かもしれんが)
そして黒部ダム駅に到着。

しかし簡単にはダムは姿を見せてくれない。ここからなんと200段を超える階段が待ち構えているのだ!

バーン!

(数えながら昇ったら225段あった)
…としかしご安心を。
ちゃんと階段ではなく坂道を歩くコースもございます。
あと階段は途中にベンチや水飲み場もございます。
ちょっとワイルドな水飲み場だけどね!

破砕帯のお水が飲めるよ!

そして登りきるとついに…

黒部ダムだ!

いきなり飛び込んでくるどデカいダムの姿。
そして展望台には記念写真を撮ってくれるスペースが。
早速撮ってもらうことに。
下に鹿児島ユナイテッドFCのユニフォームを着ていたので前を開けて見せよう…と思ったら意外と寒くなかったので少しずつ脱いでいって最終的にはユニフォーム姿での撮影になった。

これでも寒くなかった

しかし「11月だし寒いだろうな…」と思ってマフラーやカイロを用意していたので肩透かしを食らった気分…

上からの黒部ダムを堪能したあとは階段を下り…

雪にテンション上がる東京都民

黒部ダムと同じ高さに。

既に正午近く。腹が減ったのですぐ近くにあるレストハウスへ。
ダムと言えばダムカレー
黒部ダムのダムカレーは湖の色にちなんでほうれん草を使った緑色のルーになっている。
…のだが

僕は「辛口」と聞いて少し尻込みしてしまい普通のカレー(といってもご飯がアーチ型のアーチダムカレー)をチョイス。
明日試合ということでカツも追加。
お供には破砕帯の水を使ったサイダー、その名も「ハサイダー」を。
カレーはトマトの酸味?みたいなものが感じられて(入ってなかったらすいません)とても美味でした。

この後お土産を買ったりしてすぐに次に行こうかと考えていたがここで少しトラブルが。
実は扇沢駅から行われていたデジタルラリーに参加していたのだが
・スタンプはレストハウスでコンプリートなのに景品引き換えは黒部ダム駅なので引き返さないと行けなかった
・引き換え窓口であるきっぷ売り場は電気バス出発の少し前にならないと開かない
・電気バスは基本毎時00分と30分出発なのだが12:30出発の便は無いため12時台は受付がほぼ開かない
…という事情があって景品交換で足止めを食らってしまいこの後の予定がカツカツ(6時前に富山に着くには1本も乗り過ごせない状況)になってしまった…

ダムの上を歩いて黒部湖駅へ。

ダムからの景色もいいものでしたよ

ここから黒部平までははケーブルカーである。

電気バスに続いてここもトンネルの中を通るので景色は見れないが逆にそれがなんか面白かった。

黒部平駅に到着。
次の発車時刻まで15分あるので少し外に出る。

1828m

晴れていたのも相まってかなりいい景色である。

荘厳な景色

長く楽しみたかったが富山に行けなくなるのは勘弁なので次のロープウェイへ。

ようやく景色が楽しめる乗り物が来たぜ!
景色をできるだけ楽しむために途中に支柱を1本も立てていないというこだわりが詰まったロープウェイである。景色を楽しまなきゃ損だろ!

目で楽しんでたら写真撮ってなかった!
気になった方はぜひ現地に行ってお楽しみください。ということで…

さて、ロープウェイで大観峰駅に到着。
ここでは28分待ちである。
早速外に出る。ガッツリ雪が積もっていたので思わず手に取る。
!?めっちゃサラサラなんですけど!?
おそらく標高が高いのでその分不純物の混ざっていないパウダースノーなのだろう。多分。
しかしそれは100%いいことではない。
パウダースノーは固まりにくくそれ故に…
めっちゃ手にひっつく!
うっかり素手で触ってしまいかなりの冷たさに悶絶することになったのであった。

大観峰の駅舎には日本全国にあるロープウェイのポスターやロープウェイを支えるロープの展示がしてあり長い待ち時間も楽しむことができた。

窓からの景色もとても良い

しかしなんかちょっと変な気分…
なんか呼吸が…
と思った所ではたと気づく。
そういや僕…多分標高2000m超えたの初めてだわ…
これが酷くなると高山病ってやつになるのか。
考えただけでキツそうである。
やめやめ、早く降りよう。
というわけで(?)大観峰から室堂へ。
こちらは正真正銘トロリーバスである。

よく見ると上に電線が見える

室堂からは大型の観光バスで一気に下る。
到着して5分後にバスは出発。ゆっくりしている時間は無かった。

バスの中では立山を紹介する映像が流れておりおかげで写真スポットは逃すことがない!

劔岳も撮れるし

弥陀ヶ原高原も撮れる!(ここではバスが停車)

滝も撮れる!…のだがバスの反対側だったため僕は撮れず…!

そういえば立山黒部アルペンルートのバスと言えばとんでもない雪の壁ができる「雪の大谷」が有名だが、あれは12月からの閉鎖中にしこたま降ったやつが積もったものなので見られるのは閉鎖が明けた4月以降である。残念。

そんな感じでバスの終点・美女平に到着。
この辺りからは早起きによる睡魔との闘いも再開。さっきもバスで眠くなったということはバスの揺れは睡魔に味方するのだろうか。

そこからは2度目のケーブルカー。
今度はトンネル内では無いので山肌や紅葉も楽しめる仕様となっております。
登山を楽しんだ人もいるのでかなり混雑していたが座れたのはラッキー。
そしてついに…

立山駅に到着!
やっと地表に降りられた、ということでお土産買ったり一息ついたり。

富山だけど野沢菜おやき

そしてあとは富山地方鉄道に乗って富山駅に行くだけ。
改札のあたりはまあまあの人が並んでいたため少し急いで向かうと…

カターレ富山!!!

なんと翌日の相手、カターレ富山のラッピング電車にあたる偶然。
中吊りもカターレ富山一色で…

10,11月のホーム戦を「エンタメ総決算」と銘打っていた。
(改めて見ると藤枝今治松本ウチってかなりキツい日程やな)
富山地方鉄道は富山から宇奈月温泉までの本線は前回全部乗ったのだが、立山からの支線は初めてなので全部目に焼き付けようと思うも途中で寝落ち。目が覚めたら本線と合流する寺田駅だった。

1年ぶり!

そんなこんなで富山駅に到着。
時間は5時半。腹減ってきた!
というわけで市電に飛び乗る。

市電も1年ぶり!

途中の大きな揺れで「そうそう、こんな揺れしてましたわ!」とテンションが上がりながら到着したのは西中野駅。
中央線にありそうな名前だが(中野ってだけ)降りるとかなり暗い。
駅があるのは住宅街だが少し歩くと大きな通りに出る。
するとすぐに目的の店が見えてきた。

…と来たら店の写真を上げるところなのだが残念ながら撮り損ねてしまった。

というわけで店の名前でググッてほしい。

「糸庄」である。

満席だったので待っていた場所には多くの芸能人のサインが。
僕自身もテレビで見て気になって来たのだがかなりテレビて紹介されているようだ。
でも普通にアンジャッシュ渡部のがあったので店側はあまり気にしていないっぽい。

こちらが名物、もつ煮込みうどん

くったくたに煮込まれた柔らかい麺にスープの味がよく染みていて美味い。
もつも柔らかくて美味かった。
普段ZOZOマリンでもつ煮を食べているのでもつ煮にはうるさいつもりだけどかなり満足!
ZOZOマリンにももつ煮込みうどん欲しいな…

是非行った時にはカウンターに座ってほしい。
作る過程を見るのがめちゃくちゃ楽しい!
コンロ近くてめちゃくちゃ暑いけどね!
それをなんとも思わず時々ヤカンの水で温度調節する店員さんがカッコイイのよ…!

店を出てからはこのまま戻るのもどうかなと思い少し反対方向に歩いてたりしてたら堀川小泉駅に。市電とはいえ2駅も歩いた…

その後富山駅に戻ってお土産を物色。
そのままホテルにチェックイン。
今回は全国旅行支援を使わせてもらったので8000円くらいの宿代が5000円ちょいに。
しかもフロントで1000円引きのクーポンも貰えたので実質4000円ちょい!ほぼ半額!
普段「宿はテレビ見て寝るだけだからそんなに金かけなくていいや」なタイプなので
コーヒー紅茶は飲み放題!部屋も豪華!
ってことでかなりテンションが上がる。
しかし問題は…備え付けのWiFiがめちゃくちゃ弱い!
いつもやってるポーカーアプリが全然つながらずに苦戦する羽目になった。

〜1日目 終了〜

2日目
(富山vs鹿児島)

サポーターの朝は早い…と言うほど早くない、というか前日よりは遅い時間に起きて8時頃に朝食。

うむ、THE・ホテルの朝食。
しかしホタルイカもます寿司もかまぼこもあるので富山感も強い。
そしてご飯の横にある海鮮味噌鍋が美味しかった!
2年連続で富山のホテルの朝食に大満足である。

朝食後は部屋を片付け駅前のシャトルバス乗り場へ。
前年はシールをもらったが今回は缶バッジをいただく。

どうやら安藤由翔選手らしい。
そしてシャトルバスに乗る時に顔認証の社会実験を行っていた。
運賃がタダになるということで喜んで参加。

この試合がシーズン最終戦。
順位はギリギリ昇格圏外の3位。
勝って2位の藤枝が同時刻の試合で負けたら勝ち点では並ぶ。
ただ得失点差がめちゃくちゃ離れているので逆転の可能性は限りなく低いものになっていた。
そんな中でも富山に駆けつけた我々ファンは言葉にはあまり出さなかったが最後まで可能性を追い求めていた。
中には「この試合20点とれ!」というどこかで見たようなゲーフラを作ってきた人も。

現物の写真撮れなかったのでイメージ図で

かく言う私も藤枝の対戦相手が長野ということもあり前日に長野駅にあった長野の横断幕に
「6-0くらいで勝ってください!」
と祈ったりしていた。

入場時間の頃に降り始めた雨が間髪入れずに大雨となり荷物が濡れないようにあたふたしながら席を確保。
濡れない下の階の空間に避難して昼食に。

この日チョイスしたのはカレーと
牛串!

メンバーにはこの時U-18所属で2種登録だった武星弥選手が初めてのリザーブ入りとなった。

今年(2023年)からは本登録!

試合開始直前には雨も止み応援も最高潮に!
そして運命の試合が始まった...

...から長々と試合について書ければ良かったのだがいかんせん数ヶ月前の話なので結構記憶があやふやになっている。
とりあえずあっちはさっきのバッジに出てきた安藤選手・こっちは岡本選手とお互いに退場者が出たこと、薩川選手のドリブルで切り込んでからのシュートがカッコよかったこと、ハーフタイムに食べたベビーカステラが美味かったことははっきり覚えている。

富山だけど高知

そして試合はリードされることもあったが逆転して4-2の勝利。
同時刻の藤枝vs長野は引き分けたことにより藤枝が勝ち点を1上回る結果となった。

とはいえ、元々可能性が低かったこともあって悲壮なムードも無く暖かく選手を迎える我々サポーター。
そもそも新監督1年目でここまで行けたのだ。
我々の目はもう翌年へと向いていた。

今思い返してもいい雰囲気だった

そしてそのいい雰囲気のまま帰路へ…と行きたいところだったが問題が。
試合前に大雨が降った時に荷物をまとめて袋に詰め込んでいた。
口を結んでいたのを解くのも面倒なのと実は前日リュックを無理やり背負おうとしたらヒモが取れかかってしまったこともあり袋に入れたまま運ぼうと思ったがかなり重くて苦戦。
そんな中同じ鹿児島サポの人が運ぶのを手伝ってくれたおかげでなんとか富山駅に戻るバスに間に合った。
この場で再びお礼を。ありがとうございました!

帰りのバスも実験参加で無料!ありがたかった!
富山駅に戻った最後はブラックラーメン!

前回来た時はお土産で買ったけど(年越しそば代わりにした)現地で食べるのはこれが最初。
スープのパンチが強くて美味かった!
ここで旅行支援のクーポンを使用。ちょうど1000円で自己負担0!
この後は腹ごなしにすぐ近くのゲームセンターに行ったり(「富山に行ってきました」称号をゲットしたぜ!)して新幹線までの時間を潰し、そして帰路に着いたのであった。

新幹線すごい硬いアイス
(暖房効いててそれほど硬くなかった)

最後に少しだけ

さて、これで昨年のシーズン最終戦のまとめを今年のシーズン開幕直前に終わらせたアホな文章はここで終了である。
今年もnoteに試合まとめやるつもりだけどこんなことはこれっきりにしたいな…内容も薄くなっちゃうし…
過去2年の富山戦は12月と11月だったためまだ僕は冬の富山しか経験していない。
ただ今年は富山での試合は7月に予定されている。
夏の富山、今から楽しみである。

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