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光を飲むー岩手県盛岡市

噛めるひかり啜れるひかり飲めるひかり
祈りのように盛岡冷麺

「水中で口笛」工藤玲音

盛岡出身・在住の歌人、工藤玲音さんのこの短歌を歌集で読んでから、ずっと憧れていた盛岡。ひかり、飲んでみたい!と思い、満を持して春の盛岡へ出向きました。

はじめてのひかりは噛んでも啜っても飲んでも、おいしすぎたよ…。週一でいただきたい。



盛岡冷麺、わんこそばと並んで「盛岡三大麺」と呼ばれるじゃじゃ麺(ジャージャー麺じゃないよ!)は、最後に麺とお味噌をちょっと余らせて、そこに溶き卵と、麺の茹で汁を入れて、卵スープ「ちーたんたん」にして締めるのが定番だそうです。ちーたん一丁!って、可愛すぎるよ。食いしん坊にはたまらない街、盛岡…。



盛岡は3月やけどさんむくて、でも陽光がおだやかで、北上川が街の真ん中をゆったりと流れてて、賢治、啄木、素直に編まれた文学の気配をところどころに感じる、素敵なところ。ほとんどの高校に文芸部があって、若者の文学活動もとても盛んなんだって。風土が才を育むのか、才が風土を感じとるのか。

住んでみたいなあ、って思ったけど、街角で演説してた地元の政治家によると、盛岡(岩手全体かな)は、高卒時点での若者の東京への転出率が日本一らしい。「日本で一番、若者が出て行く街になってしまいました」と。なんとも切ない。東京になくて、盛岡にだけあるもの、私はたくさん思いつくけどなあ。

銀河鉄道とか。

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