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銀ちゃんといっしょ 128

見たままの人

人は見かけによらないとか
見た目で判断してはいけないとか言いますよね

ごんさんぽの時に
いつも同じベンチに座って新聞を読んでいる
お爺さんがいます

無精髭っぽく口のまわりに髭を生やし
ボサッとした髪
着ている服は歳なりでルームウェアに近いもの

はじめて見た時の印象は
なんとなく家にいられない人
職探しをしているけど高齢だから無理みたいな
ずっとその印象は変わらないです

〝おはようございます!〟と声をかけると

顔をくしゃくしゃにして満面の笑みで
〝おはよう!〟と返してくれます

まだお話をした事はありません

顔を覚える事が苦手な私ですが
そのベンチの前を通る時には必ずいるので
どうにか顔はわかります

先日広めの交差点で
歩行者として信号待ちをしていました

するとピカピカで真っ白のベンツ
少し大きめで本当に高級感が漂う車が通りました

なんとなく視線を感じてドライバーを見ると
ベンチのお爺さんでした

ニコニコと笑顔でゆっくり通りすぎました

びっくりした私はダメですね
しっかりと〝人を見た目で判断〟しています

似たような事があります

近所に80歳をとうに越えたお爺さんがいます
リヤカーに資源ゴミを集めて来ては
うろうろしています
いつも上から下まで汚れています

以前にあったコンビニの店長さんは
その人が来て買い物をしてお金を払うと
その人が出てから小さなビニール袋に
その小銭を入れます

〝汚い〟と思っているようです
しょうがないのかな~とは思うけどちょっと…です

実はそのお爺さん
あちこちに土地や借家や賃貸マンションを
保有しています
億単位の財産があるとか

そんな話を店長さんにしたら態度が変わるかなって
思った事がありました

専門学校時代に
ある服飾デザイナーの講義がありました

その講義で冒頭にその講師が言った事

人を見た目で判断してはいけないけれど
初対面で1番に入って来る情報は〝見た目〟
そこが基準になってしまう事が多い

という事

確かにそうかも知れないなと思いました


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