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銀ちゃんといっしょ 104

見ざる聞かざる言わざる

今住んでいる家には20年前に来ました
結婚して転がり込んできた主人の実家です

ここで暮らすようになって
一番気になったのは水の音と樹の葉っぱの囁きです

山の中ではない住宅地だけれど
水路があり真正面に大学があるので
水路に水が多く流される時期の水の音
道路沿いにある大学の並木の葉っぱのふれあう音
そんなものが気になって寝つきが悪くなりました

もちろん今では全く気になりません

私は東京の環七通り沿いで生まれ育ちました
50年以上前とはいえ
環七通りの交通量はとても多かったようです
排気ガスなどは逆に今現在より酷かったと思います
子どもの目から見れば超巨大な自動車を
下から見上げる感じで記憶に残っています

何度も引越をしていろんな場所で暮らしました
でも騒音で悩んだ事はありません
元来車の騒音が気にならないためだと思います

ここで暮らす直前の実家は
市内の中心地のマンションの12階だったので
夜遅くまでそういった騒音はありました

なので〝騒音で寝つきが悪くなった〟はじめてが
水の流れる音と樹々の音だった訳です

人の感覚というのは勝手なものですね

聴きたくない音は聴こえなくなり
見たくないものは見えなくなります
臭いも慣れてしまえば感じにくくなります

歳を重ねていろいろな事に反応が鈍くなるのは
そう考えると自身の保守になっていますね

都合の悪い事は聴きたくないし
見えたら気になる事は見えにくければ放っておける

ある意味
最高ですね

気にするのはまわりの人たちだけ
本人は別に~なんですから

良いかも知れない

良いですね

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