Departure
今にも去っていきそうな3月。
気づいたら折り返してたんだね。
気づかなかったや。
納期に追われてると1週間や1ヶ月なんてのは秒で、なんなら1年だってほんとにさらさらと水みたいに流れていくんだから人の一生なんてあっけないよね。
春だから。
だから、すぐに怒鳴ったり物投げたり職場で泣いたり、煙草吸いに行って帰ってこない上司は降格して岐阜へと流されてった。
えむはどうなのか。
あんな風になりたくない、そんな上司にしか出会えない会社に何年いるつもりなのか。
えむも自分自身の価値についてよく考える。
会社や、ひいては社会全体からの需要に対してどのくらいの供給をできているのか。
ドイツではこういう考えなくてもいいことを考えるから君は健康になれないんだとカウンセラーによく叱られたもんだった。
こういう思考の悪癖は治らないんだよな。きっと。
えむさ、たぶんそこまでできること多くない。
そこそこ器用で、学ぶ姿勢がほどほどにあるがためになんとかなってる事象が多すぎるんだよな。
いつもギリギリ。
えむってほんとはKATーTUNなんよ。
先週か。
3連休とって地元に一瞬だけ帰省。ほんとに一瞬だった。
でももう長距離ドライブが中毒みたいになってて、なるべく日常から物理的に離れたくて、なんも考えずに歌ったり叫んだりしながら運転して街をぼんやり眺めてるのが麻薬みたいに効いてくる。
治癒なのだ。現代病の。
年に5日、絶対に消化しなきゃいけない有休をあと2ヶ月で2日分残ってて、どんだけ有休とってないの自分…ってなった。
毎月1日ずつ取らなきゃ法に触れるため強制的に休む。
来月度なんて3連休2回もある。
イカれてんのか。
管理職なのでどうしても部下に優先して有休とらせたくて、そんなことやってたら1年なんてあっという間なので自分が追い込まれてる。
スケジュール管理が下手すぎる。
社会人向いてないまである。
ぶっちゃけなんか限界があっさり来たので社長に辞めようと思ってますって伝えて、ほんとはもっと過激な言い方だったけど(笑)、そしたらなんか大事になっちゃったぽくて、たぶん休み明けにエラい人と面談しなきゃいけない。非常にめんどくさいことになった。
えむのことなんてほっといて勝手に辞めさせてくれりゃいいのに。広い視点でみれば替えなんていくらでもいる。半年待たないうちに安定するのに。
もう疲れてて、自覚はそりゃあるし、体力的な疲れが精神を巻き込んでるフシがあって、人間ってそうじゃん。
だからたまに思い切って寝るけど大人だから定時に起きちゃう。
休んでても仕事の心配をしてるし、よくない。
えむはえむの人生のために仕事をしてるのに。
忘れちゃダメだよね。
明日こそは銭湯にいこうかな。
銭湯にいくことすら今のえむには腰が重いのだ。あんなに好きだった銭湯、ドラッグストア、海鮮市場、どれもものすごいMPを消費する。
30さい目前なので、誰かしらに結婚の話される。
もはやなにも思わなくなってきた。
男の人はだいたい結婚したいって人が多くて、女の人はあんまりしたくないって人が多い印象。えむの周りだけかもしれないけど。
結婚は学生の頃からしたくなかったし、今も1周してしたくない。それでいいと思う。
自分が自分のしたいことを知っているという事が人生においては最も重要だって感じる。
みんな自分のしたいようにしたらいい。
それがうまく噛み合わないときももちろんあるけど。
誰かを好きだって気持ち、ありきたりだけどそうなれるのは奇跡だと思うよ。
もし誰かを好きになったらその気持ちごと大事にしたいね。
いつヨーロッパに戻ろうか、最近よく考える。
たぶんここから逃げ出したいからだな(笑)
またすぐ帰ろうと思って、ずいぶんと時間が経っちゃった。
3年くらいこっちにいるから、そろそろ帰ろうかな。
行ったことない国で暮らしてみたい気持ちもある。
ただ治安とか食生活を考えると日本を出ることにも勇気がいる。
幸せな悩みだね。地球儀ながめてるの楽しい。
死ぬまでにオーロラを見たい。
フィンランドか、カナダのイエローナイフあたり。
生きていれば夢は叶う。
それはえむが一番知ってるんだ。
さ。今からご飯食べて、したくないけど仕事する。
夜にする仕事はすきだ。
捗るし、自分と仕事がしんけんに見つめ合ってる気がする。そのたびにえむは仕事してるときの自分は愛せるなと思う。
自分に愛せない部分が多いから、貴重だ。
こないだから同僚のミスをリカバリーするのに多くの時間を割いてるので、強めに責めてしまったけど、まぁそんな時もあるよな。自己嫌悪するくらいなら他人を責めるなよ、とも思ったけどよくよく考えたらえむが傷つくのおかしい。
殴った拳が痛いのは当たり前だ。えむは常々自分ができてないことで他人を責めることだけはしないようにしてる。
ひとりでできる仕事はないので、って言い放ったとき、ナイフはえむ自身に向かっていた。
春だから。
余計なことばっか考える夜だけど、今夜くらいは仕事おわったら朝日でも見るか。
日本海側だから日の出を見るのは難しいけど。
でも陽の光は平等に差すから。
その瞬間のためにがんばって仕事しよー。
えむはね、お前の代わりなんていくらでもいるとか言われたことないけど言われてもそうだよねって思う。し、負け組って言われてもそうだよって思う。
売れ残りって言われても分かるって思う。
ここまで考えたとき、えむはたぶん自分に期待してることがそういうものではないんだなって気付いたの。自分に価値を感じてる部分がそういう物差しでは測れないものなんだ、って思った。
自分が自分を一番許してあげられないのはそういう理由なんだな。
きっと死ぬまで自分を許すことは無い。
だからえむはえむでいられるし、えむでいなきゃいけないという鎖でぐるぐる巻きになってる。
何言ってるか分かんないだろうね。
でもいいの。
あとは君にまかせた。
お母さんがいなくなってから13回目の春。
相棒が虹の橋を渡ってから3286回目の夜。
えむはさみしくなってる。
いつかすべては終わるってことがどうしようもなく安心するのに同時にさみしく思ってしまう。
ホットケーキ焼こうかな、明日。
お母さんがいなくなってすぐの頃、悲しくなるとホットケーキ焼いてた。
お守りだったんだな、今思うとな。
弱かった。今も十分弱いけど。弱いなぁーって表明できるくらいには強くなれたので。
お祝いしよう。
明日からは良い子になります。
グッナイ
世界中のぐーたらチルドレン
わしゃあ仕事する。
仕事してから遊ぶんだ。いいだろ。
作業用BGM♪ あののオールナイトニッポン / あの
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