見出し画像

リリースから1年で売却⁈過去ゲストがEXITして再登場【HIT・海山代表】|Vol.340-342

今回はなんと、今年2月にEXIT経験を語っていただいたHIT・海山CEOが再登場。
当時お話しいただいた新規サービス・サイト売買プラットフォームUREBAを、運営1年にしてもう売却したそうです。
2年続けてのEXITの謎に迫ります。

▶海山さんの出演動画 一気見はこちらから◀


■海山 龍明 株式会社HIT CEO
グローバルコンサルティングファームであるDeloitteで戦略立案・経営改善プロジェクトに参画。2015年に株式会社HITを創業し、多数のWebサイトを運営。サイト売買においては、SEOや収益化のアドバイザリーを絡めた提案に強みを持つ。数千万円~数億円レンジの仲介も多数経験。
TwitterアカウントUREBAウェブサイト

前回のご出演▶「サイト売買市場で急成長したプラットフォーマー



【サイトM&A】サービスリリースから1年、驚異的スピードM&Aの実態〈No.340〉

半年前にも出演したゲストが、新たな売却実績を持って再登場


島袋がうろ覚えだった経歴、もう一度ご紹介

スイスの高校を卒業、新卒でデロイトトーマツコンサルティング入社
2015年に起業、アフィリエイトサイトを10程運営、ノウハウを生かしてサイト売買も
2019年にはアフィリエイト型グルメ情報サイト「めしレポ」をiid社へ売却
2019年5月サイト売買プラットフォームUREBAリリース、2020年2月にM&A BANKに出演


今度は始めて1年の事業をフルスピード子会社へ売却

2020年7月、フルスピード子会社のフォーイット社へUREBAを売却
出演後、6月ごろからM&Aが動き始め、7月末クロージング
なんとリリースから1年で売却


売却したサービスのイケてるポイントおさらい


売ったUREBAはサイト売買プラットフォーム。仲介も

成約数ベースでは業界No.1、撮影当時で月30件ほど
先駆者も多い業界で、ゼロから立ち上げたサービス


同じような新規参入者は多かった

10年前に作られてからほとんど変わっていないプラットフォームも多い
新しい見え方・システムで始めれば勝算はあると考えてスタート
同じように参入者は20ほどいたが、今も続いているのは1~2個だけ


生き残りは「最初」が肝心

案件の掲載数・成約数が少なければ掲載数は増えない
しかも、案件数やユーザーが増えてもSEOで上位表示されるのは古参サイト
案件も少なく、上位表示もされず、掲載数が増えずに撤退したサイトは多い
できた瞬間から『イケてる感』がないと難しい



【UREBA】サイトM&Aのイロハについて〈No.341〉

運営1年、順調だったのに売却。なぜ?


一番効率のいい売却タイミングを検討した結果。
仲介ニーズが高く、海山さんが間に入ることが多かった
一人で回せる限界を突破、かといって人を育ててさらに伸ばすには時間がかかる
M&Aは信頼のビジネス。若い人を仲介コンサルにするハードルは高い
元コンサルである自分のブランドでできる限界まで伸ばして売るのが最も効率的と考えた


仲介会社が自身を売る

DDは自身で行ったが、紹介は他社に依頼
UREBAには掲載できないし、知られるとよくないので探しにくかった


急いでいたのに、買いたたかれなかった理由


打診したのは3社のみ、その中の1社で決定

4、5月頃から大企業やASPなどの参入がさらに進み、買いたそうな会社の目星がついていた
大手の参入で構図が変わる前に売却したいため、スピードを重視


強気に出られる根拠と状況

SEO依存でもなかったので、下限金額も高めに設定
もう一社買い手候補がいる状態だったから、スピード重視でも立場は弱くならなかった
金額は内緒、前より全然大きな金額ではある


「ひと月半でクロージング」のわけ


一度設定した期限を絶対にずらさなかったフォーイット社

アプローチ~クロージングまでなんとひと月半!
役員・M&A担当がフルコミットで夜中まで対応してくれたおかげ
クロージングは早くてもDDもしっかりあった


スキームは事業譲渡

表明保証も一般的、DDで把握できていることについては盛り込まれなかった
ロックアップもなし!
UREBAメンバーがひとりフォーイット社に移ることになったのもあり、PMIもスムーズに



【ポイント】サイトM&Aにおいて買い手側が注視するべき点とは?〈No.342〉


コロナ禍のサイト売買トレンド・傾向


ジャンルによっては売上が突然ほぼ0に

ジムやマッチングアプリへの誘導で儲けていたサイトは大幅ダウン
見通しが立たず売却を希望する事業者が増加、ただしコロナ前での評価を希望
買い手も見通しの立たなさ、その後も事業者が残るかわからない不安さから及び腰に


猛烈に伸びたのは、Wi-fi領域

在宅勤務が進み、ニーズが爆発的に増加
もともと3~4月は需要期なこともあり、目を見張る伸びだった
おうち時間を楽しみたい需要で、VODも好調


月間利益の15~18倍での売却が相場

12ヶ月分になるケースもちょこちょこある
広告の構造がコロナで歪んだため、買い手次第ではある
大きな買い手はコロナを加味せず買うが、小さな買い手はコロナを踏まえた値段にすることも


買い手がサイトを買うときに気を付けるべきこと


企業のM&Aと違い、整理・理解されていないことが多い

企業M&Aなら財務諸表や契約書から読み取れることが多い
比べてサイトM&Aは、数字に反映されない情報が多く、仕組みも整っていない
情報が非対称、DDの仕方も発展途上なので注意が必要


最低限確認が必要な項目は?

財務諸表には出てこない、獲得経路、単価の両方をしっかり確認する
ページビューの変動、ユーザー獲得の源泉、不正がないかなど、観点は多数
収益源に偏りがある場合は、ASPや広告主にその後の安定性を確認しないと安くなる


売却後はどうする?


2019年末、2020年7月と売却が続いた海山さん。今はヒマ?

自分が担当している事業が突然なくなって、今は週3でジム通いの日々
新規事業の立ち上げも考えているが、他社にジョインして活躍したい気持ちも
元コンサルで起業、2度イグジットした人材が欲しい会社さんを探している
大企業の社長室・経営企画室、共同での起業、IPOを目指す会社のCXOポジションなど検討中





▼M&A担当者・検討中の方向けコンテンツ

失敗談やノウハウなど、一般公開しにくいコンテンツを限定配信するマガジン


▼その他ご相談、お問合せはこちら