牡丹、むかし
picture diary - old edition 1
1984年4月5日
古い日記です。
この日はワラビやヌタなど食べてたみたい。
その頃夢中になっていたのは与謝蕪村の牡丹の句。
で、思わず蕾一輪買っちゃったのです。
で、思わず描いてしまったのですね。
友人の窯から焼きあがってきたばかりの陶像も描き加えてあります。
(わたしのビリー・ホリデイ像とチャーリー・パーカー像、芭蕉像は泉井作)
陶像の作り始めでネイティブ・インディアンやフクロウ、獏などはまだ作ってません。懐かしい頃です。
同じ牡丹を謳った泉井の詩を本人の許可を得たので記します
『牡丹まで』
泉井小太郎
この拳に春情叩っ込んで牡丹哉
と
女に似合わず
字余りの。
「だから
指一本触れてはイケマセン
五月まで
私の牡丹の時代まで。
見て、
この爆発物のいたいけに。
見て、
この堅固な色情の。
行く春一本五〇〇円で精神大輪、今は赤ン坊
こんこんと眠ってみようと思うのとりあえず」
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