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母ちゃんは絶対

まだまだ暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか??

猛暑が続くようになると、必ず思い出すお話をさせてもらうと思います。
地元である大分に住んでいた時の話です。
私の実家は一軒家だったのですが、どうゆうわけかクーラーがどの部屋を探し回ろうが一つも見つからず。特にずっと家にいる夏休みはこの暑さに耐える強靭な体力が必要でした。

そこで夏の間だけ母から私たち三人兄弟(兄が二人います)に許された特別ルールがあったのです!!
クーラーがない代わりに一日一つだけアイスを食べていいよというルール。
普通に考えて突っ込みどころしかありません。
しかし当時の私たちは冷凍庫いっぱいに敷き詰められたアイスを目の前にして、その案にうなずかないわけがありませんでした。

至福のひとときであるアイスタイムは、長い一日の中でせいぜい2.3分程度。
その2.3分を24時間ある中のどこに当てるかが命取りになります。
私は一番の暑さを乗り越えた16時ごろに食べると決めていましたが(優秀)、兄二人はどうしても我慢できず毎回次の日の0時になった瞬間に食べてしまうのです。笑
そこまで渇望するようなものにもかかわらず、一日一つという決まりは絶対的に守られていました。
なぜならお互いが厳しい目で監視をし合っていたのでズルをすれば一発アウト、私たちは次の日の至福タイムを過ごせなくなるということを何より恐れていたからです。

そしてとても意外なことにこのルールが心身に及ぼす効力は半端でなく、暑さを理由に体調を崩す事は結局一度もありませんでした。

摩訶不思議な家族の絶対ルール、今となればただただ楽しい思い出です。