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「環境のせいにしてもいい」 リモートネイティブ世代 / freee20新卒インタビュー

本記事は、 連続note投稿企画「#わたしのビズ・ディスタンス 」に寄稿されたものです。
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「ビズ・ディスタンス (Biz-Distance)」とは?
相手を思いやることで生まれる、適切なシゴトのキョリ感のこと。
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ビズ・ディスタンスや本企画についての詳細は、一般社団法人ビズ・ディスタンス協会のHPをご参照下さい。

こんにちは。freee19新卒でマーケティングを担当しているmayuyuです。
今回は「リモートオンボーディング」をテーマに、図らずもリモートネイティブ世代となったfreee20卒のみなさんに対談形式でお話を伺ってきました。

「内容に興味があるけど全て読む時間がない!」という方は、各セクションの最下部に記載している「サマリ①~④」だけサッと見ていただけると(所要時間1分)、要旨を掴んでいただきやすいかと思います。


20卒自己紹介

まずはインタビューに協力してくれた20卒メンバーの紹介です。
mihoi:嶋野 美歩(しまの みほ)。biz職で入社。内定者時代にfreeeで内定者インターンを約1年間経験。
aoi:大友 葵(おおとも あおい)。biz職で入社。内定者時代のインターン経験はなし。
kumashun:大隈 隼(おおくま はやと)。eng職で入社。


————リモートワークと聞かされたときの率直な感想を教えてほしいです!

mihoi:聞いたときは「まあそうだよね」という感じではあったけど、状況に応じてすぐにリモートに切り替えて対応できるのはすごいと感じました!
他の会社に入社した友人で入社延長(入社はするものの業務はなし&給与も出ない)や有給消化扱いになっている人もいたりしたので。

————確かに既存社員も3/1に一斉にリモートワークになったのですが、会社や業務内容によってはすぐにリモートワークに移るのは難しい企業も多かったと思います。
そんな中すぐにリモートワークに移れたのは、全てクラウドで業務を行っていたfreeeならではだったかもしれないですね。


一人暮らしのリモートワークは大変?


————そういえばみなさん一人暮らしですか?特に就職で引っ越しをした人たちはお家で業務を行うの大変だったのでは?

kumashun:僕はエンジニア職なので、職業柄リモート有無に関わらずデスクとネットは用意していました。
ただ、そうはいうもののこんなに頻繁に使うことになるとは思っていなかったので、椅子で腰を痛めたりしました。(笑)

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————私もリモートになって改めて、会社の椅子のお陰で腰痛と無縁の生活を送れていたのだなあと実感しました。(笑)
確かに引越し時はまさか家で働くとは予測できなかっただろうし、特に新卒だと1Rの方が多いと思うのでリモートワークをつつながくやるだけでも大変でしたよね・・・。

サマリ①
リモート時の椅子はケチらずいいものを購入しよう!(笑)


内定者インターン経験や職種によって働きやすさに違いはあるの?


————話は変わりますが、みなさん内定者時代からインターンしていた方とそうでない方、職種もbizとengなど様々ですが、職種や前提条件によって職場への馴染みやすさなどに違いはありますか?


mihoi:私は内定者インターンをしていたけど、配属部署はインターン時代と別だったので、人間関係は0からの構築でした。ただ逆にいうと、配属先の部署の外に相談できる人がいたのは自分の中では大きかったと思います。

aoi:わたしは内定者インターンはしていなかったのですが、初めての業務でいっぱいいっぱいだったのと、配属先のチームが優しい人が多かったので馴染むのは問題なかったですね。
また、配属前に営業配属の子は一緒に研修をしていたので、そこで仲良くなった同期もいました。

kumashun:エンジニアも2ヶ月間ほど一緒に研修をしていたので、未だにオンライン飲み会をするくらい同期間は仲いいですね。
ただ、リモート環境下だとエンジニア職とビジネス職間ではそんなに仲良くなれるきっかけを持ちづらかったことは少し心残りですね。

————なるほど、そこは私達19卒とちょっと違うところかもしれないですね。
リモートだと雑談しても盛り上がりづらかったり、距離感がはかりづらいという課題はありそうですね。
せっかくの同期なので、職種関係なく仲良くなれるといいなあ。


【サマリ②】
・リモート環境下では、新入社員は配属チーム以外で気軽に話せる既存社員を増やせると心理的な負荷が減らせそう
・リモートでも職種を跨いだ同期間の繋がりを生み出せるような取り組みをしていきたい!


リモートワークのマイナスの側面


————では、新卒入社していきなりのフルリモートで正直しんどかったことってありますか?

mihoi:私はモチベーション管理がめっちゃ大変でした。
配属先が企画職になったので、自分でタスクを管理しないと業務が進まないため、業務管理やスケジュール進行のコントロール能力(タスク管理能力)が早く身についたのは良かったポイントなのですが、裏返すと個人事業主みたいな感覚でした。
ふとした瞬間に「1人で何やってるんだろう?」って思ったりしました。
特に自分はエンジニアと話すことが多い職種なので、できないことを押し付けたくなくて最初はすごく気を遣ってしまいました。
理想ドリブン*な相談ができなくて、それを打破するにはどうしたらいいのかもわからず悩みましたね。

*理想ドリブン…freeeの価値基準のひとつ。「できること」の枠を取り払い、「実現したいこと」を起点にまずはできるためにどうしたらいいか?を考えていこうという意味で、社内でよく利用されます。

————なるほど。そういった状況はどのように打破したんでしょうか?

mihoi「企画段階では理想ドリブンでいいからとりあえず言ってみよう」とJM*から助言をもらったのがきっかけですね。
あとは時間が解決してくれました。
エンジニアともだんだんアイスブレイクが積み重なっていくとその人のこともわかってきて仲良くなることができました。

*JM…freeeではマネージャーのことをジャーマネ(JM)と呼びます。

【サマリ③】
・新しい人と業務を行う上では、まずはお互いの人となりを知って意見を言いやすい”ちょうどよいキョリ”の関係性を築いていくことが必要そう!


リモートワークのプラスの側面


————では逆に、新卒入社でリモートワークをやってみてよかったことがあれば教えて下さい!
また、freeeの制度としてリモートワークをする上で役立った・プラスに働いたものなどはありますか?

kumashun:エンジニアだと、テキストコミュニケーションが主軸になったのは質問がしやすくてよかったです。
オフラインだと、集中してそうに見えるとどうしても声をかけづら感じて声をかけるのが憚られますが、それがなくなったので。
ただ、雑談系の会話がしづらいという課題はでてきたので、「何もないときはremo*に集まる」と決めてやっていました。
雑談したことで距離感が縮まり、業務の質問も気軽にしやすくなったのがよかったです。

*remo…リモートでのイベントツールサービス。
同じリモート空間にいてもバーチャルの席ごとに会話を区切ることができるので、freeeでは大人数でのイベント時などによく使用しています。

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aoi:対面で初見だと「この人ちょっと苦手かも・・」となることもありますが、テキストからコミュニケーションを始めると先入観を持たずに良い関係を築くことができてよかったと思います。

mihoi:私は逆かも。文面だけだと冷たく感じたけど実際会うとそんなことなかったり。
だから逆に(テキストコミュニケーションでは)感情が出るようにビックリマークつかったり気を遣うようになりましたね。

kumashun:制度としては、つばめ図書*がリモート開始当初は購入した書籍を会社に取りに行く必要があったけど、途中から自分の自宅に届くように変更してくれたのがとても助かりました。

*つばめ図書館…freeeの福利厚生制度で、業務に必要な書籍の購入を会社負担してくれるというもの。
購入書籍は読んだあとは会社の図書スペースに設置され、誰でも借りて読むことができます。

【サマリ④】
・コミュニケーション手段がテキストのみになることは、「質問がしやすい」などのプラスの価値もある
・リモート下での業務は、雑談系の時間をチームごとに強制的にとるようにルール化するとチームコミュニケーションが円滑になりそう
・社内の福利厚生制度も、リモート環境に対応したシステムに変わって利用しやすくなった


リモートでの新入社員に向けたメッセージ


————最後に、みなさんは新卒入社で入った会社で初日からフルリモートワークだったという、いわゆるリモートネイティブ世代だと思います。
まだまだコロナ禍でリモートの状態が続くであろう中で、新入社員としてリモート業務を行う際に気をつけたほうがいいこと、意識するといいことなどあれば教えて下さい。


kumashun:遠慮なく困ったことは周りの人に聞いたほうがいいと思います。
エンジニアの場合は、会話に出てきた話が単にエンジニア界隈の話なのか、freee独自のことなのかわかり辛いという経験がありました。
それを知らないと損した経験もあるので、わからないことは遠慮なく聞いてほしいと思います。


mihoi「集中できなくなって当たり前!」と思っていいと思います。
家で100%できるのと会社で働くのはやっぱり違います。
会社でちょっとお手洗いいったり、飲み物を取りに行って少し人と話すとかがあるから集中力が継続できていたのだなあとリモートになって感じました。
これを言ったら怒られるかもしれないけど、出社したときのその時間分を、集中できないときに思い切って10分くらい業務から離れてみる時間として取ってみてもいいと思います。
よく「環境のせいにするな」と言われますが、リモートは環境のせいにしていいのではないでしょうか。そのかわり難しいけど人に聞いてみるということを積極的にやってみるといいと思います。


aoi社内のチャネルを広げるのが重要だと思います。入りたての頃は研修担当の方1人と同期しか知り合いがいませんでした。
そうすると業務で大変になったときのはけ口がなくなるんです。
また、仕事して初めて(しかも家で一人のときに)受けるフィードバックはけっこう精神的にくると思うけど、気にしすぎなくていいと思います。
そして会社側にはそこのフォロー体制があると嬉しいなと思いました。

kumashun:コロナのせいにしてもいい。誰のせいでもない。


————「環境のせいにしてもいい。その代わりわからないことは積極的に聞いていこう。」は救われる人も多いんじゃないかなと聞いていて感じました。
初めての仕事を家で一人でやっていくのは孤独だし辛いというのは私も経験して感じたので、過度に自責的になるのではなく、そういう状況を客観的に受け入れた上で、より働きやすくするためのアクションを取っていったり、社内制度としてフォローアップ体制をよりアップデートしていけるといいですね。
みなさん、本日はありがとうございました!


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