2020年3月29日、東京に雪が降った
2020年3月29日。もう春だっていうのに、雪が降った日があって。
その日私は確か用事があって渋谷の方に出ていて、横浜の自宅に帰ろうと東横線に乗っていたんだけど、中目黒で「あ、雪をかぶった桜が見たい!」と思い立って途中下車したんだ。
電車を降りるくらいまでは、いい感じにふわふわした雪が結構な量降っていたのに、私がホームに降りて改札を通って目黒川につく頃にはみぞれになっていてね。
結局撮れたのはこの写真。なんだぁ、これじゃあ雨じゃん。
なんでかすごくこのことはよく覚えていて、折に触れて思い出す。
思い立って夫にこの日のことを覚えてるか聞いたら、確かもっとちゃんと雪っぽいいい感じの写真を撮っていて、見せてもらったような記憶がある。(私の記憶捏造だったりして)同じ沿線にずっと住んでいたんだから、たぶん何回かすれ違ったこともあったろうけど、出会う前の「あの日あの時」って言って同じものを見てたことを掘り起こすのはなんだか不思議な感じ。エモいね。
関東にお住いのみなさんは、この日どうしてました?
あれからもうすぐ3年。マオは大人になったし、私とマオは2回も引っ越しをしたし、父は亡くなったし、私は2回目の結婚をした。甥っ子たちも大きくなって、幼児から少年になった(この変化は大きい)。
私はこの3年間ずっと落ち着きのない生活で環境も別人みたいに変わったけども、一度たりとも後退した感じはなくて、ひとつひとつ良くなってきてて。ほんとこれすごいこと。ただそれって後から振り返ればってだけで、ミクロで見たらそういえば大変なことも腹の立つことも色々あったなあ、と思う。ってことは、たぶん、いいことを増幅して記憶する力がずいぶん発達したってことなんだと思う。今がいいからこそ言えることでおめでたいなあと思うし、覚えておいた方がいいことも一緒に忘れたりするから残念なこともあるけど、結構人って変われるんだなと妙に引きの目線で感心する。
最近、これ、ドラマとか映画とかだったらエンディングじゃないですか…と思うようなハイライト感あるけど、残念ながらフィクションではないので、ピークで終わってくれるわけではなくて。(終わられたら困る)
これからもまあ大変なことはあるんだろうなあ。やってみたいことも色々あるし、それ、簡単なことばっかりじゃなかったりする。叶わない悲しさみたいなものと折り合いつけることもあるかも。
そんなんでもまあ、現状の良い悪いは自分の心持ち次第で決まる感あって、たぶん大丈夫かな、たぶんね。ちょっと心持ちの具合が悪かったら、今この環境でももしかして愚痴言ってる世界線もあったかもよ、とか思う。それはやだよね。あるものに感謝して、物事の良い面をよく見て、悪いところはチラ見に留めて、やっていこうと思います。
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