インボイス制度のメリット・デメリットについて

 【インボイス制度】メリット・デメリットを徹底解説!

こんにちは、ここまでインボイス制度について何度か投稿いたしました。インボイスについての最後の投稿として「メリット」と「デメリット」について記載したいと思います。

■インボイス制度とは
インボイス制度とは、適格請求書(インボイス)の保存を仕入税額控除の要件とする新しい仕入税額控除制度のことです。従来は請求書さえあれば仕入控除ができましたが、インボイス制度では適格請求書がなければ仕入控除ができなくなります。

【インボイス制度のメリット】

  1. 適正な申告の確保
    適格請求書の交付を受けることで、仕入控除の適正性がより確保されます。インボイス番号の付された証跡があるため、課税仕入れがより明確になり、消費税の適正な申告が期待できます。

  2. 転嫁対策への効果
    インボイス発行が義務付けられるため、適正な税負担が行われず、最終消費者への転嫁が行われやすくなります。公平な競争環境の確保につながります。

  3. 事務負担の軽減
    中小事業者への経過措置や免除措置があり、一定期間は従来通りの請求書でも仕入控除が可能です。特に小規模事業者の事務負担の増加を抑制できます。

【インボイス制度のデメリット】

  1. 初期コスト増
    インボイスの発行体制を整備するための、システム改修やマニュアル作成などの初期コストがかかります。特に中小事業者への負担が大きくなります。

  2. 事務負担増
    適格請求書の管理や計算が必要となり、従来より事務負担が増します。また、取引先との確認作業なども生じる可能性があります。

  3. 免税事業者への影響
    免税事業者は給付を受けられないため、インボイスが発行されません。免税事業者との取引では仕入控除ができなくなるデメリットがあります。

このように、インボイス制度にはメリット・デメリットの両面があります。導入初期は一時的に事務負担増が避けられませんが、中長期的には制度の恩恵を受けられると期待されています。事業者は制度の内容を正しく理解し、スムーズな移行を目指す必要があります。

最後になりますが、インボイス制度については専門機関を通じての法令や様式の確認が大切です。私のnote内の情報を鵜のみにせず、しっかりと各自で確認をいたしましょう!
次回からはインターネット広告の「リスティング広告」「ディスプレイ広告」について記載予定。

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