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夜明け

目覚めよ
どこからともなく呼ぶ声が

起きる時だ
ベッドを激しく揺さぶられ

ここはどこなの
同じ夢の中でひとりの少年と
道を彷徨い歩く

ヒカリはかすかに

しかしながら

確実に

耳をすませば
耳を覆いたくなる現実

人々の嘆き悲しみ怒り苦しみ
声にならない叫びが
幾重にも幾重にもこだまし
手を伸ばしてくる

同じ星に生まれて
何故こんなにも無慈悲なのか

同じ人として生まれることを
望んで人になったのではないか

医学も進歩し生命も助かる現代に

頭脳はA Iに支配され
こころは腐敗し
生きる喜びすら奪われた

細胞は破壊され
気づかぬ間に蝕まれている

現在だからこそ
ウィルスなんぞに怯えずに
人として生きる希望を

宇宙最大のエネルギーである

愛を高々と掲げ

まだ間に合う

いつの日か
国境もなくなればいい
同じ星に生まれた人なんだから

手をとりあい愛に生きる

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