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優先順位がつけられない人生

パートナーと今後の計画について話をした時に、「人生で1番大事にしていることは何か」と聞かれた。パートナーは仕事や私生活を超越したライフワークを持っており、それを続けられることが人生で何より大事だ、と言う。

翻って、私は何が大事かと言われたら。すぐには答えられなかった。

真っ先に浮かんだのは①周囲の人々だ。パートナーだけでなく、実家の家族、親しい友人。私の人生の幸福の軸はここにある。好きな人たちと一緒に過ごす時間が1番幸せであり、この人々を失うことが1番辛い。

②キャリアも大切だ。幸福なことばかりではないが、私は今の仕事が好きで、楽しい。自分がここで頑張りたいと思える場所。この仕事を続けていくためには、常に成果を残し続けなければならず、それなりの時間とパワーが必要だ。それでもいられる限りはこの世界にいたい。

一方で、子供を産み育て幸せな③家庭を築きたいという気持ちもある。キャリアを優先したかったら、どう考えても子供は持たない方が良い。仕事に時間とパワーを割きたいが、だからといって子供が欲しいという気持ちを諦めたいとは思わない。

これだけ欲張っておいてさらに、私の人生には④趣味も欠かせない。好きなアイドルの活動を追いかけたり、好きなバスケットボールチームの試合を観に行ったりすることで、活力が得られる。

①周囲の人々、②キャリア、③家庭、④趣味 と挙げたところで、極論を考えると「1番失いたくないもの」は、①だ。これは間違いない。しかし、四六時中①のために時間とパワーを使うかというと、そんなつもりもない。

使っているパワーと時間だけで言ったら、間違いなく②の比重が1番大きい。パートナーは当然のことのように、私の優先順位が②だと思っていたそうだ。自分としても、ここまで頑張って何とか繋いできたキャリアを手放すつもりはない。しかし自分の人生の優先順位が仕事である、とは思えない。親しい人が困難な状況にあったら仕事を放り出しても助けに行きたいし、大事な試合の日には平気で有給を取ってバスケットボール観戦をしている。

子供は欲しい。しかし、キャリア形成の大切な30代前半で妊娠して体調不良の10ヶ月を過ごしたのちに、数時間ごとに世話の必要な生き物を育てる、というのは恐ろしい負担だ。②にダメージは免れないし、自由な遠征などもできなくなることから④にもダメージ、そして①だって、身軽に、気軽に、会いに行ける人の範囲は狭まる。お酒も飲めなくなる(超重要)。ここまでして本当に子供が欲しいのかと熟考すると、満面の笑みでYES、とはいかない。

④はたぶん、ここまで挙げた中で、いざとなったら真っ先に削られるのだけど。きっとここを削ったら、私のパワーは半減するだろうなと思う。これはマジだ。例えば井ノ原さんを好きになってなかったら、私はだいぶ違う人間になっていたと思う、それくらい趣味から影響を受けている。

散々考えた結果、自分の人生には優先順位はつけられない、という結論が出た。その都度の判断で、大事なこと全てをちょっとずつ優先したり、ちょっとずつ諦めたり、バランスをとって。自分と自分の周囲の人々の幸福度か最大になるようにしたい。そのバランスの取り方を模索している。

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