大きな力

従姉妹の飼い犬が死んだ。
少し前にそれを知らされて、結構なショックだった。

私は今版画実習で、毎日版を掘って刷っての繰り返しだ。もう提出しなければいけない作品は完成したので、今日はもう好きに描こうかなと思った。私は割とすぐエロに思考が行くので、なんか48手とか描いちゃおうかとか考えていた。その後に犬の訃報が入ってきた。48手とか考えてる場合じゃねえだろ、あーあ、自分なにやってんだろうなーと思った。

前にも似たような気持ちになったことがある。地震やコロナが流行した時だ。
そういう時って、思考の基準が地球規模になるというかそんな感じがする。全てが無価値になる瞬間というか。だから作品作ってる自分も作品も馬鹿馬鹿しくなるんだけど。

大きな力というのは、転機でありきっかけである。実際3.11やコロナで多くの人がそれに関係する作品を作った。まあそれもいいけど、それじゃあ良くない。
私の中で作品というのは変わらないものだ、変わりまくる人間という存在が作った変わらない約束のようなものだと思う。2年ぶりに会った友達の笑い方の癖が同じだった時、地震が起きて怖い時変わらずサザエさんがやってたり、作品ってそういうものだと思う。

だから今自分ができることは変わらずエロを考えエロを描きエロを発信するということなんです。

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